東京ゼロエミポイントとは?申請条件や貰えるポイントなどを徹底解説
2022年9月26日
東京ゼロエミポイントは東京都の補助金事業です。省エネ性能の高いエコキュートやエアコンに買い換えた都民は、自分で手続きを行うことで「東京ゼロエミポイント」を貰えます。
本事業は途中で期間を延長し、内容も変更されているため、申請したいと考えている方は最新の情報をチェックしましょう。
本記事では東京ゼロエミポイントについて解説します。2022年9月時点での条件やポイント数などを分かりやすく紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
東京ゼロエミポイントとは?
東京ゼロエミポイントとは、省エネルギー性能が高い家電製品に買い換えた都民に対して、商品券とLED割引券を交付する事業です。対象となる家電製品は以下のとおりです。
- 給湯器
- エアコン
- 冷蔵庫
- LED照明器具
東京都が実施している事業で、多くの方が申し込んでいます。
東京ゼロエミポイントの条件は?
東京ゼロエミポイントの申込条件は以下のとおりです。
- 都内に住居がある個人
- 省エネ性能の高い新品家電に買い換えた
- 都内の住居に設置する
申込条件における最大のポイントは、「省エネ性能の高い新品家電製品に買い替える」という部分です。
本事業は家電製品の買い替えやリフォームの場合は申請できますが、新地住宅では貰えません。また、省エネ性能が高くても、中古を購入しても条件は満たしていません。
一方で、申請者の申請回数は一部を除いて上限がありません。
エアコンや給湯器、冷蔵庫を、それぞれ新品で省エネ性能が高く、事務居のリストに掲載されている対象家電に買い替えた場合、合計で3回分のポイントを貰うことが可能です。
家庭によっては、エアコンを複数台所有していることもあるかもしれません。申請回数に上限はないので、複数台のエアコンを買い替えても、ポイントを貰える可能性はあります(※)。
(※)LED照明器具は1人1台までです。
東京ゼロエミポイントのスケジュールは?
東京ゼロエミポイントのスケジュールは2023年3月31日までです。本来は2022年3月31日まででしたが、社会情勢の変化やエネルギー問題などを踏まえて、申請受付期間を1年間延長しています。
今後、更にスケジュールが延びる可能性は不明です。また、予算が無くなると2023年3月31日前に終了するので、ポイントを欲しいと考えている方は早めに申し込みを済ませると良いです。
なお、LED照明器具の購入に使える割引券は2023年9月30日までとなっているので、間違えないようにしましょう。
東京ゼロエミポイントが貰える対象家電は?
東京ゼロエミポイントが貰える対象家電は以下のとおりです。
対象家電 | 東京ゼロエミポイントの付与ポイント | ||
---|---|---|---|
給湯器 | エコキュート | 10,000P | |
エコジョーズ | |||
エコフィール | |||
ハイブリッド給湯器 | |||
エアコン | 省エネ基準に基づく統一省エネラベル2つ星以上であること (※) 統一省エネラベル☆2、☆3の対象製品は、2022年7月1日以降に購入されたものが対象となります |
2.2kW以下 | ☆2・3:7,000P |
☆4:12,000P | |||
2.4kW~2.8kW | ☆2・3:8,000P | ||
☆4:15,000P | |||
3.6kW以上 | ☆2・3:9,000P | ||
☆4:19,000P | |||
冷蔵庫 | 最新の省エネ基準に基づく省エネ基準達成率が100%以上 (省エネ性マークがグリーン色であること) |
250L以下 | 11,000P |
251L~500L | 13,000P | ||
501L以上 | 21,000P | ||
LED照明器具 | 住居の屋内に固定して使用するLED照明器具(居室シーリングライト等) (※) LED照明器具→LED照明器具への変更は対象外 |
一律3,000P 取り換え作業付きなら5,000P |
(※)2022年9月1日時点での内容です
東京ゼロエミポイントが貰える対象家電は、省エネ基準が一定値を超えた商品です。また、本事業が認めた家電製品でないとポイントは貰えないため、購入前にリストを確認する必要があります。
給湯器とLED照明器具で貰えるポイントは一律のため、メーカーや機種によって違いはありません。冷蔵庫は定格内容積によって貰えるポイントが7,000P~9,000Pに変動します。
エアコンは冷房能力に加えて統一省エネラベルが2つ星、3つ星の場合と、4つ星の場合でそれぞれ付与されるポイントに違いがあります。
給湯器やエアコンを買い換えようとしている都民は、公式サイトにあるリストを確認して、ポイントが付与される家電製品の中から選ぶというのも1つの手です。
東京ゼロエミポイントで貰えるもの
対象家電の買い替えで貰えた東京ゼロエミポイントは、ポイント数に応じてJTBナイスギフト(商品券)とLED割引券に自動的に交換されます。
給湯器やエアコン、冷蔵庫で貰ったポイントのうち、1,000Pは東京ゼロエミポイント事務局に登録された取扱店で使用できる割引券と交換します。LED照明器具やランプを購入する際に1,000円分の割引券として使用可能です。
残りのポイントは1P=1円として、JTBナイスギフトという商品券と交換できます。商品券は百貨店やスーパー、レストラン、ホテル、ゴルフ場など全国100万店以上のJCBギフトカード取扱店で使用できます。
なお、LED照明器具を購入して貰った東京ゼロエミポイントは、全ポイントが同額の商品券と交換されます。
東京ゼロエミポイントの申込手順
