おひさまエコキュートとは?夜間蓄熱型との違いやメリットなどをわかりやすく解説
2024年11月22日
おひさまエコキュートは従来のエコキュートと違い、太陽光発電システムとの連携が前提で、昼間に稼働します。昼間にお湯を沸かすので、夜間蓄熱型のエコキュートよりも給湯光熱費を節約できる可能性があります。
そこで今回は、おひさまエコキュートと夜間蓄熱型との違いをわかりやすく解説します。メリットや注意点も紹介しますので、参考にしてください。
おひさまエコキュートとは?
おひさまエコキュートとは、太陽光発電システムとの連携を前提とした給湯器のことです。
電気を効率的に自家消費でき、従来の夜間蓄熱型に比べて給湯光熱費を節約し、CO2排出量を抑えることが可能です。
記事執筆時点では、ダイキン、コロナ、パナソニック、三菱で販売されています。
ただし、太陽光発電システムを導入していない住宅には設置できず、おひさまエコキュートに対応している電力会社が限定されているなどのデメリットがあります。
おひさまエコキュートと夜間蓄熱型の違い
エコキュートとは、ヒートポンプが外気を取り込んで圧縮して生み出した熱を利用して、お湯を沸かす給湯器です。沸かしたお湯は貯湯タンクにて貯められ、必要に応じて各所に給湯されます。
電気と空気の熱を利用してお湯を沸かすという基本的な仕組みは、夜間蓄熱型とおひさまエコキュートは同じです。
おひさまエコキュートと夜間蓄熱型との違いは、次になります。
- 太陽光発電システムが必須
- お湯を沸かすための時間帯
- 契約する料金プラン
上記の違いを順番に解説します。
太陽光発電システムが必須
夜間蓄熱型のエコキュートは電気で動く住宅機器のため、太陽光発電システムとの連携が可能で、設置していればある程度のメリットがあります。しかし、夜間蓄熱型に太陽光発電システムは必須ではありません。
おひさまエコキュートは、地球温暖化防止や環境保護の観点から東京電力エナジーパートナーと電力中央研究所が共同で開発した商品で、太陽光発電システムとの連携が前提となっています。
そのため、メーカーや発電量などに条件はありませんが、おひさまエコキュートの設置には太陽光発電システムが必要になります。
お湯を沸かすための時間帯
夜間蓄熱型は電気料金が安い深夜にお湯を沸かし、日中に消費する貯湯式給湯器です。夜にお湯を沸かすことから、夜間蓄熱型と呼びます。
一方、おひさまエコキュートは太陽光発電システムの余剰電力を活用してお湯を沸き上げる設定となっているため、主に日中にお湯を沸かそうとします。
- 夜間蓄熱型…夜間にお湯を沸かす
- おひさまエコキュート…日中にお湯を沸かす
エコキュートは空気の熱を利用してお湯を沸かす給湯器です。そのため、外気温が低い夜間よりも、気温が高い日中のほうがお湯を沸かすためのエネルギーが少なく済むメリットがあります。
また、お湯を沸かしてから使用するまでの時間は、夜間よりも日中のほうが短いため、放熱ロスが少なくなるというメリットもあります。そのため、夜間蓄熱型よりも光熱費を節約できる可能性はあります。
契約する料金プラン
夜間蓄熱型を導入すると契約している料金プランを、エコキュート向けの料金プランに変更します。例えば、東京電力エナジーパートナーの場合は、次のようなエコキュート向けの料金プランがあります。
基本料金(10Aにつき) | 時間帯(1kWhあたりの料金) | ||
---|---|---|---|
午前6時~翌午前1時 | 午前1時~午前6時 | ||
スマートライフS | 311.75円 | 35.76円 | 27.86円 |
金額は電力会社のプランによって異なりますが、エコキュート向けの料金プランは昼間の電力料金が高く、夜間は安くなる季節別時間帯電灯契約が一般的です。
夜間蓄熱型が夜間にお湯を沸かそうとするのは、昼間に比べて電気料金が安い時間帯ということも理由の1つです。
しかし、おひさまエコキュートの場合は季節別時間帯電灯契約とは別の料金プランに契約します。
記事執筆時点でおひさまエコキュートに対応している料金プランは、以下のとおりです。
- 東京電力エナジーパートナー「くらし上手」
次の表は、東京電力エナジーパートナーの「くらし上手」をまとめたものです。
基本料金 | 電力料金 | ||
---|---|---|---|
定額料金(120kWhまで) | 従量料金120kWh超過 | ||
くらし上手S | 2,654.50円/月 | 3,670.40円/月 | 30.72円/1kWh |
