エコキュートのメーカーを徹底比較!購入者の評判や特徴などを解説
2022年6月21日
エコキュートの購入を検討している方は、メーカーごとの特徴や機能の違いを比較することが重要です。比較するために、実際に購入している方の評判を参考にするのも良いです。
そこで今回は、エコキュートのメーカーの評判や特徴を比較します。現在も生産をしている主要なメーカーだけでなく、過去に生産しており、撤退したメーカーの評判や特徴もまとめてあるので、ぜひ最後までご覧ください。
現役エコキュートメーカーの特徴
記事執筆時点で現役と呼べるエコキュートメーカーの特徴は以下のとおりです。
メーカー | 特徴 |
---|---|
三菱電機 | 省エネ性能の高い機能を搭載 マイクロバブル機能やキラリユキープなどの珍しい機能がある |
日立 | 水道直圧給湯タイプを販売している エコキュートのお湯を調理用に使える |
パナソニック | 国内シェアトップクラスのメーカー 太陽光発電システムとの相性が良い |
コロナ | お湯を効率的に作ることができる 使いやすく、マンション向けとして人気 |
ダイキン | パワフル高圧給湯機で水圧が強い 快適な入浴時間を過ごせる |
東芝 | リモコン操作が分かりやすい 本体保証期間が5年間と長期保証 |
エコキュートの国内市場は、パナソニック、三菱電機がトップシェアを争っています。次いで、マンション分野で存在感を高めているコロナや、水道直圧給湯タイプの商品を販売している日立、エアコンのメーカーとしても有名なダイキンが続きます。
東芝は現役エコキュートメーカーのなかでは、シェアをあまり伸ばせていませんが、業界初の光タッチリモコンの導入や、本体保証期間が5年と長いことなどから良い評判を集めています。
次項より、現役のエコキュートメーカーの特徴や評判について詳しく解説します。
三菱電機のエコキュートの特徴と評判
三菱電機のエコキュートは省エネ性能の高い機能をいくつも搭載しています。代表的な機能は以下のとおりです。
内容 | |
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かしこい沸き上げモード | 過去のお湯の使用状況から最適な湯量になるように沸き上げるモード |
ホットりたーん | 浴槽に残ったお湯を循環させて、貯湯タンクユニットのお湯を沸かすのに利用する |
上記以外にも、風呂配管内部に深紫外線を採用したUV-LEDユニットを搭載する「キラリユキープ」があります。風呂配管を通るお湯に深紫外線を照射するので、内部の菌の増殖を抑えて、お風呂が綺麗な状態を長持ちします。
菌の増殖を防げるので、翌日でもニオイは少なく、排水溝が汚れにくいので日々の掃除が楽になります。
三菱電機のエコキュートを購入した方の口コミ・評判は次のとおりです。
- 三菱電機のエコキュートに変えてから、排水溝があまり汚れなくなったように思えます。バブルお掃除やホットあわーなど、便利な機能もあるので、購入して良かったです。
- 本体価格と給湯効率を比較すると、三菱のエコキュートが最もコストパフォーマンスに優れているように思えたので、購入してみました。本当に光熱費が安くなるのか、これから記録を付けてみます。
日立のエコキュートの特徴と評判
日立の最大の特徴は、カルシウムなどを多く含む水質に強い商品を販売していることです。
カルシウムなどが多く含まれた水を加熱すると、固形物として析出されやすくなり、目詰まり(スケール詰まり)の原因になります。配管内部が詰まると機器が正常に作動せず、給湯効率が下がり、最悪の場合は故障する恐れがあります。
日立のナイアガラタフネスは、硬度の高い水道水や井戸水にも対応している水道直圧給湯タイプのエコキュートです。
通常のエコキュートと違い、貯湯タンクユニットに貯めたお湯の熱を利用して、給水した水を温めて各所に給湯するので、目詰まりが起きるリスクを抑えます。
