エコキュートの電源が入らない?!修理を依頼する前にチェックしよう
2024年4月12日
エコキュートは毎日使うものだけに、突然の故障には焦ってしまいます。すぐに修理を依頼したくなりますが、その前に自分で解決できるかをチェックしましょう。
エコキュートの電源が入らない状態を、リモコン表示が消えているなど3つの場合にわけて、それぞれの対処法を解説しています。自分でトラブルを解決できなかった場合、修理にかかる費用の概算や、新しいエコキュートに買い替えるメリットも紹介しています。
エコキュートのリモコン表示が消えている
エコキュートの電源が入らないと、キッチンやバスルームにあるリモコンの液晶画面に何も表示されなくなります。いくつかの原因が考えられますが、業者に頼らなくても解決できるのは以下の3つの場合です。
- エコキュートの電源がオフになっている
- ブレーカーが落ちている
- 「節電モード」に入っている
エコキュートの電源がオフになっている
エコキュートの電源がオフになっていると、リモコンには何も表示されなくなります。多くの場合、貯湯タンクに設置されているので確認してください。
おぼえがないのに電源がオフになっていたら、エコキュートが漏電など異常を察知したのかもしれません。入れ直してもすぐにオフになってしまうなら使用をやめて、修理を依頼しましょう。
ブレーカーが落ちている
落雷や家電の故障などでブレーカーが落ちてしまうと、エコキュートの電源が入らなくなり、リモコンの液晶表示が消えてしまいます。エコキュートの電源に関連する4つのブレーカーが落ちていないか、確認してください。
- アンペア(サービス)ブレーカー
- 安全ブレーカー
- 漏電ブレーカー
- エコキュートのブレーカー(電源)
落ちてしまったブレーカーは、また入れ直すことで対処出来ますが、入れ直してもすぐに落ちてしまうようなら、電力会社や専門業者に相談してください。
【アンペア(サービス)ブレーカー】
分電盤で最も大きなブレーカーで、落ちると家中の電気が使えなくなります。電力会社との契約でどれだけの電気を一度に使えるかが決まっており、それを超えると落ちる仕組みです。頻繁に落ちるようなら、電力会社との契約を見直した方が良いかもしれません。
【安全ブレーカー】
分電盤に並ぶ小さなブレーカーの総称で、落ちると一部の電気が使えなくなります。エコキュートには専用の安全ブレーカーが用意されているはずなので、液晶表示が消えているなら、専用の安全ブレーカーをチェックしてください。
【漏電ブレーカー】
アンペアブレーカーと安全ブレーカーの間に設置されることが多い、漏電を感知することで動作するブレーカーです。漏電ブレーカーが作動した場合、家のどこかで漏電が起きているかもしれないので、以下の手順で漏電箇所を特定して使用を取り止め、専門業者に相談してください。
- 1. すべての安全ブレーカーを落とす
- 2. 漏電ブレーカーを入れ直す
- 3. 安全ブレーカーを1つずつ入れ直す
入れ直していき、漏電ブレーカーが落ちた箇所が漏電の発生している回路です。
【エコキュートのブレーカー(電源)】
エコキュートのブレーカーは、電源スイッチを兼ねています。動作した場合、漏電などの異常が起きた可能性があるので、ブレーカーを入れ直してもすぐ落ちてしまうなら、修理を依頼してください。
「節電モード」に入っている
エコキュートをしばらく使わないと、液晶表示が消える「節電モード」に入ります。リモコンのボタンを押したりお湯を使ったりすると、節電モードから通常モードに切り替わり、液晶が点灯します。
エコキュートのリモコンが操作できない
エコキュートの電源が入らないと、液晶は点灯していても操作はできません。多くの場合、修理が必要ですが、業者に頼らなくてもよいのは以下のケースです。
リモコンに「ロック」がかかっている
時間設定がずれている
リモコンに「ロック」がかかっている
思わぬ操作による事故を防ぐために、多くのメーカーのエコキュートのリモコンには「ロック」機能が搭載されています。ロックを解除しなければリモコンでの操作ができないので、ボタンの長押しなどで通常のモードに戻してください。
時間設定がずれている
停電などでリモコンの時間設定がずれてしまうと、液晶画面は点灯してもエコキュートの操作ができなくなります。取扱説明書を参照するなどして、時間合わせをおこなってください。
リモコンにエラーコードが表示されている
リモコンの液晶部に表示されるエラーコードは、エコキュートの電源が入らないなど何らかの不調を表しています。リモコンの液晶に見慣れないアルファベットや数字が表示されたなら、それがエラーコードです。
エラーコードの中にはすぐに修理が必要なものがある一方で、バスタブの栓をする、給水元栓を開けるなど、自分で解消できるものも多くあります。取扱説明書を参照し、書かれている指示にしたがいましょう。
エコキュートの修理にかかる費用
ブレーカーをチェックしたり、リモコンの設定を見直したりしても、エコキュートの電源が入らないなら修理が必要かもしれません。安心して修理を依頼するために、ある程度の相場を把握しておきましょう。
エコキュート本体・制御基板の故障
ブレーカーが正常なのにエコキュートの電源が入らないなら、制御基板が故障している可能性があります。
落雷やホコリ、湿気などが故障の主な原因で、基板交換にかかる費用の目安は2〜4万円とかなり高額です。
制御基板が使われている本体やヒートポンプの保証期間は以下の通りです。保証期間が過ぎてしまったなら、修理費用の負担が必要になります。
本体 | ヒートポンプ | |
---|---|---|
ダイキン | 1年 | 3年 |
三菱電機 | 2年 | 3年 |
東芝 | 5年 | 5年 |
パナソニック | 1年 | 3年 |
日立 | 1年 | 3年 |
コロナ | 2年 | 3年 |
リモコンの故障
リモコンの設定を見直してもエコキュートの電源が入らないなら、リモコンが故障しているのかもしれません。
エコキュートのリモコンの修理費用は、どこが故障しているかで大きく変わります。
費用が比較的安いのは、本体とリモコンを接続するコードのみ交換する場合で2~4万円、リモコンの交換が必要になる場合は7万円前後の費用がかかるでしょう。
リモコンの保証期間はメーカーごとに異なりますが、以下の期間を過ぎているなら費用を負担しなければなりません。
メーカー | 保証期間 |
---|---|
ダイキン | 1年 |
三菱電機 | 2年 |
東芝 | 5年 |
パナソニック | 1年 |
日立 | 1年 |
コロナ | - |
エコキュートの購入は独自の保証がある専門店で!
