東京都はエコキュートの補助金を出してくれる?クール・ネット東京の「熱と電気の有効利用促進事業」を詳しく解説!
2023年7月28日
今年、国がエコキュートに関する補助金を復活させたことが話題となっています。補助金を交付しているのは国だけではありません。東京都もクール・ネット東京を窓口とした「熱と電気の有効利用促進事業」という名称で補助金を交付しています。
本記事では東京都の補助金の概要や申し込みの流れ、太陽光発電と連動したエコキュートのメリットについて解説します。
クール・ネット東京とは?
クール・ネット東京は、公益財団法人東京都環境公社が解説した組織で「東京都地球温暖化防止活動推進センター」の別名です。東京都の依頼を受け、家庭や事業者向けの再エネ・省エネに関する助成事業・補助事業などを実施しています。
今回紹介する「令和5年度 熱と電気の有効利用促進事業 災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業」もクール・ネット東京が窓口となっている助成・補助事業です。
「災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業」とは?
この事業の実施主体は東京都です。目的は災害に強く、健康維持に役立つ断熱・太陽光住宅の普及を促すことです。補助金の対象となるのは高断熱窓・ドアへの回収、蓄電池、太陽光発電設備などの設置で、エコキュートも補助金の対象となります。
大きく2つの事業に分かれています。
- 「熱と電気の有効利用促進事業」
- 「太陽熱利用システム補助熱源機器更新及び地中熱利用システムヒートポンプ等更新事業」
これらのうち、エコキュートが該当するのは「熱と電気の有効利用促進事業」です。2つの事業で合計496億円の予算が計上されています。前年度の予算が追加分を含めて399億円でしたので、それよりも増加しています。
「熱と電気の有効利用促進事業」はどんな事業?
この事業では、指定されている機器を導入する人に対し一定額の補助金が交付されます。補助金の詳細についてまとめました。
対象となる設備
補助金対象となる設備は以下の3つです。
- 太陽熱利用システム
- 地中熱利用システム
- エコキュート等
太陽熱利用システムとは、太陽の熱エネルギーをパネルで集め、その熱を使って給湯や暖房を行う仕組みのことです。電気に変換せず直接お湯を温めるため、熱効率が良い仕組みです。
地中熱利用システムは室内と地中の温度差を利用し、冷暖房に役立たせる仕組みです。冷暖房の使用時に大きな節電効果を得られますが、エコキュートに比べるとさほど普及していないのが現状です。
エコキュートの正式名称は「自然冷媒ヒートポンプ給湯器」といいます。電気式の給湯器の一種で、ヒートポンプの仕組みを利用して空気中の熱をとりだし、お湯を沸かします。通常の電気給湯器よりも消費電力が少なく、ランニングコストを抑えられるのがメリットです。
同じく補助金対象となっている太陽熱利用システムや地中熱利用システムよりも格段に普及が進んでおり、家電量販店や地元の工務店、エコキュート専門店などが幅広い機種を取り扱っています。
ヒートポンプ式給湯機の寿命は10〜15年ほどで、一度設置すると長期間にわたり使用し続けられます。3つの設備でどれを選ぶか迷っているのであれば、比較的低価格で導入でき、豊富な機種から選べるエコキュートがおすすめです。
主な要件
補助金交付の主な要件は以下のとおりです。
- 令和5年4月1日から令和10年3月31日までの間に助成対象設備を設置すること
- 補助金を受け取って設置した設備によって供給される熱や電気は、助成対象住宅で使用すること
- 対象設備について、都や公社の同種の助成金を重複受給していないこと
また、エコキュートに関しては以下の要件を満たさなければなりません。
- 対象となる設備はエコキュートとハイブリッド給湯器の2種類
- 太陽光発電の電力を利用して日中にわき上げる機能を持っている
ここで注意しなければならないのが2項目の「太陽光発電の電力を利用して日中にわき上げる機能」です。
エコキュートには割安な夜間電力を使ってお湯を沸き上げる「夜間蓄熱式」と、日中にわき上げる「おひさまエコキュート」があります。太陽光発電の余剰電力を使ったエコキュートのみが補助金対象となっていることに注意が必要です。
補助金の金額
ここではエコキュートの補助金額について解説します。補助金は22万円か機器費・工事費の3分の1以下のうち、どちらか金額の低い方です。つまり、上限で22万円の補助金が付きます。ただし、対象となるのが太陽光発電の電力を使って日中にわき上げるタイプです。全てが対象ではない点について注意しましょう。