また、ステンレス配管と樹脂製継ぎ手部品の採用したことで、腐食に強い製品となっているのもポイントです。エコキュートの本体保証期間は1年~3年が多いなか、日立のエコキュートは耐久性が優れているため、5年の長期保証となっています。
日立のエコキュートを購入した方の口コミ・評判は次のとおりです。
- 10年以上使用していたエコキュートが故障したので、前から興味があった日立の商品に買い換えてみました。水道水の水圧をそのまま利用しているので、前のエコキュートよりも水圧が強くなっています。
- 水の中に不純物が多い地区なのでエコキュートは難しいと思っていましたが、施工業者に勧められて日立のナイアガラタフネスを購入しました。今のところは問題なく使用でき、お湯をそのまま調理に使えるので便利です。
パナソニックのエコキュートの特徴と評判
パナソニックは省エネ性能の高い商品を販売しており、国内トップクラスのシェアを誇るエコキュートメーカーになります。代表的な機能は次のとおりです。
内容 | |
---|---|
AIエコナビ | センサーにより、人の入退室に合わせてお湯の温度を自動的にコントロールする |
ぬくもりチャージ | 浴槽に残ったお湯を用いて、翌日のお湯を作る機能 |
特に、AIエコナビは他のエコキュートメーカーでは採用されていない機能です。ひとセンサーが入出を検知すると設定温度まで加熱を開始し、AIがお湯の冷め方を学習することで浴室不在時の湯温チェックの回数を減らすことができます。
AIエコナビを導入したことで、ふろ保温時の電力を最大約35%も節約できます。
また、パナソニックエコキュートは太陽光発電システムとの相性が良いです。エコキュートは本来なら電気料金の安い夜間にお湯を作るのですが、ソーラーチャージ機能により翌日の太陽光発電で余った電力を用いて沸き上げをします。
夜間の沸き上げ量を減らし、昼間に余剰電力で沸き上げるようにコントロールすることで、光熱費をさらに節約できます。ソーラーチャージは太陽光発電システムのメーカーを問わないので、パナソニック以外の商品と組み合わせることもできます。
パナソニックのエコキュートを購入した方の口コミ・評判は次のとおりです。
- パナソニックはAIシステムが賢くて、スマートフォンとの連携機能が豊富だと思って購入してみました。お湯の沸き上げやソーラパネルとの連携などをスマホで簡単に操作できるので、パナソニックして良かったです。
- オール電化住宅を目指して、様々なメーカーの商品を比較してパナソニックのエコキュートにしました。エコ機能や省エネ性能の高さ、スマホとの連携機能など、欲しいと思っていた機能が充実いています。
コロナのエコキュートの特徴と評判
コロナは世界で初めてエコキュートを開発、販売したメーカーです。シェアは三菱電機やパナソニックに及びませんが、万が一の災害に備えた転倒防止対策や、低騒音・汚れ防止のコーティングなどが施されているため、マンション向けの製品として評判を集めています。
また、独自のES制御により、お湯を効率よく作り、貯めて、使うことに特化しています。年間給湯保温効率4.0(JIS)を早い段階で実現しており、現時点でも業界トップクラスの高効率の商品です。
他にも、コロナエコキュートはセンサーによって入退室や入浴状況を確認できます。公式アプリ「コロナ快適ホームアプリ」をインストールすれば、外出先からでも自宅や離れて暮らす家族の入浴状況をいつでも見守ることができます。
コロナのエコキュートを購入した方の口コミ・評判は次のとおりです。
- 両親宅のリフォームのときにコロナのエコキュートにしました。スマホアプリを使えば、両親が風呂に入った時間が記録され、長湯だった場合は通知が届くので、万が一の事故を防げるので安心できます。
- 機械操作が苦手なのと、子供が幼いので使いやすく、リモコンで会話ができる機能があるコロナの商品を選びました。文字が大きいので見やすく、使い方が分からなくてもガイドに従えば、簡単に設定できます。
