エコキュートをなるべく安く買う方法は? 中古・型落ち・専門店のメリット・デメリットを解説!
2025年5月24日

高効率給湯器の代名詞、といっても過言ではない住宅設備の一つに「エコキュート」が挙げられます。
ヒートポンプの作用を用いて空気中の熱を増幅させ、少ない電力で効率よくお湯を作り出すことを可能とした環境配慮型の給湯器として普及が進んでいます。
省エネはもちろん、その優れたランニングコスト性能により家計にも優しい設備として、新築はもちろんリフォームやリノベーションにおいても導入事例が増えていることから、人気のほどがうかがえるといえるでしょう。
エコキュートを導入すると月々の光熱費が大幅に削減されるケースが圧倒的に多いことはよく知られていますが、その反面初期費用が高額となることが一つのハードルになっています。
もちろんランニングコストの低さから一定期間の稼働によって十分償却が可能な額であり、しかも導入にあたっては国からの補助金が支給される場合もあることから必ずしも価格面でのデメリットばかりではありません。
とはいえ、少しでも安く手に入れたいというニーズがあるのもまた事実。
本記事ではエコキュートをなるべく安く買うためにはどんな方法があるのか、そしてそれらの手段にはどういったメリット・デメリットがあるのかを解説します。
中古品の購入
エコキュートを安く買う方法としてまず考えられるのは、「中古品」を選択することです。
中古品とは周知のとおり、どこかで誰かが実際に使用した商品のことであり、新品ではないものを指しています。
どのような製品も原則としては中古になると商品価値が一定額下がるため、新品に比べて安く手に入れるチャンスが広がります。
しかしながら中古品のエコキュートにはメリットもデメリットも存在するため、その両方にはどのようなものが挙げられるのかを以下で見ていきましょう。
中古エコキュートのメリット
本記事のメインテーマである購入代金の安さは、中古エコキュートが持つ最大のメリットといっても過言ではありません。
具体的にいくら位になるかというのは個別のケースによって異なるため一概にはいえませんが、例として本体価格が6~12万円程度になるといわれています。
これは新品のエコキュートの本体価格が30~70万円ほどであることを考慮すると、実に80%もの大幅値引きに相当するといえるでしょう。
設置工事はいずれも約15万円が相場とされているものの、これを加えたとしても非常に安価であることに変わりはなく、状態の良いものであればいっそうお得感も大きくなります。
また、中古エコキュートでは生産がすでに終了している機種が手に入る可能性がある点も特筆されます。
エコキュートはおよそ5年で各モデルが生産終了となる場合が多いため、タイミングによっては必ずしも目当ての機種を購入できるとは限りません。
そうした場合に中古品で欲しいモデルを探すという選択肢もあり、どうしても新品で入手できない機種がある場合にはこれしかない方法であるといってよいでしょう。
特に生産が終了してしまったモデルに強いこだわりがあるケースでは、中古市場を当たることでニーズを満たせる可能性がある点は大きなポイントです。
中古エコキュートのデメリット
一方、中古エコキュートには特有の正室に由来するデメリットも存在するため、その点を見ていきましょう。
ユーズドの品であることから当然何らかの経年劣化やダメージがあってもおかしくない状態であり、しかも一度設置したものを取り外して他の場所へ運び、もう一度設置するという負荷がかかっていることも重要なポイントです。
エコキュートは精密機械でもあり、何度も設置・取り外し・移動を繰り返すことはメーカー側はそもそも想定しておりません。
そのため、こうしたリスクが含まれていることを事前に理解しておくことも肝要です。
そのため中古品エコキュートのデメリットの筆頭に挙げられるのが、耐久性への懸念です。
既に繰り返し述べたように他の場所に設置されて一定期間稼働したエコキュートは、状態にもよりますが数度の修理や部品交換を経ている可能性が高いといえます。そのため新品と比較した場合にはカタログスペックよりも性能が低下してしまっている事態は不可避の現象です。
したがって移設後すぐに故障してさらなる部品交換の必要が生じたり、予期せぬ動作不良が発生したりする可能性も高くなります。その結果として、想定よりも稼働できる年数が少なくなるケースも皆無ではないことを念頭に入れておきましょう。
他の場所で一定期間稼働した中古エコキュートは、外部ユニットに傷や汚れなど何らかのダメージがある可能性も高いといえます。
ヒートポンプユニットと貯湯タンクユニットは原則的に屋外に設置されることが多く、筐体に汚れやへこみ、擦過傷などが生じることは珍しくありません。
また自然光にさらされることから外装にある程度の変色が起こるなど、使用感が目に見えて明らかである商品があることも中古品を特徴づけるデメリットの一つです。
また、中古で購入したエコキュートの取り付け工事は別途業者に依頼する必要があるのが一般的です。
なぜなら中古品のエコキュートの流通から設置までを一貫して行う業態の店舗はあまりなく、購入と取り付けは別の手続きとなるケースが珍しくないためです。
