パナソニックのエコキュートを徹底解説!メーカーのこだわりポイントやラインナップを紹介
2022年3月24日
パナソニックは日本の老舗電機メーカーで、高い技術力を有しています。そのため、他メーカーの製品と比べてエネルギーの効率化に優れていることから評判が高く、現在ではエコキュートのトップシェアを争っています。
そこで今回は、パナソニックのエコキュートを徹底的に解説します。メーカーのこだわりポイントや販売しているラインナップを紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
メーカーのこだわりポイント
パナソニックのエコキュートはスマートバスライフを目指しており、次の5つのポイントにこだわっています。
● かしこく便利、さらに安心
● かしこくつかう(快適・省エネ)
● かしこくそなえる(レジリエンス)
● かしこくつくる(エネルギー活用)
● かしこくためる(高効率)
上記のポイントについて、順番に解説します。
かしこく便利、さらに安心
パナソニックエコキュートは、エコキュート専用アプリ「スマホでおふろ」を配信しています。外出先や自宅内でエコキュートを遠隔操作可能なので、状況に応じて湯はりや追い焚き、沸き上げ休止などを選択できます。
例えば、子供と一緒に外出した際に雨に濡れた、汚れてしまった場合、「スマホでおふろ」を操作すれば、外出先からでもお湯を張るこることができます。
また、旅行で家を留守にする際に、エコキュートを停止しておくことを忘れていても、アプリによってタンクの沸き上げを止めておくことも可能です。
アプリではふろの湯はりや休止以外に、当日使用可能な湯量を確認でき、タンクの沸き増しや「おひさまソーラーチャージ」の設定もできます。パナソニックエコキュートはアプリを活用することで、お風呂を賢く使用することができます。
かしこくつかう(快適・省エネ)
パナソニックエコキュートの代表的な機能と呼べる「AIエコナビ」「湯温セレクト」「リズムeシャワープラス」などは、快適性・省エネ性に優れています。
機能名 | 内容 |
---|---|
AIエコナビ | 保温状態の風呂のエネルギー消費量を節約 |
リズムeシャワープラス | シャワーの流量・温度を一定リズムで変動させて電力や水道を節約 |
ぬくもりチャージ | 風呂の残り湯を利用して、翌日分の湯はりエネルギーを最大約10%節約 |
特に注目されている機能が、「AIエコナビ」です。「AIエコナビ」は、浴室への入退出を「ひとセンサー」が検知することで、設定温度までの加熱に必要なエネルギー消費を抑えます。
また、搭載されているAIがお湯の冷め方を学ぶことで、湯温チェックの回数を減らしています。これらの機能を備えている「AIエコナビ」を搭載したことで、風呂を設定温度で保温するためのエネルギー消費量を最大約35%節約することに成功しています。
「AIエコナビ」や「リズムeシャワープラス」などの機能があることで、パナソニックエコキュートは省エネ性能の高い製品となっています。
かしこくそなえる(レジリエンス)
パナソニックエコキュートでは、もしもの時に備えて、次の3つを採用しています。
内容 | |
---|---|
エマージェンシー沸き上げ | 警報や注意報が発令されると自動沸き上げがおこなわれる |
停電・断水時に対応 | 停電時でも出湯可能 断水時は非常用水になる |
4本脚 耐震設計技術 | 病院や学校などの避難所に採用されるレベルの耐震強度 |
エマージェンシー沸き上げとは、あらかじめ選択した警報や注意報が発令されると、自動で沸き上げを始める機能です。たっぷりのお湯を自動で確保するため、万が一、自然災害で停電や断水が起きても、お湯を確保できます。
パナソニックエコキュートは停電時でも各所に給湯できます。また、断水時は貯湯タンクユニットから直接お湯を汲み出して、生活用水として使用することもできます。エマージェンシー湧き上げ機能があるので、自然災害による停電や断水でも慌てずに対処できます。
また、パナソニックエコキュートの一部シリーズは、日本建築センターの「建築設備耐震設計・施工指針」の「耐震クラスS」に対応しています。
耐震クラスSは病院や学校などの、緊急時の避難場所に設置できる耐震設計技術のため、パナソニックエコキュートは地震に強いといえます。自然災害が起きたとき、万が一に備えているパナソニックエコキュートがあると安心できます。
かしこくつくる(エネルギー活用)
エコキュートは空気の熱を利用してお湯を作るシステムですが、パナソニックエコキュートでは、様々なエネルギーを活用してお湯を作ります。
例えば、アプリで操作できるソーラーチャージは、エコキュートの沸き上げを夜間と昼間に分散します。夜間の沸き上げ量を減らし、不足分を翌日の太陽光発電の余剰電力で沸き上げます。
通常のエコキュートは夜間電力を利用して沸き上げますが、夜間と昼間で分散することで、電気代を節約できます。
また、パナソニックエコキュートには、お風呂の残り湯を活用する「ぬくもりチャージ」があります。残り湯の熱を貯湯タンクユニットに戻すことで、翌日分のお湯はりエネルギーを最大約10%節約します。
ソーラーチャージやぬくもりチャージなどの機能により、通常の方法以外でお湯を作っているのがパナソニックエコキュートの特長の1つです。なお、ソーラーチャージやぬくもりチャージは一部のエコキュートにしか搭載されていません。
