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2024年10月30日
エコキュートの工事はどれくらい時間がかかる?ケース別に分けて解説
エコキュートは貯湯タンクユニットが必要な貯湯式給湯器のため、工事にある程度の時間がかかります。前の給湯器のタイプによっては時間がかかる場合があるので注意しましょう。 そこで今回は、エコキュートの工事にかかる時間をケース別に分けて解説します。ぜひ、最後までご覧ください。 エコキュートの工事はどれくらい時間がかかる? エコキュートの設置工事は基本的に1日程度で完了します。 施工業者の在庫状況やタイミングによっては、見積もりを行った日のうちに設置まで完了する場合もあります。 ただし、エコキュートを設置する前の給湯器の種類や、設置スペースの環境によって工事にかかる時間は異なる点に注意しましょう。 次項より、エコキュートの工事にかかる時間を順番に解説します。 前の給湯器が瞬間式給湯器の場合 瞬間式給湯器とは、給湯時に水道水を温めてお湯にするタイプの給湯器です。主に、ガス給湯器や石油給湯器が該当します。 エコキュートや電気温水器は温めたお湯を貯湯タンクユニットで溜めておき、必要に応じて各所に給湯する貯湯式給湯器です。 瞬間式給湯器と貯湯式給湯器の違いは貯湯タンクユニットの有無で、貯湯タンクユニットがない瞬間式給湯器は壁に直接取り付けて設置できるほどコンパクトなサイズが多い傾向があります。 一方で、エコキュートは貯湯タンクユニットが必須です。貯湯容量が大きいほどサイズは大きくなり、満水時には500kgを超えることも珍しくありません。 つまり、前の給湯器が瞬間式給湯器だった場合、同じ場所にエコキュートを設置できない可能性が高いです。 設置したい場所がコンクリートなら直接アンカーボルトを打ち込みますが、砂利や土なら重さで沈み、最悪の場合は倒れてしまうため基礎工事を行います。 瞬間式給湯器からエコキュートへ交換する場合は、基礎工事を行う必要があるので、半日~1日程度かかる可能性があると覚えておきましょう。 前の給湯器が貯湯式給湯器の場合 前の給湯器がエコキュートや電気温水器のように、貯湯タンクユニットを必要とする貯湯式給湯器の場合、工事は半日程度で済む可能性が高いです。 貯湯式給湯器を設置する場合、タンクが倒れないように設置スペースはコンクリートで固められているか、基礎工事が行われています。 同じ場所にエコキュートの貯湯タンクユニットを設置するなら、基礎工事の時間が短縮できるため、短時間で設置することが可能です。 ただし、貯湯式給湯器を設置していたスペースが再利用できない場合や、別の場所にエコキュートを設置したい場合は、半日以上かかる可能性がある点に注意しましょう。 前の給湯器と給湯タイプが異なる場合 エコキュートには給湯タイプが3種類あり、次のように異なります。 概要 フルオートタイプ ボタン1つでお湯はりが可能 自動保温機能により、浴槽内の湯温を一定に保てる セミオートタイプ ボタン1つでお湯はりが可能 給湯専用 手動で給湯する 通常、エコキュートは貯湯タンクユニットで溜めていたお湯を、風呂配管を通じてお風呂に給湯します。 他の給湯タイプと異なり、フルオートタイプでは追い焚き機能が利用可能です。 追い焚き機能とは、風呂配管とは別の専用配管を浴槽内部のお湯が循環し、再び温められて戻ってくる機能になります。 貯湯タンクユニットで新しいお湯と混ぜるのではなく、タンク内部のお湯と熱だけを交換して温めるので、貯湯タンクを汚すことはありません。 しかし、専用の追い焚き配管が必要です。 前の給湯器がオートタイプや給湯専用タイプで、追い焚き機能や配管が付いていない場合、給湯器の交換時に配管を設置する工事や、浴槽への穴開け、あるいは浴槽自体の交換を行います。 状況にもよりますが、大掛かりなリフォームとなるため、エコキュートでフルオートタイプに変更する場合は、1日以上かかる可能性が高いです。 反対に、フルオートタイプの給湯器から、オートタイプや給湯専用タイプのエコキュートへ買い替える場合も追い焚き配管を取り外し、浴槽への穴を塞ぐなどの工事が必要になるため、ある程度の時間がかかります。 給湯器を交換する際に、給湯タイプを変更すると大掛かりなリフォーム工事が発生するため、予算や工事期間などに注意しましょう。 エコキュートを設置するまでの流れ エコキュートを設置するまでの流れは以下のとおりです。 