以前の給湯器の方がいい?!エコキュートをやめたい主な理由と対策を紹介
2024年5月21日
給湯器の交換を検討していると、時折エコキュートをやめたいという声を聴きます。どういった理由がエコキュート以前に使っていた給湯器に戻したいと思わせるのでしょうか。
ここではエコキュートをやめたいという方の主な理由を5つあげて、それぞれの対策を紹介しています。それぞれの不満は対策を講じることで感じなくなるでしょう。
あわせてエコキュートをやめることで生じるであろうデメリットを、ガス給湯器など他の給湯器と比較しながら解説していきます。
エコキュートをやめたい主な5つの理由と対策
SNSやブログなどで目にするエコキュートをやめたい理由は、大きく次の5つにまとめられます。
- 電気代が高いから
- エコキュートの交換費用が高いから
- お湯切れが起きるから
- 水圧が低いから
- 騒音が気になるから
それぞれを対策とあわせて見ていきましょう。
電気代が高いから
電気で作動するエコキュートにとって電気代の高さは深刻です。燃料価格の高騰や電気の供給不足などによる電気代の値上げは、マスコミをしばしばにぎわせます。電気代の高さはエコキュートをやめたいと感じる理由の一つです。
【対策:電力プランやエコキュートの設定を見直す】
電気代の高騰で今すぐできる対策は、電力プランの見直しです。エコキュートを利用している家庭の多くが、夜間に電気料金が安くなるプランに加入しているはずです。しかし、その分昼間の電気代が高くなることに気付いていないものです。
現在のライフスタイルが昼間に電気を多く使うなら、電力プランの見直しで電気代が安くなる可能性があります。電力プランは一度決めたらそのままにするのではなく、折に触れての見直しが大切です。
またエコキュートの設定の見直しも電気代の高騰対策になります。たとえば、電気代が高い時間帯にエコキュートの運転をひかえる「ピークカット機能」など、電気代を節約する機能がエコキュートには搭載されているのです。
これらの機能を十分に活用しているか、エコキュートの設定を見直してみるとよいでしょう。
【ガスや灯油も値上がり中】
電気代の高騰対策ではありませんが、ガスや灯油も値上がりしていることは忘れないでください。
エコキュートをやめてもガス代や灯油代がかかるのですが、実はこれらも電気代と同様に高騰しているため、他の給湯器に交換しても必ずしもお得になるとは限りません。
エコキュートの交換費用が高いから
古くなったエコキュートを新しいものに入れ替えると、どれだけ安くとも40万円前後、性能の高い機種なら60万円以上かかることもあります。
エコキュートからガス給湯器の交換は25〜50万円程なので、高額な交換費用はエコキュートをやめたいと思う理由になるでしょう。
【対策:補助金・助成金を活用する】
国や地方自治体が用意している補助金・助成金を活用すれば、エコキュートの高額な交換費用の対策になります。
経済産業省が実施する「給湯省エネ2024事業」は、エコキュートの導入に8〜13万円を助成するというものです。ガスなどエコキュート以外の給湯機からの入れ替えだけでなく、旧型のエコキュートから新型への入れ替えにも使えます。東京都などの自治体が用意する補助金・助成金をあわせて活用すれば、エコキュートへの交換費用はさらに軽くなるでしょう。
【対策:エコキュートが安い専門店を探す】
エコキュートが安い専門店を利用するのは、高額な交換費用の対策になります。交換費用の多くは、エコキュート本体の代金が占めているからです。
たとえばエコキュート専門店「エコパパのお店」は、最大78%という本体価格の安さが魅力の一つです。家電量販店や近所の電気店、住宅設備の業者などではできない本体の安さを、エコキュート専門店は実現しています。
エコキュートが安い専門店を利用して、高額な交換費用の対策にしてください。
【対策:ベーシックなタイプへの入れ替えで対策】
機能を抑えたタイプのエコキュートへの入れ替えは、高額な交換費用の対策になります。ベーシックなエコキュートなら、ガス給湯器に負けないくらいの価格で販売されているのです。
2024年5月現在「エコパパのお店」では、三菱電機のエコキュート「SRT-N376」を38万9,800円で販売しています。注目は表純工事費込みでこの価格というところです。貯湯タンクは370リットルあるので、3~5人家族におすすめです。
お買い得なベーシックモデルのエコキュートを探して、交換費用を抑えましょう。
お湯切れが起きるから
エコキュートから冷たい水しか出なくなる「お湯切れ」はつらいものです。再びお湯が使えるようになるまで30分〜4時間も待たされた経験のある方は、エコキュートをやめたいと感じるのも無理はありません。
【対策:エコキュートの機能を活用して対策】
お湯切れの対策として、エコキュートはいくつかの機能を搭載しています。たとえば「沸き増し」は、より多くのお湯をタンクに貯めるものです。普段より多くのお湯を使うなら、事前に沸き増しを設定してください。
また温度設定を低くすることも、お湯切れの対策になります。タンクのお湯に水を多く混ぜるので、沸かしたお湯の使用量を抑える事が出来ます。
エコキュートの機能を十分に活用して、お湯切れの発生を防ぎましょう。
【対策:エコキュートのタンクを増量する】
エコキュートのお湯切れが頻繁に起こるようなら、貯湯タンクが大きなエコキュートへの買い替えで対策します。一般に370リットルタイプは3〜5人、460リットルタイプは4〜7人家族用とされています。
お湯切れが原因でエコキュートをやめたいと考えているなら、タンクが大きなエコキュートへの買い替えを検討してください。
水圧が低いから
エコキュートは水圧が低いので、シャワー時の爽快感が欠けると思っている方は多いものです。タンクに貯めたお湯を使うので圧力をかけにくく、水道の圧力をそのまま使えるガス給湯器と比べると、どうしてもお湯の勢いが弱くなります。
