他メーカーにはない先進仕様とは?三菱のエコキュートを徹底解説!
2024年11月23日
三菱は高い技術力により、省エネ性能の高いエコキュートを幾つも販売しています。独自の機能を搭載したフラグシップモデルや、安価な給湯専用タイプなど、幅広いラインナップを用意しているのもポイントです。
そこで今回は、三菱のエコキュートについて徹底的に解説します。メーカーとしての評価や特長、使用している方の評判なども解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
エコキュートメーカーとしての三菱は?
三菱は日本を代表する総合電機メーカーです。2001年よりエコキュートを販売しており、持ち前の高い技術力により、これまでに様々な製品を世に送り出してきました。
基本的な性能は他メーカーのエコキュートに比べて高く、記事執筆時点では年間給湯保温効率が4.2の製品を販売しています。
年間給湯保温効率とは、数値が高いほど消費する電力が少なく、省エネに優れている指標です。数値が高いほど省エネ性能に優れています。
一般的なエコキュートは3.5~4.0が多いですが、三菱エコキュートの4.2は記事執筆時点で最高値です。
また、三菱エコキュートでは独自の機能を搭載しているモデルもあり、現在ではパナソニックに並ぶ国内トップクラスのエコキュートメーカーになります。
ラインナップが充実していることも特徴で、選択肢が多いのも三菱エコキュートの魅力です。エコキュートを選ぶ時に迷ったら、まずは三菱の製品をチェックして、自分のライフスタイルに合った商品があるか探してみるのがおすすめです。
三菱はエコキュートに、他のメーカーでは取り入れていない先進仕様を採用しています。そのため、次の3つの先進仕様がメーカーのこだわりポイントになります。
- 貯湯タンクユニットのサーモジャケットタンク
- ヒートポンプユニットの4条ガスクーラー
- ヒートポンプユニットのポキポキモータ
三菱エコキュートは貯湯タンクユニットにサーモジャケットタンクを採用しています。断熱性の高い真空断熱材(VIP)とウレタンを各所に用いることで、高い保温性を実現しています。
このサーモジャケットタンクは、業界で初めてウレタンを含む断熱材を分割できる方式となっています。分割方式にすることで、素材の分別がしやすくなるので、リサイクルしやすいというメリットがあります。
ヒートポンプユニットには、4条ガスクーラーとポキポキモータを採用しています。
ヒートポンプユニットの水が通る配管に、ツイスト状に巻き付けた4条ガスクーラーを使用することで、配管の設置面積が大きくなり効率的に水を加熱できます。この仕組みは2018年度以降に発売されたすべての機種に採用されています。
ポキポキモータは、コンパクトながら高出力な三菱オリジナルモーターのことです。エコキュート以外に、エアコンやエレベーターなどに採用されているモーターで、ヒートポンプユニットのコンプレッサーに使用することで、冷媒を高効率に温め、お湯を作ります。
4条ガスクーラーやポキポキモータは三菱オリジナルの加工が施されており、三菱エコキュートの性能を高めるのに重要な役割を果たしています。
三菱のエコキュートの特長
三菱エコキュートは全モデルに対して、上記の先進仕様を施しています。そのため、どの機種も性能が高いエコキュートです。
さらに、次のような特徴があります。
- 他メーカーだと珍しい機能を搭載
- 省エネ効果を期待できる
- 豊富なラインナップ
- 省スペースに設置できるタイプもある
- 安心設計で災害に強い
上記の特長を順番に解説します。
他メーカーだと珍しい機能を搭載
三菱エコキュートの最大の特長は、「ホットあわー」や「キラリユキープPLUS」、「バブルおそうじ」など、他のメーカーでは見かけないような珍しい機能を搭載していることです。
例えば、キラリユキープPLUSは湯船の雑菌の増殖を抑制する機能です。
風呂配管内部に深紫外線を照射するユニットがあり、循環するお湯内部で増殖する菌を抑えます。キラリユキープPLUSがあることで、長時間の入浴でもお湯がキレイな状態を長持ちでき、残り湯を洗濯に使うこともできます。
バブルおそうじは洗浄効果に優れたマイクロバブルが、風呂配管内部を自動的に掃除する機能です。栓を抜くだけで風呂配管の自動洗浄が行われ、洗剤なしでも綺麗になります。掃除をする頻度が少なくなるので、主婦にとって心強い味方になります。