1. 必要に応じて現地調査 2. お見積り書の提示と契約 3. エコキュートの運搬 4. 古い給湯器の撤去 5. 基礎工事 6. 配管接続工事 7. 電気工事 8. リモコン工事 9. 試運転と引渡し 基本的な流れは施工業者によって大きな違いはありません。 エコキュートを設置するまでの流れを順番に解説します。 必要に応じて現地調査 エコキュートを設置する際に必要なことは設置場所及びその周辺を確認することです。 エコキュートはエアコンの室外機に似たサイズと形状のヒートポンプユニットと、人の背丈よりも大きい貯湯タンクユニット、湯温や湯量をコントロールするリモコンユニットの3つで構成されています。 ヒートポンプユニットと貯湯タンクユニットは外に設置して利用する機器のため、設置場所の広さや条件を確認し、配管の位置、電力供給の状況などを考えることが必要です。 特に、狭小スペースにエコキュートを設置する場合、貯湯タンクユニットの形状やサイズによっては人が通れるスペースがない、隣家に近いなどのケースが発生する場合があるため、何らかの手段で付近を確認する必要があります。 既にエコキュートを設置している等、周辺環境に問題が無い場合は写真等の提示だけで問題ない場合もあります。 お見積り書の提示と契約 現地調査が終わると、設置スペースやお客さまの要望などから商品が提案され、お見積り書が提示されます お見積り書にはエコキュート本体の価格だけでなく、必要な工事の費用が含まれているので、内容を確認して納得したら契約を結びましょう。 エコキュートの運搬 契約後、工事当日までに施工業者によってエコキュートが運搬されます。 現地調査の段階で、設置場所への搬入経路が問題ないか事前に確認されているので基本的に問題は発生しにくいです。 ただし、現地調査から運搬までに日数があり、荷物を置いているとトラブルにつながる恐れがあるので注意しましょう。 古い給湯器の撤去 工事当日、最初に行うのは古い給湯器の撤去です。 既存の給湯器がある場合、施工業者が撤去して廃棄まで行います。業者が廃棄するので、お客さまが何かする必要はありません。 基礎工事 エコキュートは貯湯タンクユニットにお湯を溜めておくタイプの給湯器なので、設置スペースに一定以上の強度が必要です。 設置スペースがコンクリートで固められているならアンカーボルトを打つだけで完了しますが、砂利や土なら次の基礎工事を行います。 打ち基礎(土間コンクリート)…現場で直接地面に打つタイプのコンクリート基礎 エコベース(基礎ブロック)…既製品の基礎 打ち基礎は地面にコンクリートを打って、エコキュートを設置するための土間のようなスペースを作成する基礎工事です。 固まったコンクリートにアンカーボルトを打ち込むため、後述するエコベースよりも強度が高く、地震に強いというメリットがあります。 また、エコキュートのサイズに合わせて基礎を作れるので見た目がスッキリし、配管を収納できるため住宅の外観がキレイに仕上がる方法です。 ただし、打ち基礎はコンクリートを固めるためにある程度の時間が必要で、エコベースに比べると工事費用が高くなる可能性がある点に注意しましょう。 エコベースは既製品の基礎ブロックです。打ち基礎と異なり、既に枠組みが出来ているため工事の時間を短縮でき、一定以上の強度を確保できます。 工事の時間を短縮できるため、基礎工事が必要な場合でも当日中に工事の完了ができ、打ち基礎に比べて工事費用を抑えられるなどのメリットを得られます。 一方で、エコベースは既製品なので貯湯タンクユニットのサイズに合わせて調整することができず、地盤が緩すぎる場所では設置できません。 打ち基礎、あるいはエコベースの設置が終了すれば、次の工事を始められます。 配管接続工事 エコキュートの種類にもよりますが、配管接続工事には給水・給湯配管工事、追い焚き配管工事、ドレン排水配管工などがあります。 給水・給湯配管工事はエコキュートが利用できるように行う基本的な工事で、前の給湯器で利用していた配管を再利用することも可能です。 追い焚き配管工事はフルオートタイプのエコキュートを設置する際に行う工事になります。前の給湯器がフルオートタイプなら、配管や接続する穴を再利用できますが、異なるタイプの場合はある程度大掛かりな工事が必要です。 ドレン排水配管工事とは、ヒートポンプユニットや貯湯タンクユニットから出る排水を排水口に流れるようにする工事になります。 