エコキュート入れ替えで元は取れる?他熱源給湯器と徹底比較!
2024年3月22日
オール電化住宅やエコキュートの普及率は、一時に比べれば進みつつあるとはいえ、まだまだ低いのが現状です。導入に少なくない金額がかかるので、元を取ることができるのか不安に思っている方が多いからでしょう。
この記事では電気やプロパンガス、石油、都市ガスの4種類の給湯器からエコキュートに入れ替えて、元が取れるかどうかを比較していきます。
エコキュートへの入れ替えで元は取れる!
電気温水器・プロパンガス給湯器・石油給湯器・都市ガス給湯器をまだ使っているなら、エコキュートへの入れ替えをおすすめします。理由は削減したランニングコストで、エコキュートへの入れ替えにかかった費用の元を取ることができるからです。
■エコキュートと他の給湯器のランニングコスト
年間のランニングコスト | 1年間のランニングコストの差 | |
---|---|---|
エコキュート | 3万7,200円 | - |
電気温水器 | 15万8,400円 | +12万1,200円 |
プロパンガス給湯器 | 10万9,800円 | +7万2,600円 |
石油給湯器 | 8万1,600円 | +4万4,400円 |
都市ガス給湯器 | 7万3,200円 | +3万6,000円 |
上の表の一部はパナソニックの試算によるものですが、エコキュートへの入れ替えでランニングコストを大きく削減できることがわかります。
とはいえ、これらは電気代やガス代、気象条件などが東京電力管内・2023年のデータであることや、使用を想定した機器がエコキュート(HE-JPU37LQS)、電気温水器(DH-37G5QU)ともにパナソニック製のプレミアムモデルであることには注意が必要です。メーカーや機種によって、エコキュートのエネルギー効率は違うため、実際の金額とは差異が出ることを覚えておきましょう。
詳しく知りたい方は、専門店に現在使用中の機器や、今かかっている電気代やガス代を伝え、どれくらい削減できるか相談してみるのもよいでしょう。
エコキュートで元を取る!電気給湯機
電気温水器からエコキュートへの入れ替えは、簡単に元を取ることが可能です。
なぜなら、両者のランニングコストの差がはっきりしているからです。
電気のみで湯沸かしする電気給湯器に対し、空気の熱も利用するエコキュートは、エネルギー効率という点を見れば完全上位互換といえます。
現在、電気温水器をお使いで、高い電気代にお悩みなら、エコキュートへの入れ替えをおすすめします。
エコキュートなら年間12万円もお得
電気温水器からエコキュートに入れ替えたなら、年間のランニングコストの差は約12万円、つまり月々1万円も浮く計算です。
理由はエコキュートの熱源であるヒートポンプは、電気温水器よりはるかに効率がよいから。ヒートポンプが空気中の熱を集めてお湯を沸かすのに対して、電気温水器は昔ながらの電熱ヒーターを使っているからです。
あわせて注目してほしいのは、比較対象になっているエコキュートと電気温水器はともに2024年3月現在の最新モデルというところです。お使いの電気温水器がパナソニック・DH-37G5QUよりも古いタイプなら、ランニングコストはさらにかかるはずなので、上の表よりも大きな電気代の削減が見込めるでしょう。
簡単に元を取ることが可能
エコキュート専門店「エコパパのお店」では、パナソニック製エコキュート「HE-JPU37LQS」を、リモコンなどの周辺機器や設置工事費、古い給湯器の撤去費などコミコミで、58万5,800円(税込み・2024年3月現在)で販売しています。
パナソニック製エコキュート「HE-JPU37LQS」の価格を1年間のランニングコストの差で割ると4.83、実に4年と10カ月弱で元を取ることができる計算です。
ちなみに比較に用いているパナソニック製エコキュートは「プレミアムクラス」と呼ばれる高価なモデルです。「エコパパのお店」では、比較的安価なエコキュートもラインナップしており、それらと電気温水器を入れ替えれば、さらに早く元を取ることができるでしょう。
