日立のエコキュートを徹底解説 ! 機種が持つ独自の特徴やユーザーからの評判も合わせて紹介
2024年12月23日
日立は日本トップクラスの電機メーカーの一社であり、様々な分野に進出している世界有数の総合電機メーカーです。高い技術力と数多くの実績を保有しており、エコキュートでは後発のメーカーながらも、独自のタイプの商品を展開しています。
そこで今回は、日立のエコキュートについて徹底的に解説します。メーカーとしての評価や特長、使用している方の口コミ・評判、こだわりポイントなども分析していますので、ぜひ最後までご覧ください。
日立のエコキュートの特徴とは?
日立が展開するエコキュートの特徴としては、寒冷地や塩害地でも使用できる機種、水道直圧式や井戸水でも用いられるタイプなど、ハードな環境にも対応可能なことが挙げられます。
歴史ある機械メーカーらしい骨太な設計思想はさまざまな状況下や地域での使用に耐え、エコキュートの普及を後押しすることに貢献しているといっても過言ではないでしょう。
以下にメーカーの訴求ポイントをはじめとして、各機種の詳細を見ていくことにしましょう。
エコキュートメーカーとしての日立は?
日立は日本のみならず、全世界に製造販売拠点を広げている総合電機メーカーです。「技術の日立」と呼ばれており、100年を超えるモノづくりの歴史で培った高い技術力と運用ノウハウがエコキュートにも用いられています。
エコキュートメーカーとしては後発のメーカーですが、独自のエコキュートを販売しており、一定の評価を獲得しています。特にエコキュートで水道直圧給湯システムを搭載したことは画期的で、エコキュート特有の弱点を解消したと評されています。
また、貯湯タンクユニットにウレタンフォームを採用する、リモコンユニットを含めたシステム全体に無償のメーカー保証を付けるなど、他のエコキュートメーカーではおこなっていない取り組みにも大きな特長があります。
日立のエコキュートの特長
日立のエコキュートの特長は次になります。
- ウレタンフォームを採用した「ウレタンク」
- 水道直圧給湯のためシャワーの水圧が強い
- 独自のエコキュート清潔機能を搭載
上記の特長について、具体的な内容を以下順番に解説します。
ウレタンフォームを採用した「ウレタンク」
日立のエコキュートは貯湯タンクユニットにウレタンフォームを採用しています。一般的なエコキュートはタンク部分を包む断熱材に発泡スチロール保温材を使用していますが、日立エコキュートはウレタンフォームを使用しているため、高い断熱性能を実現しました。
発泡スチロールを断熱材に用いた場合、90℃に沸き上げたお湯は12時間経過で5℃下がります。日立の発表によれば、ウレタンクだと90℃に沸き上げたお湯が12時間経過しても2.5℃しか低下しないため、従来型に比べると単純に2倍の保温性能を持っているといえるでしょう。このことによって保温や再度の沸き直しにかかるコストを抑えることができ、省エネにもつながります。
また、ウレタンフォームを採用するにあたり、タンクの形状も見直しがされました。現在のRシリーズの貯湯タンクユニットは、日本建築センターの「建築設備耐震設計・施工指針」の「耐震クラスS」に対応しております。
「建築設備耐震設計・施工指針」の「耐震クラスS」となれば、緊急時の避難場所として利用される病院や学校などに設置できる基準のため、日立の貯湯タンクユニットは耐震性にも優れていると言えます。
水道直圧給湯のためシャワーの水圧が強い
日立エコキュートの最大の特長は、水道直圧給湯を採用した商品があることです。
一般的なエコキュートは、貯湯タンクユニット内部にお湯を貯めて、必要に応じて給湯する貯湯式給湯器です。一方、ガス給湯器のような水が水道管を通る際に直接加熱してお湯になる水道直圧給湯のことを瞬間式給湯器と呼びます。
以下は両者の違いを表にしたものです。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
貯湯式給湯器 | 小さなヒーターでお湯を作るためランニングコストが抑えられる | お湯を貯めておく貯湯タンクが必要になる 水道水の水圧を減圧するので、シャワーの水量が弱い |
瞬間式給湯器 | 水道水の水圧をそのまま利用できるので、シャワーの水量が強い 湯切れの心配がない |
お湯を作るランニングコストが高くなる |
日立の水道直圧給湯とは、貯湯タンクユニット内部で温めたお湯の熱を利用し、プレート式給湯熱交換器で水道管の水を直接加熱するシステムです。水道水の水圧をそのまま利用できるため湯切れの心配がなく、お湯を作るランニングコストも抑えることが可能です。
つまり、日立の水道直圧給湯は、貯湯式給湯器と瞬間式給湯器のメリットを兼ね備えたシステムといえるでしょう。
水道直圧給湯のエコキュートは、従来の日立エコキュートに比べてお湯の量が約1.6倍、圧力は約2.9倍となっています。2カ所同時に使ったり、3階でシャワーを使用したりする場合でも、十分な圧力となる点が大きなメリットです。
独自のエコキュート清潔機能を搭載
日立のエコキュートは風呂配管に腐食に強いステンレスを使用しています。一般的なエコキュートで使用される銅配管に比べると、ステンレス製配管は汚れが付きにくく、腐食しにくい素材です。
また、日立のエコキュートは「ふろ追い炊き配管自動洗浄機能」を搭載しています。浴槽のお湯を排水する際に配管内部を自動洗浄する機能のことで、配管内部を清潔な状態に保ちます。
お風呂の栓を抜くだけで配管掃除がおこなわれるので、家事の省力化にも大きく貢献する機能の一つです。