上記の工事は、以前利用していた給湯器の配管が利用可能なら、工事費節約のために再利用することが多いです。 しかし、再利用できないほど劣化している、あるいは設置する場所を変更する場合は新しい配管を用意して工事を行います。 電気工事 エコキュートは200Vの高電圧を必要としますが、家庭のコンセントは100V主流のため電気工事が必要になるケースが多いです。 また、ブレーカーの容量が不足している場合は、ブレーカーの増設や既存の電気配線の見直しも行います。 なお、前の給湯器が電気温水器やエコキュートだった場合は、必要な電気工事が済んでいる場合もあるので、工事時間が短縮できます。 リモコン工事 リモコンユニットはヒートポンプユニットと貯湯タンクユニットと異なり、室内に設置する機器です。 主に風呂場と台所に設置して、湯量や湯温のコントロールが問題なく行えるかチェックします。 試運転と引渡し リモコンユニットの設置まで完了すれば、必要な工事は全て終了しています。 あとは、試運転を行い問題がなければエコキュートの使い方を説明し、保証書を引き渡せば完了です。 なお、エコキュートを設置した場合、電力会社への申請が必要ですが、基本的には施工業者が行います。 ただし、ガス給湯器を利用しており、エコキュートへの交換でガスが不要になる場合はお客さまの方で廃止の依頼が必要です。 まとめ 以上が、エコキュートの工事にかかる時間の解説です。前の給湯器と同じ給湯タイプで、基礎工事にエコベースを選択しているなら、当日中に工事が終了する可能性は高いです。 一方で、給湯タイプを変更する、基礎工事に打ち基礎を選ぶと、1日以上かかる可能性が高いので注意しましょう。 また、エコキュートはメーカーや機種によって特徴やサイズが異なり、設置したいスペースとお客さまの要望に合った機種を選ぶ必要があります。 しかし、選ぶ際にはある程度の専門知識が必要です。 「エコパパのお店」では、専門知識が豊富なスタッフが対応いたします。メーカーの正規品を低価格で販売しておりますので、エコキュートに興味がある方は、ぜひご相談ください。
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2024年10月30日
エコキュートの節電方法は? 電気代を安く抑えるためのテクニックを解説!
地球環境保全の一環として省エネが叫ばれて久しいですが、そもそもなぜエネルギー消費の削減が環境問題に寄与するのでしょうか。 その一つとしては化石燃料の削減は掘削による環境への負荷や、燃焼によって発生する温室効果ガスの低減につながります。 また、電気エネルギーを産生する際にも火力や水力など自然環境への負荷なしには成り立たない発電方法が多くあり、無限に使えるものではないことは周知のとおりです。 とはいえ電気はクリーンなエネルギーとしてますます需要が高まっており、住宅設備においても効率的に電気を用いた機器が発達しています。 その一つに高効率給湯器の「エコキュート」が挙げられます。 本記事ではエコキュートにフォーカスし、その節電効果をさらにアップさせるためのテクニックを解説します。 エコキュートとはどんな仕組みの給湯器? 最初にエコキュートとはどのような給湯機であるのか、その仕組みも含めておさらいしておきましょう。 電気エネルギーで稼働する高効率給湯器であることは既に述べましたが、電気ポットのように電熱で水をお湯にする機能とは異なる構造となっています。 エコキュートには熱交換装置の「ヒートポンプ」という機器が備わっており、これによって大気中の熱を集めて水を温めるのが機構の概要です。 ヒートポンプの作用をもう少し詳しく見ていくと、内部には熱を運搬するための気体として二酸化炭素が循環しており、これを「冷媒」と呼びます。 気体は圧縮すると温度が上昇するという性質を利用し、大気中の熱を吸収した冷媒を圧縮して熱を高め、それを水に移すことで加熱していきます。 沸騰するほどの温度にはなりませんが概ね60度程度が設定値のマックスで、日常生活に用いるには十分な温度です。 エコキュートはこうして得たお湯を貯湯タンクにためておき、キッチンや風呂場、洗面などの際に設定された最適な温度になるよう水で割って給湯する仕組みとなっています。 ちなみにヒートポンプの冷媒は熱を水に移した後には開放して逆に温度を下げ、再び大気中の熱を集めます。 この気体の開放によって温度が下降する性質は、冷蔵庫やエアコン(クーラー)にも利用されています。 