上記以外にも、好みや状況に応じて追い焚きの時間をコントロールできる「ダブル追いだき」や2カ所同時給湯でも快適な「ハイパワー給湯」など、様々なこだわりの機能を搭載しています。
ただし、機種によっては搭載されていないことがあるので、購入時にしっかりと確認しましょう。
省エネ効果を期待できる
三菱エコキュートに搭載されている機能の1つに、「かしこい沸き上げモード」があります。過去2週間の使用状況を学習し、最適な湯量になるように沸き上げるモードなので、節水効果を期待できます。
また、「ホットりたーん」は残り湯の熱を再利用してお湯を作りだす機能で、夜間の沸き上げに必要なエネルギーを節約できます。これらの機能と高い給湯効率により、三菱エコキュートは省エネ効果を期待できる製品です。
豊富なラインナップ
三菱エコキュートのラインナップは次になります。
特長 | 貯湯容 | |
---|---|---|
Pシリーズ | 三菱エコキュートで最上位のシリーズ | 370L、460L、550L |
Sシリーズ | ハイグレードなシリーズで機能が充実している | 180L、370L、430L、460L、550L |
Aシリーズ | 給湯専用で、安価なシリーズ | 180L、300L、370L、430L、460L、550L |
Pシリーズは三菱エコキュートの最上位のモデルです。三菱が誇る様々な機能が全て搭載されており、給湯効率も高いです。給湯容量は370L、460L、550Lの3つがあり、家族の人数に合った製品を選べます。
Sシリーズは、Pシリーズから「ホットあわー」と「ホットりたーん」の機能が無くなったシリーズです。
「ホットりたーん」がないため、Pシリーズに比べて場年間給湯保温効率はやや低いですが、「キラリユキープPLUS」や「バブルおそうじ」などの機能をPシリーズよりもお特な価格で利用できます。
Aシリーズは上記で紹介した機能を搭載していないシリーズになります。三菱エコキュート特有の「こだわりの先進仕様」となっていますが、お風呂での時間を快適に過ごしたい方にはあまり向いていません。
ただし、フルオートタイプやエコオート(セミオート)タイプ、給湯専用と給湯方法を選ぶことができ、PシリーズやSシリーズに比べると価格が抑えられているので、三菱エコキュートをお得に購入したい方におすすめです。
このように、三菱エコキュートはラインナップが充実しております。予算や家族の人数に合った商品を選択しやすいので、自分にピッタリな商品を選ぶことができます。
省スペースに設置できるタイプもある
エコキュートはヒートポンプユニットと貯湯タンクユニットを住宅の外に設置する給湯器です。
ヒートポンプユニットはエアコンの室外機に近いサイズとなっていますが、貯湯タンクユニットは貯湯容量によっては人の背丈をはるかに超えるサイズとなり、狭小スペースに設置できない可能性があります。
三菱エコキュートでは、省スペースに設置できるコンパクトエコキュートと薄型タイプを販売しています。
コンパクトエコキュートは横幅430mm、奥行き630mmと通常のエコキュートに比べて底面積が小さくなっており、マンションのメーターボックスに納まるほどのサイズです。
薄型タイプは通常のエコキュートと同程度の貯湯容量で、奥行きが430mmとかなり薄いタイプとなっているので、隣家とのスペースが狭い場合でも設置できます。
コンパクトエコキュートや薄型タイプは貯湯容量が若干少ないですが、マンションや狭小スペースに設置した場合に向いているので、通常のエコキュートが設置できない方におすすめです。
安心設計で災害に強い
三菱エコキュートは耐震強度にこだわっています。脚部には幅広のタフレッグを採用し、日本建築センターの「建築設備耐震設計・施工指針」の「耐震クラスS」に対応しています。
耐震クラスSは病院や学校などの避難所に設置できるほど、耐震性能が高いと認められている証です。つまり、三菱エコキュートは地震に強い製品だといえます。
また、非常時には非常用取水栓から貯湯タンクユニットの内部のお湯を生活用水として使用できます。370Lのタンクなら、2Lのペットボトルの約185本分になるため、断水時でも安心できます。なお、あくまでも生活用水のため、飲料水には使用できません。
三菱エコキュートの評判
三菱エコキュートを実際に使用している方の評判をまとめると、次のような内容になります。
- 珍しい機能に魅力を感じた
- 給湯容量が幅広い
- 耐久性が高い
三菱エコキュートを使用している方の評判を分析すると、「キラリユキープが気になるので購入しました」「バブルおそうじのおかげで排水溝から嫌なニオイがしない」などのコメントが多くあります。