エコキュートで元を取る!プロパンガス給湯器
プロパンガス給湯器からエコキュートへの入れ替えも、簡単に元を取ることが可能です。
プロパンガス給湯器のランニングコストの高さには、うんざりしている方も多いはず。ここではプロパンガスの価格を都市ガスの1.5倍で計算していますが、中には2倍近いエリアにお住まいの方もいるでしょう。
プロパンガス給湯器のランニングコストにお悩みなら、エコキュートへの入れ替えをおすすめします。
エコキュートなら年間11万円もお得
プロパンガス給湯器からエコキュートに入れ替えたなら、年間のランニングコストの差は約7万円、月々6,000円ほど浮く計算です。
(一社)日本エレクトロヒートセンターの試算では、ガスなど化石燃料を燃焼させる機器と比較して、ヒートポンプは46%省エネだとか。プロパンガスは都市ガスよりも割高なだけに、ランニングコストの差は大きくなります。プロパンガスには都市ガスにはかからない、配送費や人件費が上乗せしているからでしょう。
エコキュートとあわせてIHクッキングヒーターを導入し、オール電化住宅にリフォームすることで、光熱費の大幅な削減が期待できます。
簡単に元を取ることが可能
プロパンガス給湯器からエコキュートへの入れ替えは、簡単に元を取ることが可能です。
「エコパパのお店」でのエコキュート「HE-JPU37LQS」の価格は、コミコミで58万5,800円ですが、これをプロパンガス給湯器とエコキュート、1年間のランニングコストの差・約7万円で割ると8.06、つまり8年と少しで元を取ることができる計算です。
エコキュートの寿命は一般に10〜15年とされています。プロパンガス給湯器から入れ替えたエコキュートに寿命が来るまでに、らくらく元を取ることができるでしょう。
エコキュートで元を取る!石油給湯器
石油給湯器からエコキュートへの入れ替えは、簡単ではないものの元を取ることが可能です。なぜなら、両者のランニングコストの差は大きいとはいえ、電気温水器やプロパンガス給湯器ほどではないからです。
一般に石油給湯器の寿命は10年くらいとされています。そろそろ給湯器の入れ替え時期という方はエコキュートを選び、月づきのランニングコストをおさえましょう。
エコキュートなら年間4万4,000円お得
石油給湯器からエコキュートへの入れ替えでランニングコストの差は年間4万4,000円、月々3,600円程が浮く計算です。
燃焼時に少々のにおいがある、定期的なオイルタンクの水抜きが必要、定期的な灯油の補充が面倒など、石油給湯器にはデメリットがあるものの、電気温水器やプロパンガス給湯器にくらべると、なかなか優秀といえそうです。
元を取ることが可能
石油給湯器からエコキュートへの入れ替えは、元を取ることが可能です。
「エコパパのお店」で購入すると、コミコミ58万5,800円のエコキュート「HE-JPU37LQS」を、石油給湯器とエコキュート、1年間のランニングコストの差・4万円4,000円で割ると13.31つまり13年4カ月くらい。10〜15年とされるエコキュートの寿命内で元を取ることができます。
13年と4カ月という元が取れるまでの期間を長く感じる方は、ぜひ「都市ガス給湯器からの入れ替えでも元が取れる理由」とあわせてお読みください。
エコキュートで元を取る!都市ガス給湯器
都市ガス給湯器からエコキュートへの入れ替えで、元を取るのは一見すると難しく感じます。現在、都市ガス給湯器を使っていて、特に不満がないなら、無理をして入れ替える必要はないかもしれません。
しかし、お使いの都市ガス給湯器が製造から10年を過ぎており、入れ替え時期に差し掛かっているなら、エコキュートは十分検討に値します。そして、都市ガス給湯器からエコキュートへの入れ替えは、実は十分に元が取れると付け加えておきましょう。