【対策:高圧仕様のエコキュートにする】
エコキュートの水圧の低さは「高圧仕様」ではずいぶん改善されています。たとえば「ナイアガラ出湯」を搭載している日立のエコキュートは、水道の圧力と変わらない最大500kPaを実現しているのです。
三菱電機なら「ハイパワー給湯」ダイキンなら「パワフル高圧給湯」など、高圧仕様のエコキュートは、他のメーカーもラインナップしています。
水圧の低さでエコキュートをやめたいと思っているなら、高圧仕様のエコキュートへの買い替えを検討してください。
【対策:エコキュートの使い方を工夫する】
エコキュートの水圧の低さは、2箇所の蛇口から同時にお湯を出したり2階など高所でお湯を使ったりすると、より気になるものです。水圧が分散するようなお湯の使い方をひかえると、低い水圧もそれほど気にならなくなるかもしれません。
騒音が気になるから
騒音が気になるので、エコキュートをやめようと考えている方もいるかもしれません。エコキュートの心臓部であるヒートポンプは動作時に低周波を出しますが、時間帯や設置位置によっては近所から苦情が来るといいます。
【対策:設置位置を変更する】
エコキュートの騒音は非常に難しい問題ですが、対策は近所迷惑にならないであろう場所に設置することです。他にも動作させる時間帯を選ぶ、周囲に反響するものを取り除くなど対策は色々あるので、メーカーや専門店と相談してみましょう。
エコキュートをやめるデメリット
エコキュートをやめたい理由のほとんどは、それぞれに応じた対策を施すことで解決できますが、それでもやめたいと感じている方もいることでしょう。
生活環境に適した給湯器を設置することが一番ですが、エコキュートをやめることによって生じるデメリットも認識しておきましょう。
エコキュートをやめる主なデメリットは次の5つです。
- 他の光熱費が発生する
- ランニングコストが高くなる
- オール電化割引が使えなくなる
- 災害時の不安が増す
- 太陽光発電との連携ができなくなる
他の光熱費が発生する
エコキュートをやめても、ガス給湯器に入れ替えたならガス代が、石油給湯器なら灯油代がかかります。電気代のかわりに他の光熱費が発生してしまうのです。
エコキュートをやめたなら、電気温水器にかえた場合を除いて、電気代は確かに安くなるでしょう。しかし光熱費の合計で見ると、エコキュートを使っていた場合と比べて、他の給湯器の方が安くなることは多くありません。
エコキュートをやめることで光熱費がどれくらい高くなるかは、次の項目を参照してください。
ランニングコストが高くなる
次の表はエコキュートや他の給湯器の年間ランニングコストをまとめたものですが、エコキュートのランニングコストが最も低いことがわかります。
中でもランニングコストが低い都市ガス給湯器と比較しても年間で約3万6,000円、高い電気温水器と比較すると約12万1,200円の差が出てしまうくらい、エコキュートのランニングコストは低いのです。
光熱費を抑えたいと考えているなら、エコキュートはやめない方がよいでしょう。
■エコキュートと他の給湯器のランニングコスト
年間のランニングコスト | 1年間のランニングコストの差 | |
---|---|---|
エコキュート | 約3万7,200円 | - |
電気温水器 | 約15万8,400円 | +約12万1,200円 |
プロパンガス給湯器 | 約10万9,800円 | +約7万2,600円 |
石油給湯器 | 約8万1,600円 | +約4万4,400円 |
都市ガス給湯器 | 約7万3,200円 | +約3万6,000円 |
オール電化割引が使えなくなる
エコキュートをやめてしまうと、オール電化割引が使えなくなります。
オール電化割引とは電力会社が提供する割引の一つで、電気代に割引が入るというものです。
エコキュートを導入した時に多くの家庭ではオール電化割引を受けているはずですが、エコキュートをやめるとこの特典が使えなくなってしまいます。
電気代を少しでも節約したいなら、エコキュートを使い続ける方がお得です。
災害時の不安が増す
水道や電気の供給が止まる災害時に、安心感が大きいのはエコキュートです。理由は貯湯タンクの水を非常用として利用できるからで、同様の安心は電気温水器や貯湯タンクを備えた石油給湯器でも得られます。
一方で災害時に不安なのが、貯湯タンクを備えていないガス給湯器や石油給湯器です。水道の供給がとだえると、これらの給湯器は全く使えません
災害時の安心感ならエコキュートなど、貯湯タンクを持つ給湯器が優れています。
あわせて上水道と電力、ガスの中で、災害時に復旧がもっとも遅れるのはガスであることにも注意してください。
太陽光発電との連携ができなくなる
太陽光発電を導入済みならエコキュートをやめることで、高額な昼間の電気を太陽光発電で補うなどの連携ができなくなります。「おひさまエコキュート」を使っているなら、昼間の余剰電力でお湯を沸かすなどもできなくなるのです。
光熱費がかなり上がってしまうかもしれません。
まとめ
電気代の高騰に弱いことや交換費用の高さで、エコキュートをやめたいと感じている方もいるでしょう。
しかしエコキュートをやめることは、主にランニングコストの点からおすすめできません。エコキュートを使い続けることで、高額な交換費用が埋め合わせられるくらいランニングコストが安くなります。また、いくつかのエコキュートのデメリットも、十分対策できるものなのです。
使い方を見直したり、新型への入れ替えを検討したりして、お得で快適なエコキュートのある毎日を楽しみましょう。
エコキュートの交換、新設をお考えなら、是非エコパパのお店にご相談下さい。
施工件数20,000件突破の実績あるスタッフが、お客様に最適なエコキュートをご提案いたします。