「くらし上手」は24時間ずっと同じ電気料金のプランです。また、1ヵ月の消費電力量が120kWh以下の場合、電気料金が約6,324円に固定されるという特徴があります。
おひさまエコキュートのメリット
おひさまエコキュートのメリットは次になります。
- 夜間蓄熱型よりも光熱費が節約できる
- 太陽光発電システムの余剰電力の使い道が増える
上記のメリットを順番に解説します。
夜間蓄熱型よりも光熱費が節約できる
おひさまエコキュートは昼間にお湯を沸かすエコキュートです。昼に沸かした場合のメリットは2つあります。
- 気温の高い昼間にお湯を沸かすのでエネルギーの消費量が少ない
- お湯を沸かしてから使用するまでの時間が短いので放熱ロスが少ない
エコキュートは外気を取り込んでお湯を沸かす給湯器です。そのため、寒いエリアよりも、温かいエリアのほうがお湯を沸かすための給湯光熱費が抑えられている傾向があります。
エコキュートの年間の給湯光熱費 | |
---|---|
北海道電力エリア | 約54,000円 |
東北電力エリア | 約48,000円 |
北陸電力エリア | 約42,000円 |
東京電力エナジーパートナーエリア | 約37,200円 |
中部電力エリア | 約25,200円 |
関西電力エリア | 約20,400円 |
中国電力エリア | 約43,200円 |
四国電力エリア | 約44,400円 |
九州電力エリア | 約20,400円 |
沖縄電力エリア | 約27,600円 |
気象庁の統計によれば、1日の最高気温と最低気温の差は約8℃~約10℃あります。つまり、おひさまエコキュートは気温の高い日中にお湯を沸かそうとするので、夜間蓄熱型よりも給湯光熱費が抑えられる可能性は高いと言えます。
実際、ダイキンの発表によれば夜間蓄熱型よりもおひさまエコキュートは給湯光熱費を約33%削減できるというシミュレーションもあります。
つまり、おひさまエコキュートは夜間蓄熱型よりも省エネ性能が高いため、給湯光熱費を節約したい方におすすめです。
太陽光発電システムの余剰電力の使い道が増える
おひさまエコキュートは昼間にお湯を沸かすエコキュートです。主に日中に太陽光発電システムが発電した余剰電力を消費してお湯を沸かします。
太陽光発電システムは固定価格買取制度(FIT)により設置してから10年間は、電力会社への売電価格が固定されます。
FIT制度により、2024年に設置した方は2033年まで1kWあたり16円で、2025年に設置した方は2034年まで1kWあたり15円で売却できます。
しかし、10年間のFIT期間が終了すると、売電価格は電力会社が設定した価格に下げられます。次の表は中部電力エリアでの卒FIT後の売電価格をまとめたものです。
事業者 | サービス名・プラン名 | 1kWあたりの売電価格 |
---|---|---|
中部電力 | 新たなデンキ買い取りサービス(プレミアムプラン) | 8円 |
新たなデンキ買い取りサービス(Amazonギフト券プラン) | 8.1円
(Amazonギフト券) |
|
新たなデンキ買い取りサービス(WAONプラン) | 7円+2WAONポイント | |
新たなデンキ買い取りサービス(再エネスマートプラン) | 7~12円 | |
一条工務店 | 一条でんき | 11円 |
idemituでんき | idemitsuでんきの太陽光買取(スタンダード買取プラン) | 8.5円 |
idemitsuでんきの太陽光買取(でんきセット買取プラン) | 10.5円 | |
エバーグリーン・リテイリング | 卒FIT太陽光買取サービス(スタンダードプラン) | 7円 |
卒FIT太陽光買取サービス(プレミアムプラン) | 10円 | |
ENEOS | ENEOS太陽光買取サービス | 10円 |
静岡ガス | 余剰電力買取サービス | 8.3円 |
余剰電力買取サービス(ガスプラス) | 8.3円+プレミアム単価0.2円 | |
余剰電力買取サービス(でんきプラス) | 8.3円+プレミアム単価0.2円 | |
余剰電力買取サービス(エコキュートプラス) | 8.3円+プレミアム単価0.2円 | |
余剰電力買取サービス(PCSプラス) | 8.3円+プレミアム単価0.2円 | |
余剰電力買取サービス(HEMSプラス) | 8.3円+プレミアム単価0.2円 | |
余剰電力買取サービス(静岡ガスグループのガス+SHIZGASでんき) | 8.7円 | |
住友林業 | スミリンでんき | 11円 |
