エコキュートのお湯がぬるい?お湯がぬるくなる原因や対処法を徹底解説!
2024年2月29日
「あれ、いつもよりシャワーの温度が低いかも?」
エコキュートでよくあるトラブルの一つがお湯の温度がぬるいことです。なぜ、ぬるいお湯が出てくるのでしょうか。
今回はお湯がぬるくなってしまう6つの原因と6つの対処法について解説します。
エコキュートのお湯がぬるい6つの原因
お湯がぬるい原因は以下の6つです。
- 設定温度が低いから
- タンクの湯量が不足しているから
- お湯を同時に複数の場所で使っているから
- 配管が冷たくなっているから
- 蛇口が経年劣化してしまったから
- エコキュート本体が故障しているから
それぞれの理由の詳細を見てみましょう。
設定温度が低いから
1つ目の原因は設定温度が低いからです。夏場の設定温度は50℃前後、冬場は50℃以上に設定するのが適切です。50℃に設定する理由は後ほど解説します。
温度設定が低いとタンク内や配管内で雑菌が増えるリスクが高まります。お風呂で心配なのはレジオネラ菌の増殖です。レジオネラ菌は自然界に生息している菌で肺炎や高熱を引き起こします。特に重症のレジオネラ肺炎は咳や38℃以上の高熱、寒気、胸痛、呼吸困難などの症状を引き起こし、適切に治療しなかった場合は命にかかわることもあります。
レジオネラ菌は60℃では5分間で殺菌されます。衛生面が気になるのであれば設定温度を60℃以上に設定し、定期的にタンクや配管を洗浄するとよいでしょう。
タンクの湯量が不足しているから
2つ目の原因はタンクの湯量が不足しているからです。水道水を直接加熱するガス給湯器と異なり、エコキュートは温めたお湯をタンクに貯めて、水道水で温度調節して使用します。貯湯タンクの水量(湯量)が減少すれば、お湯が減って冷めやすくなります。
お湯を沸かしてから経過する時間が長くなると、タンクの湯量が減って温度が下がりやすくなります。
お湯を同時に複数の場所で使っているから
3つ目の原因は複数の場所でお湯を使っているからです。エコキュートは住宅で使うお湯を一手に供給する仕組みであるため、台所と風呂場のように同時に複数の場所でお湯を使うと、お湯の供給が間に合わず温度が下がってしまったり、水圧が低くなったりします。
お湯がいつもよりぬるいと感じたら、複数の場所でお湯を使っていないか確認する必要があります。
配管が冷たくなっているから
4つ目の原因は配管が冷たくなっているからです。外の気温が低くなると配管が冷やされてしまいます。気温によっては配管が凍結することもあります。せっかく温かいお湯を供給しても、途中の配管が冷たければお湯の温度が低下してしまうため、ぬるいお湯になってしまいます。
配管が住宅の外にあったり、給湯器と使用する場所の距離が長くなったりすると冷たくなった配管を通る距離が長くなるためお湯が冷めやすくなります。
蛇口が経年劣化してしまったから
5つ目の原因は蛇口の経年劣化です。お風呂場では問題ないにもかかわらず、キッチンだけお湯が出ないといった場合は蛇口の経年劣化を疑います。一般的に蛇口は5年から10年で経年劣化します。1か所壊れたら、他の場所も早晩壊れる可能性が高いため、一気に交換するのも一つの方法です。
エコキュート本体が故障しているから
6つ目の原因は本体が故障しているからです。エコキュートの寿命は10〜15年とされていますが、使用環境によってばらつきがあります。より細かく見てみると、ヒートポンプの寿命は5〜10年、タンクの寿命は10〜15年とされています。
寿命が近づくと以下の現象が発生しやすくなります。
- エラーコードがたびたび表示される
- エラーコードに従って対応しても繰り返し同じエラーコードが表示される
- お湯が暖まりにくくなる
- 急に水が出る
- シャワーの水圧が弱くなる
- お湯が止まらない
- 自動で湯張りする機能の不調
- 異音がする
こうした現象が発生する原因は寿命が近づいているからかもしれません。経年劣化で寿命を迎えた場合、修理をするよりも買い替えの方が、コストが安くなる可能性がありますので、修理と買い替えの両方を視野に入れて対応を検討したほうがよいでしょう。
お湯がぬるいときの6つの対処法
お湯がぬるかったときの対処法は以下の6つです。
- お湯の温度設定を上げる
- 沸き増し機能を使う
- 同時にお湯を使わないようにする
- 配管が冷えないよう対策する
- 寒冷地仕様のエコキュートに交換する
- エコキュートを買い替える
お湯の温度設定を上げる
1つ目の対処法はお湯の設定温度を上げることです。最もシンプルな対処法は設定温度を高くすることです。具体的には夏場は50℃、冬場は50℃以上に設定するとお湯の温度を上げられます。
