エコキュートのエア抜きをしないとどうなる?エア抜きのやり方も解説!
2024年4月18日
「エコキュートのエア抜きって何?」
「エア抜きしないとどうなるの?」
「エア抜きの方法が知りたい!」
そのように考えている方に見ていただきたいのが今回の記事です。エコキュートのエア抜きがどのような作業でどのタイミングでやるものか、エア抜きが必要な理由、エア抜きの手順などについてわかりやすく解説します。
エア抜きについて知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
エコキュートのエア抜きとは?
エコキュートのエア抜きとは、エコキュートの内部にたまった空気を取り除く作業です。エコキュートで空気がたまるのは貯湯タンクの配管とヒートポンプの配管であるため、これらの配管にたまってしまった空気を抜き取ります。
通常、稼働中の貯湯タンクやヒートポンプの配管は水で満たされています。しかし、何らかの理由で配管に空気が混ざってしまうと作動時に「エア噛み」という現象が発生してしまい、お湯が循環しにくくなります。
エア嚙みが多少起こったとしても機能が停止するほどの支障はありませんが、空気が入り込む状態が続けばエコキュートが故障する原因となります。そのため、定期的にエア抜きを行ってエア噛みを解消する必要があるのです。
エコキュートのエア抜きはいつやるの?
エコキュートでエア抜きが必要なのはどのような時でしょうか。エア抜きを行うタイミングは以下の3つです。
- 試運転のとき
- 定期メンテナンスのとき
- トラブルが発生したとき
それぞれについて確認します。
試運転のとき
最初にエア抜きを行うのはエコキュートを設置した際の試運転のときです。設置した直後は水が入っていないため配管内にも空気が入っています。エコキュート内に水を注入している最中に空気が配管内にたまってしまうことがあります。そうした空気を抜くため、試運転時にエア抜きを行います。
定期メンテナンスのとき
定期メンテナンスのときにもエア抜きを行います。エア抜き単体で行うというよりも、メンテナンスでエコキュートから水を抜く水抜きの際に一緒に行います。
水抜きとは、貯湯タンクの底にたまった汚れを除去するために行うメンテナンス作業です。水道水には微量ながらミネラルが含まれています。それらのうち、カルシウムやシリカなどがたまっていくとタンク内にこびりつき「スケール」という非常に硬い水あかのような物質になります。
スケールを放置すると配管などに付着して水路を狭くしてしまいます。そうなると、熱効率が低下してしまうのです。それを防ぐために水抜きを行います。
しかし、水抜きをすると試運転のときと同じように貯湯タンクやヒートポンプの配管が空になるため、空気がたまる可能性があります。たまった空気を放置するわけにはいかないため、水抜きをする際にはエア抜きも行う必要があります。
トラブルが発生したとき
トラブルが発生したときもエア抜きをします。空気に関するトラブルの代表が先ほど紹介した「エア噛み」です。エア噛みとは配管内に空気が混入した時などに発生する現象で、ポンプの圧力が低下するなどエコキュートの機能が低下してしまいます。
この現象が起きると、リモコンにエラーが表示され、お湯の沸き増しができなくなることがあります。エア噛みを解消するにはエア抜きをおこなって配管から空気を追い出さなければならないのです。
エア抜きが必要な理由
エア抜きが必要な理由は2つあります。それぞれの理由について解説します。
エア噛みなどの動作不良を改善・予防するため
一つ目の理由は先ほどから繰り返し述べているように、エア噛みなどの動作不良を改善するためです。たまった空気は自然に抜けることがないため、エア抜きをして空気を出さなければなりません。数カ月に一回程度エア抜きを実施すると、エア噛みのトラブルを防ぎやすくなります。
ヒートポンプ内の汚れを除去するため
二つ目の理由はヒートポンプ内の汚れを除去するためです。ヒートポンプユニットの中には水あかや水道水に含まれるミネラルなどが蓄積します。放置すると配管の流れが悪くなる可能性があるため、定期的に汚れを取り除く必要があります。
エア抜きの手順
エコキュートのエア抜きはそれほど難しい作業ではないため、自分で実施することができます。ここでは、自動のエア抜きと手動のエア抜きに分けて説明します。
自動のエア抜き
新型のエコキュートには自動エア抜き機能がついています。エア抜きに関する表示や手順はメーカーによって若干異なります。タンクに水を注入して満水にし、リモコンで時刻を設定すると自動的にエア抜きがスタートします。エア抜きにかかる時間は10分程度です。
手動のエア抜き
使用している機種に自動エア抜き機能がないときやヒートポンプの配管に異常がみられるときなどは、手動でエア抜きを行います。手動エア抜きの手順は以下のとおりです。
- 1. 水抜き栓を開く
- 2. 水と空気が交じりって排出されているのを確認
- 3. 1分以上放置
- 4. 出てくる水に空気が含まれないことを確認
- 5. 水抜き栓を閉める
水抜き栓の場所はメーカー・機種によって異なるため、取り扱い説明書を見ながら作業しましょう。
エア抜きを行う際の注意点
エア抜きをする際は以下の点に注意が必要です。
- 周囲が水浸しになるかもしれない
- 熱湯が飛び出すかもしれない
エア抜きをする際はタンクの中の水を出すため、排水栓から水が流れて周囲が水浸しになることがあります。大量の水が出てきても対処できるように、水を受けるためのバケツやタオルを用意しておきましょう。
ヒートポンプや貯湯タンクの配管にお湯が残っている場合、排水栓から熱湯が勢いよく飛び出す可能性があります。熱湯で火傷しないためエア抜き前に以下の対策をしておきましょう。
- 沸き上げを停止するか、エコキュートの電源を落とす
- 排水栓にタオルを巻きつけて熱湯が周囲に飛び散らないようにする
- 火傷を防ぐため防熱用の厚手の手袋をつける
これらの対策を行ったうえでエア抜きを行いましょう。
エア抜きのエラーが頻出するなら交換を検討
頻繁にエア抜きのエラーメッセージが表示されるようになったら、交換のタイミングかもしれません。エコキュートの寿命は一般に10〜15年とされています。
設置から10〜15年が経過した機器は色々な部分に不具合が出るだけではなく、部品の製造が終わっているため修理できないといった事態も考えられます。なぜなら、多くのメーカーで部品を保管している期間が10〜15年程度だからです。15年以上経過したエコキュートであれば、修理するよりも交換したほうがいいでしょう。
長期間使用し続けた設備は、故障した部分以外でも経年劣化しているため、また別の部分が故障してくることも考えられるからです。
修理の頻度や金額を確認して、交換も視野に入れることをおすすめします。
まとめ
今回はエコキュートのエア抜きについて解説しました。最新機種であれば自動でエア抜きできることが大半ですが、古い機種やトラブル発生時などは手動でエア抜きしなければなりません。
通常のエア抜きでトラブルが解決できればよいのですが、経年劣化した機器の場合はエラーメッセージが頻繁に表示され、何度もエア抜きしなければならなくなります。
エラーメッセージが頻繁に表示されるのはエコキュート交換のサインです。
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