エコキュートの節電効果をさらにアップさせる工夫10選 エコキュートは化石燃料の燃焼ではなく、電気の力で大気中の熱を集めてお湯を沸かすことから温室効果ガスをほとんど出さないクリーンな給湯器として注目されています。 しかもランニングコストが安く家計にもやさしい点が特筆されますが、その節電効果をさらにアップさせる工夫があります。 以下にそうした節電のポイント10例を見ていきましょう。 深夜に沸き上げを設定 エコキュートの節電ポイントとして、深夜に沸き上げを行うよう設定することが挙げられます。 これは電気料金が時間帯によって変化し、深夜では比較的安くなるためこの間にエコキュートを稼働させてお湯をためておくことが効率的な運用であるためです。 深夜の電気料金が安い時間帯につくったお湯を貯湯タンクに蓄え、日中にはそのお湯を適宜使っていくことで昼間の電気使用量を抑えます。 ただし夜の間に十分な量のお湯を蓄えることができなかった場合、昼間の給湯量がストック分を上回ると「お湯切れ」を起こしてしまうケースがあることに注意が必要です。 その場合には足りない分のお湯を沸かさねばならず、深夜に比べると電気料金が高い日中の稼働が必要となるため節電にはマイナスとなります。 このように電気料金が安く済む時間帯に集中してお湯をつくることが、エコキュートにおける節電の大きなポイントです。 沸き上げ湯量の最適化 エコキュートを使って沸き上げるお湯の量を最適化することも、電気料金の節約に直結します。 たとえば貯湯タンク容量いっぱいのお湯を沸かしたとしても、その後しばらくの間給湯しないといった状態では無駄が生じます。 一日に使うお湯の量がどれくらいで、そのためにはどの程度の沸き上げ量が必要なのかを把握することで最低限のエネルギー消費に抑えることがポイントです。 沸き上げ湯量は手動での設定も可能ですが、日々の使用データから最適な分を自動的に調整してくれる機能を持った機種も多く、「おまかせモード」と呼ばれるコマンドもあります。 また「節約モード」や「おまかせ少なめ」等々の細かいオーダーにも対応した機種があるため、これらの設定を上手に使って節電を行いましょう。 不在時には休止モードに 旅行などで数日の間家を空けるなど、不在時にはエコキュートの「休止モード」を使うことも節電に効果的です。 その名のとおりエコキュートの沸き上げを一定期間休止するための設定で、不在時の不要な電力消費を避けられる便利な機能です。 エコキュートは効率運転によりランニングコストが安く済むことが魅力ですが、このようにさらに細やかにオンオフを切り替えることで、さらなる節電効果を得ることができます。 最適な湯温での使用 キッチンやお風呂、洗面など日常生活で使うお湯の温度を最適な状態にすることも、エコキュートを使ううえでの節電に大きく影響します。 エコキュートはタンクにためたお湯を適宜水で割って各所に配することを先に述べましたが、高い温度で使えば使うだけタンク内のお湯は早く消費されてしまいます。 つまりお湯の無駄使いを避けることがポイントで、必要最低限の湯温を把握して使用することが重要です。 たとえば洗顔のために温度が60度ものお湯を出す必要性は薄く、もっと低い温度で使えば貯湯タンク内の湯量消費も少なくて済むでしょう。 このように最適な湯温で使用することも、節電に直結する心がけです。 追い焚きよりも足し湯で お風呂の使い方に関することですが、エコキュートでは追い焚きをするよりも足し湯機能を使った方が節電効果に寄与するといわれています。 それというのも追い焚きでは専用の配管で浴槽のお湯を再加熱するための電力を要する反面、足し湯はあらかじめつくられたお湯を追加することから消費電力が少なくて済むためです。 入浴の仕方やタイミングにもよりますが、足し湯で対応できる状態であればそちらのほうが相対的な節電になるといえるでしょう。 ただし家族など複数人での使用が前提の場合は、なるべく間を置かずに入浴するなどの工夫で余計な電力消費を抑えられるため、そうした配慮も必要です。 浴槽の保温 前項に引き続いて入浴における工夫ですが、浴槽を保温してお湯を冷めにくくすることで、エコキュートの給湯による電力消費を抑える方法もあります。 具体的には浴槽にフタをするのが手軽かつ効果的な方法です。 湯量の追加は必要であるとしても、湯温をなるべく下げないようにすることで給湯量を減らすことができ節電につながります。 