かしこくためる(高効率)
パナソニックエコキュートは貯湯タンクユニットに業界で初めて「ダブル真空断熱材」を使用しています。貯湯タンクを高性能真空断熱材が二重に巻いてあるので、コンパクト性は変わらないまま、保温性能を強化しています。
また、ヒートポンプユニットには高効率の冷媒配管形状を採用しています。冷媒との接触面積が拡大しているため、効率よく空気から熱を取り出すことができます。
これらの特長や機能を搭載しているため、パナソニックエコキュートは年間給湯保温効率4.0を達成しています。
パナソニックエコキュートの主な機能
パナソニックのエコキュートには、風呂の時間が快適になる機能が幾つも搭載されています。
機能名 | 内容 |
---|---|
温浴セレクト | 自分の好みの湯温を簡単に選べる |
パワフル高圧給湯 | シャワーの給湯圧力が従来機種より大幅にアップ |
床暖房機能 | 温水式のクリーンな床暖房 |
エコミスト i ・ミスト | マイナスイオンを含んだホームサウナ |
湯浴セレクトは、家族一人一人の好みの湯温がリモコンで簡単に選べる機能です。3つの湯温モードを選択するだけで、自分好みの温度でお風呂に入ることができます。
パワフル高圧給湯は、シャワーの水圧が強いのが好みの方におすすめの機能です。給湯圧力が従来機種の約1.6倍にアップしているため、お湯を同時使用していてもシャワーの勢いが弱くなりづらいです。
エコキュートはメーカーによって搭載している機能が異なります。自分にとって便利だ、あるいは必要だと思う機能を搭載しているエコキュートを選ぶようにしましょう。
パナソニックエコキュートのラインナップ
パナソニックエコキュートは記事執筆時点で、10種類のシリーズを販売しています。
● JPシリーズ
● Jシリーズ
● Nシリーズ
● Cシリーズ
● Wシリーズ
● Hシリーズ
● Bシリーズ
● Vシリーズ
● NS シリーズ
● DFシリーズ
それぞれ、特長が異なるので、順番に解説します。
JPシリーズ
JPシリーズは、パナソニックエコキュートの最上位モデルに当たります。省エネ性能が最も高く、今回紹介した機能をほとんど搭載しています。現時点ではパワフル高圧に対応した機種のみが販売しており、貯湯タンクの容量が460Lと370Lの2種類があります。
Jシリーズ
Jシリーズは、パナソニックエコキュートのスタンダードモデルです。JPシリーズとの違いは真空断熱材が二重になっていないことで、年間給湯保温効率が下回っています。
フルオートタイプ、オートタイプ、給湯専用タイプの3つに加えて、パワフル高圧フルオートがあります。貯湯タンクのサイズは460Lと370Lの2種類です。
Nシリーズ
Nシリーズは、パナソニックのエコキュートのエントリーモデルです。AIエコナビやソーラーチャージは搭載していますが、湯浴セレクトやリズムeシャワープラス、温もりチャージなどの機能はありません。
JPシリーズやJシリーズに比べて搭載している機能は少ないですが、エコキュートとしての性能は高く、コストパフォーマンスにこだわる方におすすめです。
Cシリーズ
Cシリーズは、省スペース低背モデルとして開発されたシリーズです。貯湯タンクユニットの高さがNシリーズと比べて約640mm低いので、設置しやすいサイズとなっています。
搭載している機能はNシリーズに近いです。なお、Cシリーズは貯湯タンクの種類が300Lのみとなっています。
Wシリーズ
Wシリーズは、Cシリーズと同じく省スペースをコンセプトとした薄型エコキュートです。搭載している機能はNシリーズに近く、Cシリーズと違って貯湯タンクが460Lと370Lの2種類があり、パワフル高圧を搭載した機種もあります。
Hシリーズ
Hシリーズは、Wシリーズと同様に薄型のパナソニックエコキュートです。基本的な機能や貯湯タンクの種類もWシリーズと同じですが、Hシリーズにはリズムeシャワーが付いていないので、注意しましょう。
Bシリーズ
Bシリーズは、貯湯タンクの容量が560Lもあるシリーズです。フルオートタイプのため、AIエコナビは搭載されていますが、他の機能はほとんどありません。家族の人数が5人以上の家庭におすすめのエコキュートです。
Vシリーズ
Vシリーズは、貯湯タンクの容量が195Lのシリーズです。高さはありますが、横幅と厚みは薄いため、狭小スペースに設置しやすいサイズとなっています。Bシリーズと同じようにAIエコナビ以外の主な機能は搭載されていません。
NSシリーズ
NSシリーズは、Nシリーズよりも給湯保温効率が低いシリーズになります。搭載している機能の数やサイズなどはNシリーズと同じですが、保温効率が低いため、Nシリーズよりも安く販売されている傾向があります。
DFシリーズ
DFシリーズは、床暖房やエコミスト i ・ミストを搭載したシリーズになります。エコキュートのお湯を利用した床暖房やミストは、DFシリーズでしか体験できないので、興味がある方はチェックしてみましょう。
まとめ
以上が、パナソニックエコキュートの解説になります。パナソニックエコキュートは多機能・高性能で、多くのシリーズを販売しています。シリーズによって特長が異なるため、自分に合ったエコキュートを見つけることができます。
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