ダイワハウスでんき | 卒FIT電力買取(GENERALプラン) | 10円 |
卒FIT電力買取(PREMIUMプラン) | 11.5円 | |
卒FIT電力買取(PREMIUM蓄電池プラン) | 22円 | |
生活クラブエナジー | 太陽光余剰電力買取サービス | 9円 |
積水化学 | スマートハイムでんき(電気の買取サービス・ソーラー搭載の方) | 9円 |
スマートハイムでんき(電気の買取サービス・ソーラー+蓄電池、もしくはVtoH設置の方) | 12円 | |
東邦ガス | 買取プラン | 9円 |
買取プラン(東邦ガスの電気とガスをセットで契約している場合) | 9.5円 | |
セレクトプラン | ギフトラインナップから選択 | |
みんな電力 | 卒FIT買取(買取量に応じて現金で支払い) | 7円 |
卒FIT買取(買取量に応じて応援した企業・団体よりお礼品やクーポン券を送付) | お礼品やクーポン券 | |
浜松新電力 | 太陽光買取サービス(通常プラン) | 7円 |
太陽光買取サービス(地域貢献プラン) | 10円
(うち5円は地域に寄付) |
上記の売電価格は2024年時点での価格で、将来的にさらに下がる可能性は否定できません。
実際、FIT制度の売電価格は年々減少傾向にあり、2025年度は1kWあたり15円に下がります。そのため、現在の太陽光発電システムは売電よりも、自家消費したほうがお得なケースが増えています。
おひさまエコキュートは太陽光発電システムで発電した電力を自家消費するのに役立つ住宅機器です。自家消費を増やしたい方は、おひさまエコキュートの導入をおすすめします。
おひさまエコキュートの注意点
おひさまエコキュートの注意点は、現時点では対応プランが限定されていることです。
記事執筆時点では、東京電力エナジーパートナーの「くらし上手」、東北電力の「よりそう+おひさまeバリュー」、九州電力の「おひさま昼トクプラン」の3つが対応しています。
そのため、おひさまエコキュートを設置できるのは、記事執筆時点では各電力会社の管轄地である下記のエリアのみとなります。
- 青森県
- 岩手県
- 秋田県
- 宮城県
- 山形県
- 福島県
- 新潟県(一部エリア)
- 東京都
- 神奈川県
- 埼玉県
- 千葉県
- 群馬県
- 栃木県
- 茨城県
- 山梨県
- 静岡県(富士川以東)
- 福岡県
- 佐賀県
- 長崎県
- 大分県
- 熊本県
- 宮崎県
- 鹿児島県
上記エリア外の方は、おひさまエコキュートを導入することはできません。
夜間蓄熱型を昼間に沸かすとどうなるの?
おひさまエコキュートと夜間蓄熱型の主な違いは、お湯を沸かす時間帯と料金プランで、お湯を沸かすための仕組みや性能に大きな違いはありません。
そのため、太陽光発電システムを導入している住宅なら、夜間蓄熱型を昼間に稼働すれば、おひさまエコキュートと同じようなメリットを得られるのではないかという考え方もできます。
結論から申し上げますと、太陽光発電システムを導入している住宅で、昼間に夜間蓄熱型を稼働すれば、おひさまエコキュートに近いメリットを得られる可能性はあります。
東京電力グループが行った検証実験によれば、夜間蓄熱型を昼間に稼働した場合と、夜間に稼働した場合では、昼間に稼働したほうが電力消費量は少ないという結果が出ています。
そのため、太陽光発電システムを導入していて東京電力エナジーパートナーの管轄外に住んでいる方は、エコキュートを昼間に稼働することを検討してみるのも選択肢の1つです。
ただし、夜間蓄熱型を導入している方は季節別時間帯電灯契約をしているので、昼間の電気料金が高いです。エコキュートは余剰電力だけでお湯を沸かせない場合は、電力会社から電力を購入して稼働します。
夜間蓄熱型を昼間に稼働する場合は、太陽光発電システムの発電量や余剰電力の量などを含めてシミュレーションをしましょう。
エコキュートのメリットやデメリット
おひさまエコキュートの仕組みは夜間蓄熱型と変わりません。そのため、次のような夜間蓄熱型のメリットやデメリットはおひさまエコキュートにもあります。
- 他の給湯器に比べて光熱費が抑えられている
- 非常時にタンク内のお湯を生活用水として使用できる
- 初期費用が高額
- 貯湯式給湯器のため湯切れのリスクはある
- 貯湯式タンクの設置スペースが必要
- シャワーの水圧が弱い
- 定期的なメンテナンスやお手入れが必要
エコキュートのメリット・デメリットについて順番に解説します。