これもお湯の無駄使いを避ける心がけの一つであるといえ、ちょっとした工夫で節電できる好例です。 季節ごとのモード設定 エコキュートで沸き上げる湯量の上限は貯湯タンク容量の制約がありますが、厳密にはシーズンによって使うお湯の多寡は変動することが一般的です。 たとえば夏場ではお湯の使用温度が低く済む傾向にあり、そのため消費量も少なくなります。 反対に冬場はより多くのお湯が必要となり、エコキュートの稼働率も夏場に比べてアップすることが想定されるでしょう。 そこで季節ごとのモード設定を適切に行い、お湯の消費量が少ない夏には沸き上げ量もそれに合わせて調整するなどの工夫が可能です。 必要な時に必要な分だけ給湯できるよう最適化することで、無駄を省いて一年を通じた電気料金を安く抑えることにつながります。 日中の沸き上げON/OFF エコキュートは深夜の電気料金が安い時間帯を中心にお湯を沸かせることを先に述べましたが、不足があればもちろん日中にも沸き上げが可能です。 しかし必要がないにもかかわらず、日中の電気料金が高い時間帯に自動的に沸き上げを行うと無駄になってしまいます。 そこで不要な場合には日中の沸き上げを休止する設定を行うことで、電気料金の低減が可能です。 このように日中沸き上げのONN/OFFをこまめに調整することで、累積での電気料金に少なからぬ影響を及ぼすといえるでしょう。 ピークカット設定 契約プランによって電気料金は一日を通して変動することは周知のとおりですが、深夜に比べて割高となる日中にはエコキュートで沸き上げを行わないようにすることができます。 これを「ピークカット設定」といい、もし湯量が巣不足したとしても電気料金の高い時間帯には稼働させないことで節電につなげるものです。 ただし万が一お湯切れした場合にはしばらく使えなくなるケースも想定されるため、見込み使用量を十分に把握したうえで運用することがポイントです。 電気料金プランの見直し 電気料金が深夜時間帯には安くなることに幾度か触れてきましたが、契約プランによって差が生じます。 そのため、エコキュートの稼働タイミングとお湯の使用タイミングとを勘案して、最適な電気料金プランを見直すことも重要です。 プランによっては深夜に稼働すれば必ず安くなると限らないため、生活のリズムやサイクルと併せてこまめに検討し直すことも節電に効果を発揮します。 まとめ 最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。 この記事ではエコキュートにおける節電について、機能的な部分と使用法の部分両面から10の具体的方法を解説しました。 設定によって自動的に節電を行ってくれる便利な機能もありますが、何よりも使う人自身が無駄にお湯やエネルギーを消費しないよう心がけることも大切なポイントといえるでしょう。 1998年に創業した「エコパパのお店」は、エコキュート設置の専門店です。 関東・関西・中部・中四国・九州の各エリアに拠点を持ち、地域に寄り添った迅速・丁寧なサービスでこれまでに20,000件以上の施工実績を有しています。 エコキュートの設置や買い替えなど、関連する設備の施工についてご検討中のことがございましたら、ぜひお気軽にお問い合せくださいませ。
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2024年10月30日
エコキュートを安く運用するには「深夜電力」がポイント! その概要と電力会社ごとの種類を解説
省エネ対策に効果を発揮する高効率給湯器の一つである「エコキュート」 電気をエネルギー源としたクリーンな住宅設備として普及が進んでいます。 エコキュートはランニングコストの安さから光熱費削減にも大きく寄与することが期待されますが、そのネックには電気料金の安い「深夜電力」の使用が挙げられます。 本記事ではエコキュートを安く運用するためのポイントとなる深夜電力にフォーカスし、その概要と各電力会社で設定している種類について解説します。 エコキュートとはどんな仕組みの給湯器? エコキュートが電気を用いて稼働する給湯器であることは先に述べましたが、お湯を得る仕組みとしては直接的な電熱で水を温めているわけではありません。 エコキュートにはヒートポンプという熱交換装置が設けられており、この機能によって大気中の熱を集めて水に伝えることでお湯を作り出します。 