ダイキンのエコキュートの特徴と評判
ダイキンは世界でも有名な総合空調メーカーです。エコキュートの給湯システムはエアコンと同じヒートポンプを採用しており、ダイキンはエアコン分野で研究、開発をしてきたノウハウを持っているため、優れた性能のエコキュートを販売しています。
特に評価が高いのがダイキンエコキュートのパワフル高圧給湯タイプです。
エコキュートはガス給湯器に比べて水圧が弱いとされています。しかし、ダイキンのパワフル高圧給湯タイプは、従来のエコキュートと比べて給湯圧力が約1.9倍にアップしており、水圧が強いモデルとなっています。
シャワーの水圧はお風呂が2階や3階にあっても快適です。また、水圧が強いということはお湯はりの時間がスピーディーになるので、帰ってすぐにお風呂に入りたい方におすすめの商品です。
なお、ダイキンのエコキュートにはパワフル高圧給湯タイプとは別に、高圧給湯タイプがあります。従来のエコキュートに比べて水圧の強いタイプですが、パワフル高圧給湯タイプよりも弱いので、購入する際は間違えないようにしましょう。
ダイキンのエコキュートを購入した方の口コミ・評判は次のとおりです。
- エコキュートの水圧は弱いと聞いていましたが、ダイキンのエコキュートは思っていた以上に強くてびっくりしています。台所で皿洗いをしていても、シャワーの勢いが弱くなりにくいので満足しています。
- ウルトラファインバブル入浴が気になったのでダイキンのエコキュートにしてみました。確かに、マイクロバブルによってお湯のあたりが柔らかくなり、冬場でもすぐに体が冷えるということはなくなっています。
東芝のエコキュートの特徴と評判
東芝は他のエコキュートメーカーに比べると知名度やシェアは低いです。しかし、使いやすさや面白さなど、ユーザー目線で便利なポイントを軸としたエコキュートを販売しています。
例えば、業界で初めて、光タッチリモコンを採用しました。従来のリモコンと違い、軽く触れるだけで操作ができ、音声や光で使い方をガイドしてくれます。ボタン式と違って平坦なデザインなので、掃除が簡単にできるのも便利なポイントです。
また、東芝のエコキュートにはエコチャレンジがあります。使ったお湯の量と電気量が記録され、目標数値よりも抑えられたかどうかを週単位で評価します。ゲームのような機能のため、遊びながら省エネへの意識を持つことができます。
東芝のエコキュートを購入した方の口コミ・評判は次のとおりです。
- 仕事や帰宅時間の関係で、翌日に風呂に入ることが多いので、除菌・防臭効果を期待できる東芝のエコキュートを選びました。前のガス給湯器と比べて、翌日のお湯のニオイや色が抑えられているように思えて、購入して良かったです。
- 高齢の両親と一緒に暮らしているので、操作がしやすいと評判の東芝のエコキュートを購入してみました。確かに、軽く触れるだけで簡単に操作できるので、両親もストレスなくお風呂に入れているようです。
撤退したエコキュートメーカーの特徴と評判
上記で紹介したエコキュートメーカーは記事執筆時点でもエコキュートの受注生産を行っているメーカーになります。
一方で、次のメーカーは過去にエコキュートを販売していましたが、現在は撤退しているメーカーになります。
- 長州産業
- TOTO
- ハウステック
- サンデンホールディングス
- サンヨー
受注生産はしていませんが、中古市場で販売していることもあるので、購入する可能性はあります。上記のエコキュートの、当時の特徴や評判を解説します。
長州産業
長州産業は太陽光発電システムや蓄電システムのメーカーとして有名ですが、2006年~2013年頃までエコキュートの製造、販売を行っていました。
給湯効率や機能などは現在のエコキュートと比べて低いですが、「ダブル温調機能」を搭載していたことが大きな特徴です。
ダブル温調機能により、お湯はりの蛇口とシャワーの湯温を別々に設定することができます。例えば、お風呂のお湯は高温にして、台所の洗い物やシャワーは別という設定が可能です。