東京ゼロエミポイントは都民向けの事業で、法人は申請できません。そのため、家電製品を買い替えた都民が申し込みを行います。
申込方法はインターネット申請と手書き申請の2種類があり、手間がかからないのはインターネット申請です。なお、どちらの申請でも次の提出書類が必要になるので、事前に用意しておきましょう。
区分 | 書類名称 | 原本/コピー |
---|---|---|
共通 | 登録・交換申請書 | 原本(指定フォーマット) |
本人確認証 | コピー | |
領収書 | コピー | |
給湯器 | 対象製品証明書 | コピー |
納品書 | コピー | |
エアコン・冷蔵庫 | 保証書 | コピー |
家電リサイクル券 | コピー | |
設置場所住所が分かる書類 | コピー | |
LED照明器具 | メーカー発行の保証書 | コピー |
設置前・後の写真張り付け台紙 | コピー |
審査が完了され対象家電ごとのポイントが付与されると、自動で商品券とLED割引券が発送されます。次項より、本事業の申請手順を順番に解説します。
インターネット申請
東京ゼロエミポイントをインターネットで申請する場合の手順は以下のとおりです。
- 1. アカウントの取得
- 2. 提出書類を撮影、もしくはスキャン
- 3. 申請情報の登録
インターネット申請のメリットは、書類の提出を含めた全ての申請がインターネットで完結することです。書類のコピーや郵送の手間などが発生しません。
また、手書き申請よりもポイントが早く付与される、審査の進捗状況をいつでも確認できるなどのメリットがあります。
手書き申請
東京ゼロエミポイントの手書き申請の手順は以下のとおりです。
- 申請書の記入
- 提出書類のコピー
- 申請書と提出書類を郵送
東京ゼロエミポイントの登録・交換申請書(手書き申請用)は東京ゼロエミポイントの公式ホームページから入手できます。なお、読み取れない、記入漏れがある場合は事務局より電話連絡をするので、記入後はコピーを取って、控えとして保管しておきましょう。
申請書と提出書類が完成したら、封入して下記の住所に郵送します。
〒115-8691
赤羽郵便局私書箱14号
東京ゼロエミポイント事務局ポイント申請係
なお、郵便料金は申請者が負担します。
おすすめはガス給湯器からエコキュートへの交換
東京ゼロエミポイントでおすすめの省エネ性能の高い家電製品はエコキュートです。エコキュートとは、空気と熱の力でお湯を作る給湯器システムで、ほかのガス給湯器や電気温水器に比べて省エネ性能が高いです。
次の表は、同じ湯量を沸かすための年間ランニングコストをまとめたものです。
エコキュート | 電気温水器 | 石油給湯機 | ガス給湯器 | |
---|---|---|---|---|
北海道電力エリア | 約32,400円 | 約108,000円 | 約81,600円 | 約109,200円 |
東北電力エリア | 約21,600円 | 約80,400円 | 約73,200円 | 約104,400円 |
北陸電力エリア | 約20,400円 | 約82,800円 | 約72,000円 | 約118,800円 |
東京電力エナジーパートナーエリア | 約24,000円 | 約102,000円 | 約67,200円 | 約78,000円 |
中部電力エリア | 約24,000円 | 約99,600円 | 約68,400円 | 約87,600円 |
関西電力エリア | 約20,400円 | 約86,400円 | 約64,800円 | 約81,600円 |
中国電力エリア | 約22,800円 | 約91,200円 | 約68,400円 | 約112,800円 |
四国電力エリア | 約26,400円 | 約126,000円 | 約67,200円 | 約99,600円 |
九州電力エリア | 約18,000円 | 約78,000円 | 約66,000円 | 約108,000円 |
沖縄電力エリア | 約10,800円 | 不明 | 約56,400円 | 約54,000円 |
家族の人数やライフスタイルによって、実際のコストは異なりますが、表にあるようにガス給湯器や電気温水器からエコキュートへ交換すると、ランニングコストを大幅に節約できます。
エコキュートの初期費用は50万円前後に対して、ガス給湯器は15万円~25万円です。一見すると、初期費用が安いガス給湯器の方がお得に思えますが、5年~7年ほどで初期費用の差額は回収できます。
つまり、エコキュートはランニングコストがほかの給湯器に比べて安いので、トータルコストを抑えることが可能です。
エコキュートは東京ゼロエミポイントが貰える対象家電のなかで、節約につなげやすいため、おすすめの買い替え家電になります。
ただし、エコキュートはガス給湯器と違った給湯器システムのため、選ぶ時は注意すべきポイントや、比較すべきポイントなどが幾つもあります。エコキュートの購入を考えている方は、専門知識や業界知識が豊富な施工業者を選ぶようにしましょう。
まとめ
以上が、東京ゼロエミポイントの解説になります。東京ゼロエミポイントは都民が省エネ性能の高い新品家電製品に買い替えた場合に貰えるポイントで、商品券とLED割引券と交換できます。
2023年3月31日まで申請できる補助金事業で、申請条件や手続きが分かりやすくなっています。都民で給湯器やエアコンの買い替えを検討している方は、東京ゼロエミポイントを活用してみましょう。
「エコパパのお店」では、東京ゼロエミポイントの対象となるエコキュートを販売しています。主要なメーカーの機種を低価格で販売しており、専門知識が豊富なスタッフが対応いたします。エコキュートの買い替えで質問がございましたら、ぜひご相談ください。