もう少し詳しくその機構を説明すると、ヒートポンプの中には熱を運搬する役目を果たす「冷媒」として二酸化炭素が循環しており、大気中の熱をまずはこの冷媒が吸収します。 そして気体を圧縮すると温度が上昇するという性質を利用し、高めた熱を水に伝達させていくことでお湯にするのが大まかな仕組みです。 なお、冷媒の二酸化炭素は開放することで逆に温度が下がり、再び大気中の熱を集めます。 気体を開放することで温度が下降する性質は、冷蔵庫や冷房で用いられている原理と同様です。 そもそも深夜電力とは? エコキュートの稼働は深夜の電気料金が安い時間帯に行うことで効率化を実現敷いていますが、そもそも深夜電力とは何のことなのでしょうか。 これは深夜時間帯(午後10時頃~午前7時頃)には電力消費量が低下する傾向を解消するため、電気料金を抑えて利用を促す制度に由来するものです。 エコキュートなどは元々深夜電力の利用を前提に設計されたともいわれ、電気の安定供給体制下で余剰電力が生じる夜間利用を進める意味でも活用されています。 地域によって電気料金には差がありますが、深夜電力は日中のピーク時と比較した場合には半額近くにまで下がるケースがあるため、家計にとっても大きなメリットのあるシステムです。 各電力会社の電力料金プランは? それでは各電力会社では、具体的にどのような深夜電力を設定しているのでしょうか。 料金はそれぞれに異なり、プラン名も個別に設定されているためその概要を以下で見ていきましょう。 北海道電力 北海道電力では「エネとくスマートプラン」と「eスマート3プラス」の2種が、エコキュートに対応する深夜電力を含んだ料金プランとなっています。 エネとくスマートプランでは「夜間・日祝料金」という価格を設定しており、平日および土曜日の午後10時~午前8時までと、日曜日・祝日の電気料金が安くなります。 またeスマート3プラスは一日を「午後時間」「朝晩時間」「夜間時間」の3つに分け、それぞれ異なる電気料金を設定しており午後時間がもっとも高く、夜間時間を最安としていることが特徴です。 夜間時間は午後時間の半額近くになるため、エコキュートはこの時間帯に稼働させることが前提となります。 東北電力 東北電力では「よりそう+スマートタイム」という料金プランが設定されています。 これは平日夜間(午後10時~午前8時)と休日の全時間で電気料金が安くなるというもので、エコキュートの利用を含めてオール電化住宅に住まう人におすすめされているプランです。 ここでいう「休日」とは土曜日・日曜日・祝日および1/2~1/4、4/30、5/1、5/2、12/29~12/31のことで、一般企業が休みになることが多い年末年始とゴールデンウィークもカバーしていることが特徴です。 東京電力 東京電力では「スマートライフ」という電力プランを設定しており、計量器や容量の違いによってSとLとに分かれていますが料金は同じです。 スマートライフでは午前1時~午前6時までの間の電気料金が低価格となっていますが、昼間の価格とは約8円の差です。 都心部では地方都市に比べると深夜でも電力需要が高いためか、他の地域よりも夜間の時間設定が短めとなっている点には注意が必要でしょう。 中部電力 中部電力には「スマートライフプラン」という料金設定があり、平日・土曜日・日曜日・祝日の午後10時~午前8時までを「ナイトタイム」と称して電気代が安くなっています。 以前はナイトタイムの時間設定は8時間でしたが現在は10時間に延長されており、エコキュートの稼働もより高いコストパーフォーマンスを実現しています。 また深夜料金ではありませんが平日の午前8時~午前10時および午後5時~午後10時、そして土曜日・日曜日・祝日の午前8時~午後10時までを「アットホームタイム」といい、平日日中よりも安い価格に設定していることも特徴です。 北陸電力 北陸電力では「くつろぎナイト12」という電気料金メニューを設定しています。 午後8時~午前8時までの12時間を平日日中よりも電気料金が安い夜間時間帯としており、一日の半分におよぶことが大きな特徴です。 また土曜日・日曜日・祝日の日中は平日昼間よりも電気料金が抑えられています。 ただしこのプランは燃料費調整単価に上限がないことから、燃料価格の高騰に比例して燃料費調整額が高騰する可能性がある点に注意が必要です。 関西電力 関西電力では「はぴeタイムR」と「eスマート10」の2種が、エコキュートに対応する深夜電力を含んだ料金プランとなっています。 