【最大22万円】クール・ネット東京のエコキュート助成金「熱と電気の有効利用促進事業」とは
2024年6月22日
東京都は令和6年度も、エコキュートに助成金を用意しています。
「クール・ネット東京」による「熱と電気の有効利用促進事業」の一環で、エコキュートの機械費・工事費の3分の1、最大で22万円が助成されるというものです。しかし、どんな条件でも利用できるわけではありません。
クール・ネット東京のエコキュート助成金の詳細や利用条件とあわせて、東京に在住の方が利用できる他のエコキュート助成金・補助金についても見ていきましょう。
クール・ネット東京とは?
東京都のエコキュート助成金を取り仕切っているのは「クール・ネット東京」です。東京での地球温暖化防止活動の拠点として設けられており、エコキュートが対象の「熱と電気の有効利用促進事業」以外に、いくつもの補助金・助成金を用意しています。
令和6年度・熱と電気の有効利用促進事業とは?
家庭における太陽熱や地熱、電気の有効利用を目的とするものです。エコキュート以外ではハイブリッド給湯器やエネファーム、太陽熱利用システムや地熱利用システムの導入費用も助成対象です。
クール・ネット東京のエコキュートへの助成金額は?
クール・ネット東京は令和6年度も、エコキュートの助成金を用意しています。もらえる金額は機械費・工事費の3分の1で上限は22万円です。
新築した住宅にエコキュートを新たに導入するケースや、他のタイプの給湯器からエコキュートに入れ替えるケース、使っているエコキュートから新しいタイプに買い替えるケースが助成の対象となっています。
助成率は総費用の3分の1
クール・ネット東京から助成されるのは、エコキュートの機械費と工事費の合計の3分の1です。
たとえばエコキュートの取り付けにコミコミで45万円かかった場合、3分の1となる15万円が助成されるので、負担するのは30万円で済んでしまいます。
助成額の上限は22万円
機械費と工事費合計の3分の1が助成されますが、22万円の上限が定められています。
たとえばエコキュートの取り付けにコミコミで72万円かかった場合、3分の1は24万円ですが助成されるのは上限の22万円までなので、負担額は50万円となります。
他の補助金・助成金と併用できる
クール・ネット東京のエコキュート助成金でうれしいのは、他の補助金・助成金とあわせて使えるところです。
たとえば国の事業「給湯省エネ2024事業」は、エコキュートのタイプに応じて8〜13万円を助成するというものです。また東京都の区や市にも、エコキュートに補助金・助成金を用意しているところがあります。
クール・ネット東京と国、そして区や市の補助金・助成金をあわせて利用して、お得にエコキュートを導入してください。
助成金には上限があるので要注意
助成金には、あらかじめ予算上限が定められています。
クール・ネット東京のエコキュートを対象にしたものに限らず「助成金」は予算に達した時点で打ち切られてしまうので注意してください。
助成金を当てにしていたのに、すでに予定額に達していてもらえなかったということがないよう、早めに申し込むことをおすすめします。
クール・ネット東京の助成金をエコキュートで利用する条件
クール・ネット東京の助成金はエコキュートの新規導入や買い替えで利用できますが、どんな場合でももらえるわけではありません。
助成金を利用するための条件で、主なものは次の3つです。
- 未使用品のエコキュートであること
- 太陽光発電の電力で日中に沸き上げられる機種であること
- 太陽光発電システムを設置済み・新規導入すること
新規に設置される未使用品であること
エコキュートの新規導入だけでなく買い替えも助成金の対象ですが、導入するのは未使用品であることが条件です。中古のエコキュートを設置しても、助成金はもらえません。
太陽光発電の電力で日中に沸き上げられる機種であること
助成の対象になるのは、太陽光発電の電力を利用して日中に沸き上げる機能が付いたエコキュートのみです。割安な夜間電力を利用して沸き上げるタイプは助成の対象ではありません。
代表的なものは「おひさまエコキュート」ですが、同じような機能があるものやオプションにより同等の機能になるものも対象になるので、くわしくはエコキュート専門店に相談してください。
太陽光発電システムを設置済み・新規導入すること
太陽光発電システムをすでに設置しているか、エコキュートと同時設置するケースのみ、クール・ネット東京の助成金を利用できます。
国の助成金「給湯省エネ2024事業」とは?