そうした事情から、自身で購入した中古エコキュートの設置を別に手配するというわずらわしさを伴う可能性がある点もデメリットといえるでしょう。
さらにエコキュートの中古品では既に生産が終了したモデルについては修理用部品の調達が困難となる可能性が高い点も忘れてはなりません。
生産終了モデルの部品は一定期間が過ぎると保管が解除されるため、故障しても部品調達ができずに修理が不可能となるケースが生じる恐れもあります。
店舗によってはメーカーよりも長期にわたって保管していたり、在庫を確保していたりするケースも皆無ではありませんが、もしあったとしても故障した際に部品の入手に長い時間がかかる場合があるなど深刻なデメリットの一つといえるでしょう。
型落ち品の購入
エコキュートを安く入手するもう一つの選択肢として、「型落ち品」の購入が挙げられます。
型落ち品とは現行の最新モデルより以前にリリースされた古い機種のことですが、中古とは異なりいずれも新品であるものを指す言葉です。
古いとはいっても年式によっては最新モデルと一期しか違わないものもあり、必ずしも劣るというわけではありません。
以下に型落ちエコキュート特有のメリットとデメリットを見ていきましょう。
型落ちエコキュートのメリット
型落ちエコキュートは最新モデルに比べて価格が抑えられることが定石です。
これはリリースされた新機種への購買意欲が高まることに伴い、旧モデルのデッドストックが生じないように売り切っていきたいというメーカー側の意図があるためです。
当然ながら型落ち品と言えども新品であるため、新モデルと比べて極端に性能が落ちたり本体に大きな傷や劣化といったダメージがあったりするわけではありません。
具体的な値引きの幅は機種やその時々の状況によって異なりますが、たとえばエコキュート専門店によっては独自の仕入れルートを駆使して最大80%OFFもの大幅値下げを実現するケースもあります。
したがってユーザーの需要を満たす性能のモデルであれば、型落ち品のエコキュートも有力な選択肢といえるでしょう。
また、古いモデルであることから生産が終了した機種を入手できる可能性があるのは中古品同様です。ただしその場合でもやはり新品であることは型落ち品のメリットといえるでしょう。
さらには新型モデルの一期か二期前などの新しい年式であれば最新式と性能面での優劣がないパターンもあり得ます。
なぜなら新型モデルでは必ずしも基本性能の大幅アップを伴うとは限らず、新たな機能の付加などマイナーチェンジであるケースもあるためです。
そうしたケースではあえて型落ち品を選択することで初期費用を抑えるというのも、戦略的な判断といえるでしょう。
型落ちエコキュートのデメリット
一方、型落ち品のエコキュートに存在するデメリットも認識しておきましょう。
いずれも瑕疵というよりは型落ち品の性質に伴う不可抗力的な部分ではありますが、選択の際のヒントとして活かすことが重要です。
エコキュートの導入においては国補助金制度を活用できる場合がありますが、型落ち品の中には補助金制度の対象とならないモデルがあるケースも想定されます。
なぜなら補助対象となるエコキュートは年度ごとに示される条件を満たす必要があり、最新の条件に型落ち品が合致しない可能性が生じるためです。
そのため、補助金制度の利用を前提として型落ちエコキュートを選ぶ場合には、当該年度の条件に適合するモデルであるかどうかをよく確認しましょう。
また、型落ちエコキュートでは中古品と同様に交換用の部品が入手しづらくなることも忘れてはなりません。
エコキュートの耐用年数は約10年~15年といわれますが、それに伴ってメーカーでも一定期間を過ぎると交換用部品の保管が解除されます。
実際にはなかなかそこまで古いモデルが型落ち品として流通するケースは稀かもしれませんが、いずれにせよ古ければ古いほど部品のストック年数が短くなるため最悪の場合は修理ができず延命不可という事態にもなりかねないことを認識しておきましょう。
まとめ
最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。
この記事ではエコキュートをなるべく安く購入する方法について、中古品と型落ち品の購入をあげてそれぞれのメリット・デメリットを解説しました。
結論からいうと総合的なリスクの面で中古品が上回るため、メーカーや専門店では積極的に中古エコキュートを推奨するモチベーションは低いといえるでしょう。
最大のメリットである価格の部分において、モデルによっては各々遜色がないほどのディスカウント例があることから、ニーズに合った型落ち品を探すことが安心できる方法です。
専門店経由での型落ちエコキュート購入であれば、新型モデルと変わりない設置やメンテナンス、あるいはアフターケアといったサービスを受けられ、なおかつ中古品よりも安定した稼働を実現できる可能性も高まります。
1998年に創業した「エコパパのお店」は、エコキュート設置の専門店です。
関東・関西・中部・中四国・九州の各エリアに拠点を持ち、地域に寄り添った迅速・丁寧なサービスでこれまでに20,000件以上の施工実績を有しています。
エコキュートの設置や買い替えなど、関連する設備の施工についてご検討中のことがございましたら、ぜひぜひお気軽にお問い合わせくださいませ。