エコキュートの脚部カバーって必要なの?脚部カバーの役割や脚部カバーが必要になるケースなどを解説
2022年11月22日
エコキュートを購入するときに、本体価格とは別にリモコンや基本工事などの費用のなかに、脚部カバーが含まれていることがあります。実は、脚部カバーはエコキュート本体のセットに含まれておらず、別売品・オプション品の扱いとなっています。
そのため、施工業者によっては脚部カバーを価格に含めず販売しているケースがあり、若干ですがお得に購入できます。ただし、脚部カバーを取り付ける場合は、別途購入費用や工事費用が発生します。
そこで今回は、エコキュートの脚部カバーについて解説します。脚部カバーの役割や、本当に必要なのかなどの疑問に回答しますので、ぜひ最後までご覧ください。
エコキュートの脚部カバーの役割は?
エコキュートは空気の熱を利用してお湯を作る給湯器システムです。メーカーによって搭載している機能に違いはありますが、基本的に次の3つの機器で構成されています。
- ヒートポンプユニット…空気の熱を利用してお湯を作る機器
- 貯湯タンクユニット…作ったお湯を貯めておく機器
- リモコンユニット…エコキュートをコントロールする機器
エコキュートの脚部カバーは貯湯タンクユニットの足元につける部品で、主に次のような役割があります。
- 貯湯タンクユニットの下部の配管を保護する
- 貯湯タンクユニットの外観を整える
上記の役割を順番に解説します。
貯湯タンクユニットの下部の配管を保護する
エコキュートの脚部カバーは貯湯タンクユニットの下部にある配管や脚部を保護する役割があります。
メーカーや機種によって多少の違いはありますが、基本的に貯湯タンクユニットの下部にはヒートポンプユニットで作ったお湯をタンク内で貯めておき、必要に応じて各所に給湯するための配管が繋がっています。
脚部カバーを付けていないと、配管や脚部がむき出しになるため、配管周りに落ち葉のようなゴミが入り込んだり、野良猫のような動物にいたずらされたりする恐れがあります。また、脚部カバーを付けておくと、配管の凍結を防ぐ効果も期待できます。
エコキュートをなるべく長持ちさせたいと考えている方は、脚部カバーの取り付けを検討してみましょう。
貯湯タンクユニットの外観を整える
脚部カバーを付けておくことで、貯湯タンクユニットの外観が綺麗になります。配管がむき出しで、脚部の隙間から地面(基礎)が見えていると、近隣にあまり良い印象を与えません。
メーカーや機種によって脚部カバーの価格は異なりますが、1万円~2万円程度なので、購入しておくことも選択肢の1つです。
エコキュートに脚部カバーって必要なの?
結論から申し上げますと、エコキュートに脚部カバーは必須という訳ではありません。脚部カバーの役割は配管や基礎の保護と、貯湯タンクユニットの外観を整えることで、脚部カバーが無いことで機能や給湯効率が制限されるようなことはありません。
そのため、エコキュートメーカーや施工業者によっては、脚部カバーを本体価格のなかに含めず、別売品やオプション品として扱うことがあります。
確かに、脚部カバーを付けていれば、エコキュートを屋外設置していても、配管が雨風で劣化することを多少なりとも遅くできます。しかし、メーカーや施工業者の保証は脚部カバーの有無に関係ないため、脚部カバーを付けないことのデメリットは少ないです。
脚部カバーを付けたほうが良いケース
次のようなケースに当てはまる方は、脚部カバーを付けたほうが良いです。
- 貯湯タンクユニットが近所から見える方
- 住宅機器の美観や景観にこだわる方
- 落ち葉やゴミが敷地に溜まりやすい方
- 野良猫やカラスなどの動物を見かける方
脚部カバーを付けていると、貯湯タンクユニットの外観が良くなります。見た目がスッキリし、見栄えが良くなるため、貯湯タンクユニットが近所から見えてしまう場合や、住宅の美観や景観にこだわる方は脚部カバーを取り付けましょう。
周りに木が植えてある、あるいは風が強い場所に住んでいると、敷地に落ち葉やゴミが貯まりやすくなります。構造上、脚部カバーを取り付けていないと、落ち葉やゴミは貯湯タンクユニットの下部に溜まりやすいので、掃除の手間が増えます。
また、脚部カバーを取り付けていないと、野良猫やカラスが雨や身を隠すために貯湯タンクユニットの下に潜り込んでしまうことがあります。配管が劣化する、あるいは動物のフンが溜るなどの可能性があるので、動物除けのために脚部カバーの検討をおすすめします。
脚部カバーを付けなくても良いケース
貯湯タンクユニットが屋内に設置されているようなケースでは、脚部カバーを取り付ける必要性は低いです。
脚部カバーの主な役割は配管の保護と外観を整えることです。貯湯タンクユニットが屋内に設置してあるケースでは、ゴミや動物が入り込んでくることはなく、周りの目を気にする必要がありません。
つまり、エコキュートを屋内に設置する場合は、配管の保護や外観を整えるために脚部カバーを購入する必要が無いと言えます。貯湯タンクユニットをガレージや室内に設置する方は、脚部カバーを付けなくても良いでしょう。
脚部カバーを付けていないと火傷の心配はないの?