夏場の温度が50℃と聞くと設定温度が高すぎるように感じるかもしれませんが、そうではありません。50℃に設定すべき理由は以下の3点です。
- 家族一人ひとりの好みに合わせて水温を調整できるから
- 水圧が高くできるから
- 電気代節約が期待できるから
快適な温度は人によって異なります。高温のお風呂やシャワーが好きという方がいる一方で、ぬるいお風呂が好きという方もいるでしょう。設定温度を高くすることでそれぞれの好みの温度に調整できるため、適温とされる40℃よりも高く設定するのがよいのです。
高温になると水圧を上げられるというメリットがあります。厳密には高温のお湯に水道水を加えることで水圧を上げられます。エコキュートの水圧は水道水よりも低いため、より高圧の水道水が加わることで全体の水圧を上げられるのです。
また、高温に設定することでシャワー時間が短くなりお湯の使用量が減る可能性が高まります。そのため、電気代の節約という効果も期待できるのです。
沸き増し機能を使う
2つ目の対処法は沸き増し機能を使ってタンク内のお湯を増やす方法です。通常、エコキュートは設定に従って湯量を自動で調整します。
しかし、いつもよりも多くお湯を使うと自動調整以上のお湯が必要となるかもしれません。タンク内の湯量が減少すると、それだけお湯の温度も低下してしまいます。
そんなときは沸き増し機能を使ってタンク内の湯量を増やすとよいでしょう。ただし、電力会社との契約で夜間に電気代が安くなるプランを利用している場合などでは、それ以外の時間に沸き増しすると料金が高くなってしまうので注意が必要です。
同時にお湯を使わないようにする
3つ目の対処法は同時にお湯を使わないようにすることです。一度に複数の場所でお湯を使用すると貯湯タンク内のお湯が一気に減ってしまい温度が低下する可能性があります。入浴のための湯張りの時間と洗い物の時間を少しでもずらすことで必要なお湯を確保しやすくなります。
配管が冷えないよう対策する
4つ目の対処法は配管を冷やさないような対策を施すことです。特に配管がむき出しになっている場所では保温措置をするとお湯の温度を下げずに済みます。主な保温対策は以下のとおりです。
- 保温シートを配管に巻く
- ヒーターバンドを巻く
配管を寒さから守るためウレタン素材などでできた保温シートを貼るのが効果的です。保温シートはホームセンターなどでも販売されているため、個人で対応可能です。低コストで対応できるため、出来るだけお金をかけたくないという方におすすめです。
凍結防止機能を重視するのであればヒーターバンドを巻くのも一つの方法です。保温シートと同じく配管に巻きつけることで保温性能を高めます。気温が一定まで下がると自動で作動するため、凍結する心配がほぼなくなります。
しかし、コストは保温シートよりもかかります。配管近くに電源を確保する必要があるため、電気屋さんなどに相談したほうが良いでしょう。
寒冷地仕様のエコキュートに交換する
5つ目の対処法は寒冷地仕様のものに交換することです。寒冷地は最低気温が-10℃を下回る可能性がある地域で、北海道・東北・甲信越・北陸・山陰地方の一部などが該当します。
寒冷地仕様の特徴は以下の2点です。
- 低温に強い
- 凍結防止機能がある
通常のエコキュートは-10℃を下回ると運転できなくなりますが、寒冷地仕様の場合は-20℃まで使用可能です。凍結防止用のヒーターがタンクに内蔵されているため、外気温が低くても機能を維持できます。
エコキュートを買い替える
6つ目の対処法は買い替えです。温度設定やタンクの湯量を調整し、配管の保温などの措置を講じてもお湯の温度がぬるいままだった場合、エコキュート自体が経年劣化で老朽化していることが考えられます。
エコキュートの交換目安はだいたい10年前後とされています。10年前の機種と現行の機種では性能に大きな差があります。たとえば、2010年代の機種にはなかったスマホ連携機能や太陽光発電との連携機能などが現行の多くの機種に搭載されています。
経年劣化が進んでいる本体を無理やり継続して使用するよりも、専門店などで販売されている最新機種に買い替えたほうが経済的かもしれません。
まとめ:エコキュートの買い替えはエコパパにお任せ!
今回はエコキュートがぬるい6つの原因と、6つの対処法を開設しました。設定温度を変えたり、タンクの湯量を増やしたり、お湯の使い方を工夫したりといった対策を実施することで、お湯の温度を上げることができます。
しかし、購入してから10年以上経過している場合は本体そのものが寿命を迎えているかもしれません。その場合は、買い替えのほうがお得な可能性があります。
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