幾つかの機能は別メーカーでも似たような物を搭載していますが、多種多様な機能を幅広く搭載しているのは三菱エコキュートならではの特長で、人気の高さの理由になります。
また、三菱エコキュートを買った理由として、給湯容量が幅広いことも挙げられます。2人用向けの180Lから、5人~7人用の550Lまで用意されているので、家族人数や来客の有無などの条件に合ったエコキュートを購入できます。
他にも、「地震があっても倒れなかった」「10年以上使用し続けているが壊れていない」など、耐久性に関する評判を多く目にします。
三菱エコキュートの保証期間
三菱エコキュートの保証期間は次のとおりです。
三菱 | |
---|---|
リモコンなど | 2年 |
ヒートポンプユニット | 3年 |
貯湯タンクユニット | 5年 |
延長保証の期間 | 5年延長 8年延長 10年延長 |
保証料(税込) | 5年間: 12,100円 8年間: 25,850円 10年間: 31,460円 |
エコキュートはリモコン・ヒートポンプユニット・貯湯タンクユニットの3つに分かれており、メーカー保証期間が個別に設定されています。
三菱の場合、保証料を追加で支払うと、保証期間が5年・8年・10年間に延長する「スマート電化延長保証制度」があります。
本サービスに加入すると、故障した時に必要な技術料や部品代、出張料などの修理費がすべて無料になります。
ただし、保証金額の上限は本体の価格購入が限度となっているので、無制限に修理することはできません。
なお、上記のスマート電化延長保証制度は、メーカー保証期間にプラスされる仕組みではあ
りません。サービスに加入した場合、リモコンならメーカー保証が2年間から5年間、あるいは8年間、10年間に延長されるという保証です。
三菱エコキュートで使用できる入浴剤
フルオートタイプのエコキュートは追い焚きをする場合、浴槽内の湯を循環させて温めます。追い焚き時に入浴剤を使用していると、成分が風呂配管に沈殿して、詰まる原因となる可能性があり、メーカーによっては特定の商品を禁止しています。
三菱エコキュートの場合、次のメーカーの入浴剤の使用を認めています。
- 花王のバブシリーズ
- アース製薬のバスロマンシリーズ
- バスクリンのバスクリンシリーズ
ただし、上記のシリーズでもお湯に溶かすと乳白色系となる「にごり湯」タイプの入浴剤は使用できないです。
また、上記以外の入浴剤で炭酸ガスや炭酸カルシウム、硫黄成分などを含んでいる入浴剤はエコキュートの性能低下や故障を招く恐れがあるので、使用は避けましょう。
なお、追い焚き機能はフルオートタイプのみに搭載されており、Aシリーズのエコオートタイプや給湯専用タイプでは利用できません。
つまり、エコオートタイプと給湯専用タイプなら入浴剤の制限がないので、好みの入浴剤を利用できます。
入浴剤を気分によって使い分けたい方は、Aシリーズのエコオートタイプや給湯専用タイプも検討してみましょう。
三菱エコキュートを購入するならどれがいい?
三菱エコキュートの機能や性能にこだわるならPシリーズがおすすめです。
Pシリーズは三菱が誇る先進仕様や独自機能を全て搭載しているので、お湯を沸かすためのランニングコストを抑えつつ、お風呂の時間を快適に過ごすことができます。
ただし、貯湯容量が3種類しか無いため、人数が少ない家庭にはやや不向きです。
人数が少ない家庭や、狭小スペースに設置したい場合は、SシリーズやAシリーズを検討してみましょう。
SシリーズとAシリーズには貯湯容量が180Lや300Lなどの貯湯タンクユニットがあるので、家族の人数に合わせてエコキュートを選べます。
また、コンパクトエコキュートや薄型タイプもSシリーズとAシリーズから販売されているので、マンションや狭小スペースに設置したい方におすすめです。
機能性よりも、三菱エコキュートをお得に購入したいと考えている方は、Aシリーズを中心に検討しましょう。
一般的なエコキュートの初期費用の相場は40万円~70万円ですが、Aシリーズの給湯専用なら40万円前後で購入できる可能性が高いです。
まとめ
以上が、三菱エコキュートの解説になります。三菱エコキュートは「ホットあわー」や「バブルおそうじ」、「ホットりたーん」など、様々な機能を搭載しています。また、省エネ性能の高い機種が多いので、節水や節電を考えている方にもおすすめです。
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