エコキュートは設定温度にもよりますが、沸き上げ温度が最大90℃に到達するため、むき出しの配管を触ってしまうと火傷を負うリスクはあります。
しかし、エコキュートは基本的に電気料金が安くなる深夜にお湯を沸かす給湯器システムです。そのため、脚部カバーを付けていなくても、稼働している時間帯が深夜と遅いので、子供や飼っているペットが誤って触れて火傷を負う可能性は低いです。
ただし、日中に湯切れを起こしてしまうと、お湯を沸かすためにエコキュートが稼働します。日中に稼働した場合にむき出しの配管に触れてしまうと火傷を負う可能性は否定できないので、注意しましょう。
後から脚部カバーを取り付けることはできるの?
エコキュートを設置した後に、脚部カバーを取り付けることは基本的に可能です。取付工事説明書に工事のやり方が記載されており、プラスドライバーがあれば、ご自身で取り付けることもできます。
ただし、エコキュートは設置現場の状況によって配管を横から出しているケースがあります。脚部カバーは使用している配管の本数や状況に応じて穴を開けることができますが、ある程度の加工技術が必要になります。
メーカーや機種によって脚部カバーの仕様も異なるため、全ての現場で後から脚部カバーを取り付けられるとは断言できません。
また、同じメーカーが出している脚部カバーだからと言って、必ず取り付けられるとは限りません。脚部カバーによって適応しているエコキュートが決まっているため、自分で購入する場合は確認が必要になります。
後から脚部カバーを取り付けたくなった場合は、エコキュートを購入した施工業者や「エコパパのお店」のようにエコキュートを専門的に扱っている業者に相談しましょう。
脚部カバーの外し方と取り付け方
エコキュートの脚部カバーはメンテナンスやお手入れのときに外す必要があります。そのため、脚部カバーの外し方と取り付け方を知っておくと、スムーズにメンテナンスが行えます。
なお、メーカーや機種によって脚部カバーの外し方と取り付け方は多少異なります。今回はパナソニックエコキュートの外し方・取り付け方を紹介しますが、実際に取外しするときは取扱説明書か公式サイトを確認しましょう。
パナソニックエコキュートの脚部カバーを外す手順は以下の通りです。
1. 前カバーのネジを左右両方とも緩める
2. 前カバーを手前に引く
パナソニックエコキュートの脚部カバーを取り付ける手順は以下の通りです。
1. 前カバー上部の突起を本体に差し込む
2. 左右の穴に前カバーのツメを合わせてネジ止めする
エコキュートは10年以上使用可能な給湯器システムですが、定期的にメンテナンスやお手入れをしていないと、寿命が短くなります。半年に1度のペースで、脚部カバーを取り外して、水抜きや貯湯タンクユニット周りの掃除などを行いましょう。
脚部カバー以外に必要なオプション品はあるの?
エコキュートは基本的に屋外で使用する住宅機器です。雨風に打たれながら使用することをメーカーは想定しているため、防水対策などはしっかりとされています。
そのため、エコキュートを外に設置するために必要なオプション品はありません。
ただし、設置場所が積雪地帯で、毎年冬になるとある程度雪が積もる場所の場合は、高脚置台や室外機屋根などが必要になります。
エコキュートのヒートポンプユニットは外気の熱を取り込んでお湯を作ります。積雪地帯に設置していると、雪でヒートポンプユニットのファンが塞がってしまい、給湯効率が著しく下がる恐れがあります。
また、屋根に積もった雪が落ちてきて、ヒートポンプユニットを潰してしまう可能性も否定できません。そのため、メーカー側は積雪地帯対策として、ヒートポンプユニットの高脚置台や室外機屋根などのオプション品を販売しています。
一般地なら必要ありませんが、雪が積もりやすいエリアでエコキュートを外に設置する場合は、積雪対策用にオプション品を購入しておくと安心できます。
まとめ
以上が、脚部カバーの解説になります。エコキュートの脚部カバーは基本的に必須という訳ではありませんが、配管の保護や貯湯タンクユニットの外観を整えるために役立つので、付けることをおすすめします。
後から脚部カバーを取り付けることは可能ですが、配管の取り付け方や現場お状況によっては脚部カバーの加工が必要になります。そのため、後から脚部カバーを取り付けたい方は、エコキュートを購入した業者か「エコパパのお店」のような専門店にご相談下さい。
「エコパパのお店」は創業23年、総施工件数20,000件を突破しているエコキュートの専門店です。取り付けカバーだけでなく、新設や故障、トラブル、買い替えなどの相談を専門の担当が対応いたしますので、ぜひご連絡ください。