他の給湯器に比べて光熱費が抑えられている
エコキュートは電気と空気の熱を利用してお湯を沸かす給湯器です。一般的にお湯を沸かすための年間の給湯光熱費が、次の表のように他の給湯器に比べて抑えられています。
エコキュート | 電気温水器 | 石油給湯機 | ガス給湯器 | |
---|---|---|---|---|
北海道電力エリア | 約54,000円 | 約104,400円 | 約184,800円 | 約78,000円 |
東北電力エリア | 約48,000円 | 約98,400円 | 約189,600円 | 約70,800円 |
北陸電力エリア | 約42,000円 | 約112,800円 | 約166,800円 | 約70,800円 |
東京電力エナジーパートナーエリア | 約37,200円 | 約73,200円 | 約158,400円 | 約81,600円 |
中部電力エリア | 約25,200円 | 約81,600円 | 約100,800円 | 約67,200円 |
関西電力エリア | 約20,400円 | 約75,600円 | 約87,600円 | 約63,600円 |
中国電力エリア | 約43,200円 | 約108,000円 | 約176,400円 | 約67,200円 |
四国電力エリア | 約54,000円 | 約104,400円 | 約184,800円 | 約78,000円 |
九州電力エリア | 約48,000円 | 約98,400円 | 約189,600円 | 約70,800円 |
沖縄電力エリア | 約42,000円 | 約112,800円 | 約166,800円 | 約70,800円 |
実際の給湯光熱費は家族の人数やお湯の消費量によって変動しますが、他の給湯器よりも安いことが分かります。
非常時にタンク内のお湯を生活用水として使用できる
エコキュートは貯湯タンクにお湯を貯める貯湯式給湯器です。そのため、断水時や非常時には貯湯タンク内にあるお湯を生活用水として使用できます。
おひさまエコキュートも夜間蓄熱型と同様に、370Lと460Lの貯湯タンクがあります。飲用水としての使用は推奨できませんが、身体を拭いたり、食器を洗ったりするのに利用できるお湯が常時300L以上確保できるので、万が一の事態に対応できます。
初期費用が高額
エコキュートはガス給湯器に比べると初期費用が高額です。一般的に、お湯はりがボタン1つで行えて、追い焚きが可能なフルオートタイプのエコキュートは工事費込みで50万円前後します。
おひさまエコキュートはメーカーによって機能などは異なりますが、基本的にフルオートタイプで、メーカー独自の機能を搭載しています。そのため、工事費用込みの相場は50万円前後となっており、初期費用が高額です。
ただし、ガス給湯器に比べて給湯光熱費が抑えられているので、使い続けていれば初期費用の差額を回収でき、光熱費の節約を受けられるメリットもあります。
貯湯式給湯器のため湯切れのリスクはある
エコキュートは貯湯式給湯器のため、一般的なガス給湯器と違い、お湯が切れると湯切れとなり、お湯を沸かすまで使用できなくなるというデメリットがあります。
夜間蓄熱型の場合、湯切れになると日中にお湯を沸かしてしまい、給湯光熱費が高くなる恐れがありましたが、おひさまエコキュートの場合は夜中にお湯を沸かす可能性があります。
おひさまエコキュートの「くらし上手」は24時間電気料金が変わらない料金プランですが、電力消費量が増えると、電気料金が高くなるケースがあります。
つまり、おひさまエコキュートも湯切れを起こすと、給湯光熱費が高くなる可能性があるので注意しましょう。
貯湯式タンクの設置スペースが必要
エコキュートを導入する場合、貯湯タンクを設置するスペースが必要です。
記事執筆時点では、おひさまエコキュートは角型の貯湯タンクのみとなっています。角型エコキュートの貯湯タンクのサイズは、横幅640mm~700mm程度、奥行き740mm~790mm程度で、貯湯容量が370Lの場合は高さが1,850mm前後はあります。
貯湯タンクの周りにはメンテナンスやお手入れのためのスペースが必要になるので、ある程度の設置スペースがないと設置できません。
シャワーの水圧が弱い
エコキュートはお湯の水圧を下げて貯湯タンクに貯めておきます。そのため、水道水をそのまま温めて給湯するガス給湯器に比べてシャワーの勢いが弱いというデメリットがあります。
おひさまエコキュートもシャワーの水圧はガス給湯器よりも弱いので、人によっては不満を感じるかもしれません。