メーカー保証は意外に短いものですし、電源が入らないなどエコキュートの修理には結構な費用がかかります。
おすすめはエコキュートを購入する際に、メーカーや専門店の延長保証に加入することです。たとえば「エコパパのお店」の保証は、3万3,000円で期間が10年に伸びるというものとなっています。エコキュートの寿命は10年ほどといわれていますので、期間中は安心して使い続けられるでしょう。
価格が安いことや営業拠点が近くにあることなど、エコキュート専門店選びのポイントはいくつかありますが、延長保証対応が出来るかも要チェックです。
エコキュートの修理と買い替えで迷ったら
エコキュートの修理と買い替えには、それぞれメリットとデメリットがあります。
エコキュートの電源が入らなくなり修理に結構なコストがかかるなら、メリットとデメリットを比較して決めてください。
エコキュートを修理するメリット
エコキュートを購入して間もないなら、電源が入らないなどのトラブルには、修理で対応するのがおすすめです。主なメリットは以下の2点ですが、他に廃棄物が出ず環境に優しい点も見逃せません。
- 保証対象内であれば無料で修理できる
- 買い替えよりコストがかからない
【保証対象内であれば無料で修理できる】
メーカーや販売店の保証期間中なら、エコキュートの故障は無料で修理してもらえる可能性があります。ただし、故障内容や原因によっては保証対象外となる場合もありますので、注意が必要です。コストがかからないのが大きな魅力なので、電源が入らないなどの大きなトラブルに至る前に相談するのがベストです。
【買い替えよりコストが掛からない】
メーカーや販売店の保証が切れたら自費で修理するしかありませんが、多くの場合、新しい機種に買い換えるよりコストがかかりません。10年とされているエコキュートの寿命までまだ間があるなら、電源が入らないなどのトラブルには修理で対応したほうが良いでしょう。
エコキュートを買い替えるメリット
寿命である10年を超えていたり、迫っていたりするエコキュートが故障したなら、買い換えも検討するとよいでしょう。主なメリットは以下の2点ですが、故障の心配から開放されるのも、買い替えの大きなメリットです。
- 光熱費が節約できる
- 最新機能が楽しめる
【光熱費が節約できる】
新型のエコキュートは、旧型と比べてランニングコストがかかりません。貯湯タンクの保温性やヒートポンプの性能が向上しており、年間7,000円程度のコストダウンが期待できます。また太陽光発電を導入済みという条件付きにはなりますが、連動させることで大きなコストダウンが見込める機種も登場しています。
【最新機能が楽しめる】
スマホで外部から操作できたりお肌にやさしいマイクロバブルを発生させたり、さまざまな機能が楽しめるのも新型エコキュートの魅力です。エコキュートは、より便利に快適に進化しています。
新型エコキュートの魅力について詳しく知りたい方は、弊社コラム「エコキュートの省エネ性能って10年前と違う?エコキュートの省エネ性能の進化を解説」も参考にしてください。
エコキュートの買い替えは「エコパパのお店」まで
エコキュートの電源が入らないトラブルの多くは、修理を依頼せずに解決できるものです。ブレーカーの状態をチェックする、エコキュートの設定を見直す、エラーコードを解消するなどで、エコキュートの電源が入るか試してください。
とはいえ、経年劣化が原因など自分で解決できないエコキュートのトラブルは、修理を依頼するか買い換えるしかなくなります。保証期間が過ぎているなら、お買い得な最新機種をラインアップしている「エコパパのお店」をご検討ください。
国や自治体が補助金・助成金を用意している、今がエコキュートの買い替えのチャンスです。