はぴeタイムRは一日を昼間時間の「デイタイム」、生活時間の「リビングタイム」、夜間時間の「ナイトタイム」に分けています。 デイタイムは平日の午前10時~午後5時、リビングタイムは平日の午前7時~午前10時および午後5時~午後11時に加えて、休日扱い日の午前7時~午後11時です。 なお休日扱い日とは1/2~1/4、4/30、5/1、5/2、12/29~12/31のことを指しています。 そしてナイトタイムは毎日午後11時~午前7時で、この時間帯がもっとも電気が安くなる深夜料金枠に相当します。 eスマート10は10月~翌年6月までの午後10時~午前8時、7月~9月の平日および休日の午後10時~午前8時をナイトタイムとして電気料金が安くなるものです。 季節によって電力使用量が変動することに対応したプランであるといえ、気候の変化によって給湯量が増減する傾向にもかなったメニューであるといえるでしょう。 四国電力 四国電力の「でんかeプラン」は、平日の日中とそれ以外というシンプルな区分で電気料金を設定したプランです。 平日の午後 11時~午前9時までと休日の全時間帯で電気料金が安くなっており、平日日中に比べると1時間あたり10円近く低く設定されています。 なお、休日とは土曜日・日曜日・祝日および1/2~1/4、4/30、5/1、5/2、12/29~12/31のことを指しています。 中国電力 中国電力では「電化Styleコース」というプランで深夜電力料金が設定されています。 平日の午後9時~午前9時までを「ナイトタイム」と定め、日中よりも15円程度安い料金となっているのが特徴です。 なお、休日の全時間帯ではナイトタイムと同額の電気料金になっており、エコキュートの利用を含めた電化を後押しするメニューといえるでしょう。 九州電力 九州電力には「電化でナイト・セレクト」という、深夜電力料金の時間帯を3パターンで設定したプランがあります。 「電化でナイト・セレクト21」は午後9時(21時)~午前7時、「電化でナイト・セレクト22」は午後10時(22時)~午前8時、「電化でナイト・セレクト23」は午後11時(23時)~午前9時までが割安料金となっており、各自の生活スタイルに合わせて選ぶことが可能です。 一時間刻みでの深夜料金設定はユニークなメニューであり、エコキュートの稼働についても柔軟な運用をしやすいといえるでしょう。 沖縄電力 沖縄電力では「Eeホームホリデー」と「Eeホームフラット」の2種が、エコキュートに対応する深夜電力を含んだ料金プランとなっています。 Eeホームホリデーは一日を昼間時間・生活時間・夜間時間の3つに分けています。 昼間時間は平日の午前10時~午後5時、生活時間は平日の午前7時~午前10時および午後5時~午後11時に加えて、休日等の午前7時~午後11時です。 なお休日等とは1/2~1/4、4/30、5/1、5/2、12/29~12/31のことを指しています。 そして夜間時間は毎日午後11時~午前7時で、この時間帯がもっとも電気が安くなる深夜料金枠に相当します。 Eeホームフラットは毎日午前7時~午後11時までの「昼間時間」とそれ以外の「夜間時間」の2種を設定したシンプルなメニューです。 つまり午後11時~午前7時までの8時間が深夜電力料金の時間帯に相当しています。 このことから分かるように沖縄電力の料金プランのうちEeホームホリデーは、関西電力の「はぴeタイムR」と同様のプランです。 沖縄は一年を通じて温暖であることから、寒冷地とはエコキュート使用における電力消費量には差がある点にも注意が必要でしょう。 まとめ 以上がエコキュートを効率運用するネックである「深夜電力」にフォーカスし、その概要と各電力会社の料金プランについての解説です。 地域ごとに電気料金や季節による使用量は異なるものの、夜間には電力料金が安くなるためそれを有効利用してエコキュートを稼働させるというコンセプトは共通しています。 1998年に創業した「エコパパのお店」は、エコキュート設置の専門店です。 関東・関西・中部・中四国・九州の各エリアに拠点を持ち、地域に寄り添った迅速・丁寧なサービスでこれまでに20,000件以上の施工実績を有しています。 エコキュートの設置や買い替えなど、関連する設備の施工についてご検討中のことがございましたら、ぜひお気軽にお問い合せくださいませ。
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