エコキュートなら年間3万6,000円お得
都市ガス給湯器からエコキュートへの入れ替えで、ランニングコストの差は年間3万6,000円、月々3,000円が浮く計算です。
他のエコキュート以外の給湯器と比較すると、節約できる光熱費はそれほど大きくありません。
元を取ることが可能
都市ガス給湯器からエコキュートへの入れ替えは、元を取ることが可能です。
「エコパパのお店」でコミコミ58万5,800円のエコキュート「HE-JPU37LQS」を、都市ガス給湯器とエコキュート、1年間のランニングコストの差・3万円6,000円で割ると16.27、つまり16年3カ月くらいとなります。
これでは、エコキュートの寿命内で元が取れなさそうなのですが、十分に元を取ることができるのです。
都市ガス給湯器からの入れ替えでも元が取れる理由
都市ガス給湯器はランニングコスト面で優秀です。一見すると、エコキュートへの入れ替えで元を取ることは難しそうですが、実はそうではありません。
他の入れ替え事情もあわせて考えると、十分に元を取ることができるのが、都市ガス給湯器からエコキュートへの入れ替えなのです。
補助金・助成金があるから
国の制度住宅省エネ2024キャンペーン「給湯省エネ2024事業」がスタートしています。これは、エコキュートへの入れ替えで、最高13万円がもらえるというもの。エコキュートの導入費用が大幅に軽くなります。
助成される13万円を、都市ガス給湯器からの入れ替えで元が取れるまでの期間に換算するならほぼ4年に当たります。
助成金は導入するエコキュートのタイプで8万円から段階的に上がっていきますが、いずれにせよ、元を取ることができるまでの期間が短くなることに、変わりありません。
電気温水器からの入れ替えには撤去費用の5万円が追加されることや、都道府県・市町村の中にも、補助金・助成金を要しているところがあるのもうれしいポイントです。
エコキュートにはお買い得品があるから
元を取るまでの試算は「エコパパのお店」で58万5,800円で販売されている、パナソニック製エコキュート「HE-JPU37LQS」を元におこなってきました。
しかし、これはメーカーが手掛ける最上位機種、「エコパパのお店」ではもっと安価なエコキュートもラインナップされています。
たとえば2024年3月現在で最もお買い得なタイプは、HE-JPU37LQSと同様の370リットルなら、三菱「SRT-N376」が工事費などコミコミで38万9,800円で販売されています。この金額を都市ガス給湯器とエコキュート、1年間のランニングコストの差・3万円6,000円で割ると10.82となり、11年弱で元を取ることができる計算です。
三菱・SRT-N376は中位機種に当たり、パナソニック・HE-JPU37LQSとくらべると機能面はかなりシンプルですが、元を取ることを考えるなら、入れ替える本体価格をおさえるのも一つの方法です。
元を取る以外のエコキュートのメリット
故障の心配が当分なくなる、最新機能が楽しめるなどもエコキュートへの入れ替えによるメリットですが、オール電化住宅や太陽光発電との相性の良さも見逃せません。
オール電化住宅へのリフォームで家庭内で使うエネルギーを電気に一本化したら、太陽光発電の導入も検討してください。
近年では太陽光発電での使用に特化したタイプのエコキュートも販売され、光熱費をさらに削減できるようになりました。家庭用蓄電池の導入で、光熱費ゼロを目指すこともできるでしょう。
まとめ
従来の給湯器からエコキュートに入れ替えると、光熱費は大幅に安くなります。エコキュートは決して安い買い物ではありませんが、ランニングコストの差で元を取ることができます。
ポイントは国などの補助金・助成金をうまく使うことと、入れ替えるエコキュートの価格を抑えること。全国に拠点を展開する「エコパパのお店」では、お値打ちのエコキュートがそろっています。エコキュートの導入で元が取れるかのシミュレーションも、お気軽にご依頼ください。