長州産業のエコキュートを購入した方の口コミ・評判は次のとおりです。
- 太陽光発電システムを購入するのに合わせて、給湯器をエコキュートに替えてみました。貯湯式は初めてで、まだ慣れませんが、光熱費が安くなるのが魅力的です。
TOTO
TOTOは福岡県に本社を構えるメーカーで、国内だと主にトイレや洗面器などの商品が知られています。過去にはエコキュートを販売していましたが、現在では生産を終了しています。
エコキュートメーカーとしては早くに販売をスタートしており、パワフル追い焚き機能やフルオート機能、静音設計などを取り入れた機種を販売していました。
TOTOのエコキュートを購入した方の口コミ・評判は次のとおりです。
- エコキュートのお湯が良いと知人に勧められたので、購入してみました。ガス給湯器に比べて塩素のニオイがせず、湯も柔らかいので、確かに良いかもしれません。
ハウステック
ハウステックは、主にシステムキッチンや洗面化粧台などを販売しているメーカーです。現在はヤマダホールディングスグループに属していますが、過去には日立グループに属しており、日立エコキュートハウステックオリジナルを販売していました。
当時から日立独自の水道直圧式エコキュートを販売しており、2階や3階でもシャワーの勢いが弱くなりにくい製品として評判を集めていました。
ハウステックのエコキュートを購入した方の口コミ・評判は次のとおりです。
- 水圧が強いと評判を聞いて、日立エコキュートハウステックオリジナルに決めました。2階でもシャワーの勢いが強くて、満足しています。
サンデンホールディングス
サンデンホールディングスは主に自動車用エアコンや自動販売機を生産している電機メーカーです。自動車用エアコンメーカーとしてヨーロッパでも高い評価を集めており、2005年からエコキュートの販売を開始しました。
自動車用エアコンで培った技術により開発されたエコキュートで、耐久性に優れたコンプレッサーや熱交換器を使用しています。しかし、2018年に売上が伸び悩んだことを理由に製造を終了しています
サンデンホールディングスのエコキュートを購入した方の口コミ・評判は次のとおりです。
- 車用のエアコンを作っているサンデンホールディングスのエコキュートは耐久性に優れていると聞いて、購入しました。HEMSに対応していて、2ヵ所同時給湯も可能なので、購入して良かったです。
サンヨー
サンヨーは大阪に本社を構える電機メーカーで、国内屈指の技術力と知名度を誇っていました。しかし、製品の重大事故や不祥事により、2011年にパナソニックの完全子会社になる際にエコキュートの生産を完全に終了しました。
最大の特徴は、給湯のみならず、床暖房や浴室暖房、乾燥までを1台でこなせる多機能タイプを販売していたことです。最高9.0kWの大能力タイプは、最大20畳までの床暖房を可能としていました。
サンヨーのエコキュートを購入した方の口コミ・評判は次のとおりです。
- パナソニックから、サンヨーのエコキュートの修理受付を終了する知らせが届いた。もう、別の商品と交換したけど、1台で床暖房や乾燥まで出来たのは、今考えてもコストパフォーマンスに優れていると思う。
まとめ
以上が、エコキュートの評判や特徴になります。現役と撤退したメーカーの評判や特徴を比較すると、やはり購入するなら現役のエコキュートメーカーの商品です。
撤退したメーカーのエコキュートは現在主流の商品に比べると性能や機能で劣っています。また、撤退したメーカーのほとんどが修理交換を受け付けておらず、部品も少ないです。そのため、購入するなら三菱電機やパナソニックなどの、現役のメーカーがおすすめです。
「エコパパのお店」では、三菱電機やパナソニックなどの現役メーカーのエコキュートを数多く扱っています。専門知識が豊富なスタッフが対応しますので、自分に合ったエコキュートをお探しの方は、ぜひ「エコパパのお店」までご連絡ください。