クール・ネット東京のエコキュート助成金には「太陽光発電システムを導入済みもしくは、新規導入する家庭」という高いハードルがありますが、国の助成金「給湯省エネ2024事業」は、それ以外のケースでも利用できます。
太陽光発電システムとは縁がないけれど、ガス給湯器などからエコキュートに買い替えたいという方や古いエコキュートを新しくしたいという方は、ぜひ利用してください。
助成額は最高13万円
国のエコキュート助成の基本額は8万円となっており、条件を満たすごとに13万円まで加算されるというもので、助成対象製品の一覧が公開されているものの、内容はかなり専門的です。
助成金をねらうなら、エコキュート専門店といっしょの機種選びがおすすめです。
エコキュートの補助金額と要件
要件 | 補助金額 |
---|---|
基本額 | 8万円 |
【A要件】を満たした場合 | 10万円 |
【B要件】を満たした場合 | 12万円 |
【A要件】と【B要件】を満たした場合 | 13万円 |
【基本額を助成してもらうには】
省エネ法上のトップランナー制度の対象機器
【A要件】
インターネットに接続して翌日の天気予報などと連動し、昼間の時間帯に沸き上げをシフトできる機種
【B要件】
補助要件下限の機種よりも、さらに5%以上CO2排出量が少ない機種(JIS値が2025年トップランナー基準 +0.2以上)または「おひさまエコキュート」
エコキュートの新規導入・買い替えともに利用できる
国の助成金・給湯省エネ2024事業は、エコキュートの新規導入と買い替えの両方が対象です。エコキュート以外の給湯器を使っているケースだけでなく、古くなったエコキュートの買い替えにも利用できるのです。
助成金を利用して新型のエコキュートに買い替えて、給湯にかかる費用を削減してください。
電気温水器からの入れ替えならさらにお得
国のエコキュート助成では、電気温水器からエコキュートに入れ替えるケースで、撤去費用の5万円が助成されます。
たとえば、A要件とB要件を満たしたエコキュートの導入なら13万円が助成されますが、電気温水器からの入れ替えなら、さらに5万円が加わって18万円が助成されるのです。
数ある給湯器の中で、電気温水器は給湯にかかる費用が高いことで知られています。国の助成金・給湯省エネ2024事業を利用して、経済的な給湯器に交換しましょう。
国の助成金・給湯省エネ2024事業の上限にも要注意
クール・ネット東京のエコキュート助成金と同様に、国の助成金もあらかじめ予算枠が定められています。助成金を得るための条件の一つに「2024年12月31日までに設置工事に入ること」とありますが、予定した額に達してしまうと、期間中でも打ち切られてしまうのです。
東京都や国の助成金を利用して、エコキュートの導入や買い替えを考えているなら、なるべく早くの申し込みがよいでしょう。
補助金・助成金を用意している区・市
ここからは、エコキュートの設置に補助金・助成金を用意している、東京都内の区や市を紹介していきましょう。いずれも、クール・ネット東京のエコキュートへの助成や国のエコキュート助成と併用できるのがうれしいポイントです。
注意点は区・市ごとに細かな制約があることと、現在(2024年6月時点)は受け付けていても予算に到達次第終了という区・市が多いことです。
くわしくは各公式サイトを参照することと、募集期限まで余裕があると安心せずに早めに申し込むことをおすすめします。
練馬区「練馬区カーボンニュートラル化設備設置等補助制度」
- 補助金額:消費税や補助金額を差し引いた費用額の1/2、もしくは2万5,000円の低い方
- 募集期間:~2025年1月31日(予算に到達次第終了)
杉並区「杉並区再生可能エネルギー等の導入助成及び断熱改修等省エネルギー対策助成金」
- 補助金額:5万円(上限は30万円)
- 募集期間: ~2025年1月31日(予算に到達次第終了)
江東区「地球温暖化防止設備導入助成」
- 補助金額:対象経費の5%(上限は4万円)
- 受付期間: ~2025年3月14日
北区「再生可能エネルギー及び省エネルギー機器等導入助成」
- 補助金額: 5万もしくは6万円(施工業者の所在地で上下)
- 受付期間:~2025年2月28日
新宿区「新宿区省エネルギー及び創エネルギー機器等補助制度」
- 助成金額:10万円
- 受付期間:~2025年3月31日(予算に到達次第終了)
府中市「エコハウス設備設置補助金」
- 補助金額:1万5,000円
- 受付期間:受付中
三鷹市「新エネルギー・省エネルギー設備設置助成金」
- 助成金額:2万円
- 受付期間:予算に到達次第終了
まとめ
エコキュートの新規導入・買い替えならクール・ネット東京や国、区・市が、助成金・補助金を用意している今がチャンスです。
クール・ネット東京が用意しているエコキュートの助成金は、太陽光発電システムとの連携が条件の一つになっているなど、それぞれを利用する条件は少し複雑です。
助成金や補助金を期待していたのにもらえないということがないよう、エコキュート専門店と相談するのがおすすめです。
エコパパのお店はのべ2万軒以上の豊富な実績を持ち、助成金・補助金の扱いにも慣れています。お気軽に相談してください。