日立エコキュートの評判
日立エコキュートを実際に使用している方の評判をまとめると、次のような内容になります。
- 水圧がガス給湯器と比べても強い
- 特殊な立地でも設置できる
- 便利な機能が搭載されている
日立のエコキュートを使用している方の評判を分析すると、「日立のエコキュートは水圧が強くて良かった」「ガス給湯器並みの水圧だと聞いて購入した」などの内容が圧倒的に多いといえます。
日立の水道直圧給湯はガス給湯器並みの水圧を実現しているため、他のエコキュートの水圧に物足りなさを感じている方に特におすすめです。
また、日立の水道直圧給湯は他のエコキュートだと難しいような特殊な立地でも設置できたという評判も散見され、汎用性の高さをうかがうことができます。
- 井戸水・水道水の地域
- 水道管が太くて水圧が高い地域
一報、上記の立地だと一般的なエコキュートは設置できない可能性があります。もしもこのように限定的な立地でエコキュートを使用したいと考えている方は、個別の相談や実地調査などを経た対応が必要なため、メーカーや代理店の窓口に問い合わせましょう。
他にも、日立のエコキュートは風呂配管がステンレス製、配管内部を清潔に保つ自動洗浄システム、センサーによる検知や内臓のAIによる学習機能など、様々な機能を搭載していることも高評価の要素です。
日立エコキュートの保証期間
日立のエコキュートの保証期間は次のとおりです。
日立 | |
---|---|
リモコンなど | 1年 |
ヒートポンプユニット | 3年 |
貯湯タンクユニット | 5年 |
延長保証の期間 | 7年延長 10年延長 |
保証料(ナイアガラタフネス) | 5年間:無償 10年間:22,000円(税込) |
保証料(ナイアガラタフネス以外) | 7年間:23,000円(税込) 10年間:31,300円(税込) |
エコキュートはリモコンとヒートポンプユニット、貯湯タンクユニットの3つで構成されていますが、メーカー保証期間は個別に設定されています。仮に、購入してから5年目にリモコンやヒートポンプユニットが故障してもメーカー保証期間外となります。
日立の場合、保証料を支払うとメーカー保証期間を延長する「日立TWGオール電化延長保証」があります。保証料を支払えば、修理回数は無制限となり、メーカー保証期間を7年間、10年間に延長できます。
なお、日立のエコキュートのなかで「ナイアガラ タフネス」を搭載した7機種は、メーカー保証期間が一律で5年保証となっています。
日立エコキュートで使用できる入浴剤
エコキュートのフルオートタイプは、浴槽内部のお湯を循環させて温め直します。そのため、浴槽の湯に入浴剤が含まれていると、配管内部で成分が沈殿してスケール詰まり(目詰まり)を起こす恐れがあります。
エコキュートで入浴剤を使用する場合は、メーカーが問題ないと判断している製品のみを使用しましょう。日立のフルオートタイプエコキュートで使用できる入浴剤は次の商品になります。
- 花王のバブシリーズ
- アース製薬のバスロマンシリーズ
- バスクリンのバスクリンシリーズ
上記のシリーズのなかで、にごり湯タイプとなっている入浴剤は使用できません。また、上記以外の入浴剤で、次のような特徴のある入浴剤は使用しないようにしましょう。
- 発泡系、バスバブル、石鹸(浴そう内)など
- 生薬(葉、茎など固形のもの)
- ミルク成分配合やとろみ系のもの
- 硫黄、酸、アルカリ、塩分を含んだもの
メーカーのこだわりポイント
日立のエコキュートは、水道直圧給湯をはじめとした、他のメーカーでは扱っていないタイプの独自機能を有した商品を販売しています。そのため、次の3つがメーカーのこだわりポイントになります。
- カルシウムを多く含む水質に強い「ナイアガラ タフネス」
- 循環する風呂の湯を綺麗にする「きらりUVクリーン」
- センサーによる検知や学習による「インテリジェント制御」
日立独自の機能として「ナイアガラ タフネス」があります。タンク内部のお湯を熱源として水道管を温めるシステムのため、配管詰まりの原因となるカルシウムなどの流入を抑制します。
地下水や井戸水はカルシウムなどの不純物が多く含まれているため、一般的なエコキュートだと設置できません。しかし、日立の「ナイアガラ タフネス」なら、カルシウムの堆積物が少なくなるため、地下水・井戸水といった特殊な立地でも設置できます。
また、日立のエコキュートには、風呂配管を通るお湯に深紫外線を照射するUVユニットを搭載しています。深紫外線はお湯に含まれている菌の増殖を抑制するため、一晩経ってもお湯が綺麗な状態を保ちます。
他にも、日立のエコキュートのこだわりポイントとして、かしこく節約が可能な「インテリジェント制御」があります。センサーにより1週間の使用湯量を検知し、沸き上げ量をコントロールします。
つまり、日立のエコキュートはメーカーのこだわりポイントにより、特殊な立地でも設置でき、お湯が綺麗な状態を長く保つことができ、エコ性能に優れた製品であるといえるでしょう。
まとめ
以上が、日立のエコキュートの解説になります。日立のエコキュートは水道直圧給湯を採用しているため、他のメーカーの商品と比べて水圧が強いのが最大の特長で、シャワーの水圧が強い商品を求めている方におすすめです。
また、風呂配管の自動洗浄機能や、配管内部にUVユニットを搭載するなど、清潔面にも気を使っています。
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