定期的なメンテナンスやお手入れが必要
エコキュートの寿命は10年~15年程度と言われていますが、定期的なメンテナンスやお手入れをしていないと寿命が短くなります。
おひさまエコキュートは2022年に入ってから販売されているので、正確な寿命は不明です。しかし、エコキュートと給湯の仕組みや機能などは同じなため、次のようなメンテナンスやお手入れを定期的に行っておくと良いです。
- ふろ配管の洗浄
- 貯湯タンクやヒートポンプの掃除
- 貯湯タンク内の掃除
- 貯湯の点検
- ふろ接続アダプターの手入れ
- ヒートポンプの水抜き
なお、おひさまエコキュートは日中にお湯を沸かします。お湯を沸かしているときにお手入れやメンテナンスを行うと火傷をする恐れがあるので、注意しましょう
おひさまエコキュートのメーカーごとの違い
記事執筆時点でおひさまエコキュートを販売しているメーカーは以下のとおりです。
- 三菱
- パナソニック
- ダイキン
- コロナ
基本的に、「太陽光発電システムが必須」「日中にお湯を沸かす」という基本的な部分では共通していますが、年間給湯保温効率や機能などに違いがあります。
次項より、メーカーごとの違いを順番に解説します。
三菱のおひさまエコキュート
三菱のエコキュートは「こだわりの先進仕様」を搭載しており、どのシリーズも基本的な性能が優れています。
おひさまエコキュートでも同様に、年間給湯保温効率が3.6と比較的高く、水圧が290kPaのハイパワー給湯に対応しています。
ほかのメーカーのおひさまエコキュートに比べると機能数は劣りますが、シンプルながらも高い性能を発揮しているエコキュートです。
パナソニックのおひさまエコキュート
パナソニックのおひさまエコキュートはシャワーの水圧が325kPaとかなり強いです。
一般的なエコキュートのシャワーの水圧は300kPa前後で、325kPaはエコキュート全体でトップの数値になります。
また、浴槽栓の締め忘れを通知する「うっかりアシスト」や誰かが利用しているのをスマホに知らせる「入室サイン」など、便利な機能を搭載していることもポイントです。
年間給湯保温効率は3.5と若干低いですが、機能性に優れたおひさまエコキュートを必要としている方に向いています。
ダイキンのおひさまエコキュート
ダイキンのおひさまエコキュートは年間給湯保温効率が3.6と、三菱のおひさまエコキュートと並んで高い数値です。
年間給湯保温効率が高いほどお湯を沸かすためのランニングコストを抑えられるので、支出を減らしたい方に適しています。
また、ダイキンのおひさまエコキュートは「ウルトラファインバブルアダプター」を取り付け可能です。
ダイキンエコキュートには微細な泡が優しく前進を包み込むウルトラファインバブル入浴という機能があります。微細な泡によって肌の細かい汚れが落ち、入浴後の温かさが持続するなどのメリットを得られる機能です。
バブル入浴機能は他のメーカーでも通常のエコキュートに搭載されていますが、記事執筆時点でおひさまエコキュートでも利用可能なのはダイキンのみになります。
そのため、おひさまエコキュートでバブル入浴機能を利用したい方は、ダイキンの商品を選ぶと良いでしょう。
コロナのおひさまエコキュート
コロナのおひさまエコキュートは年間給湯保温効率が3.3で、シャワーの水圧が190kPaです。
コロナは性能の優れたエコキュートを販売していますが、おひさまエコキュートに限って言えば、ほかのメーカーに比べて特筆するべきことがありません。
価格は抑えられていますが、ほかのメーカーのおひさまエコキュートが予算内なら、そちらを選ぶことも検討しましょう。
まとめ
以上が、おひさまエコキュートと夜間蓄熱型の違いの解説になります。おひさまエコキュートは太陽光発電システムとの連携が必須で、昼間にお湯を沸かし、導入した場合の料金プランが違うなどの点で、夜間蓄熱型と違います。
夜間蓄熱型との違いにより、光熱費をさらに節約できる可能性や自家消費を増やせるなどのメリットはありますが、契約できるエリアが限定されているという注意点もあります。
太陽光発電システムを設置しているのにおひさまエコキュートを導入できない方は、エコキュートを昼間に稼働することを検討してみましょう。
「エコパパのお店」は専門知識が豊富なスタッフが対応いたします。中間業者を減らすことでメーカー正規品を低価格で販売し、丁寧な施工を心がけております。エコキュートのことで疑問がありましたら、ぜひご相談ください。