補助金を受ける際の注意点
クール・ネット東京の補助金を受ける際、以下の点に注意しなければなりません。
1つ目は太陽光発電設備を設置済みか、新設しなければ補助金を受けられないという点です。
2つ目は都やクール・ネット東京が実施している他の同種の補助金と重複して受けられないという点です。家庭のゼロエミッション行動推進事業(東京ゼロエミポイント)や東京ゼロエミ住宅導入促進事業と重複した補助金交付は認められません。
3つ目は給湯省エネ事業との重複交付は問題なく受けられるという点です。給湯省エネ事業は国庫から支出した補助金との交付が認められませんが、本補助金はそれに該当しません。
受付期間
補助金の受付は令和5年5月29日から始まっています。最終締め切りは令和10年3月31日ですので、それまでに必要な申請・種類提出を終えなければなりません。
助成対象者
対象機器を保有する個人や法人、マンション管理組合の管理者等が助成対象者となります。
補助金申請の流れ
補助金申請は4つのフェーズに分かれています。
- 1) 申請前
- 2) 事前申込
- 3) 助成金交付申請兼実績報告の提出
- 4) 助成金交付決定通知書の送付
出典:クール・ネット東京
申請前にすることは、エコキュートを扱っている事業者に相談し、見積もりを出してもらうことです。工事にかかる費用などについて納得できたら、それにもとづいて事前申し込みを行います。
事前申込は発注項に契約前に出さなければなりません。提出する書類は以下の3つです。
- 事前申込書
- 見積書
- 誓約書
事前申し込みの有効期限は1年間です。また、書類に不備があれば再提出しなければなりませんが、180日間、クール・ネット東京と連絡が取れなかった場合、申請が取り消しとされ書類が破棄されます。
事前申込が受理されたら、申請者に事前申込受付通知が発送されます。これを受け取ってからエコキュートの工事を実施します。
工事実施後、助成金交付申請兼実績報告をクール・ネット東京に提出します。すると、担当者が現場調査を含む審査を実施し、交付金の可否を決定します。審査に問題なければ助成金交付決定が送付され、助成金が交付されます。
エコキュートを導入するメリット
ここまで、補助金事業の概要について解説してきました。補助金を利用してエコキュートを導入するとどのようなメリットがあるのでしょうか。2つのメリットについて解説します。
光熱費の負担を減らせる
1つ目のメリットは光熱費の負担を減らせることです。この補助金を受けるには太陽光発電と連動し、昼間にお湯を沸かせるタイプのエコキュート(おひさまエコキュートなど)を導入しなければなりません。
一般的なタイプとことなり、太陽光発電の余剰電力を使ってお湯を沸き上げますので、光熱費を削減できます。また、電力プランも昼間に高くなってしまう夜間電力プランを選択しなくてもよくなるため、1日の電気代全体を安くすることもできます。
また、太陽光発電の余剰電力を使うということは、それだけ電力会社から電力を買う必要がなくなることを意味します。電力会社の電気は火力発電に大きく依存しているため、太陽光による自家発電の電力を使えば、その分、二酸化炭素の排出削減に協力できます。
災害時に貯湯タンクの水を使える
2つ目のメリットは災害時に貯湯タンクの水を使用できることです。エコキュートは貯湯タンクに水をため、それを温めて使用します。停電によりお湯を温められなかったとしても、タンクに貯めておいた水は引用以外の生活用水として利用できます。
しかも、今回紹介している補助金はおひさまエコキュートのような太陽光発電と連携するタイプに交付されます。ということは、災害時でも太陽光パネルが損傷していなければ、電力を自給できます。水の確保という点でも、電力ライフラインの維持という点でも、今回の補助金を利用するメリットは大きいといえます。
エコキュートは太陽光発電と組み合わせるのがベスト
エコキュートには従来型の深夜電力を利用する夜間蓄熱タイプと、太陽光発電の余剰電力を使って昼間にわき上げるタイプの2種類があります。両者を比較すると、太陽光発電と組み合わせるタイプの方が多くのメリットを受けられます。
太陽光発電には初期投資が高くなるというデメリットもありますが、一度設置してしまうと継続的に光熱費を安くしてくれるというメリットもあります。光熱費の中で少なくない割合を占める給湯部門のコストを削減するなら、太陽光による自家発電と組み合わせるのが最も効果的です。
エコキュートを買うなら地域密着型の専門店がおすすめ
家電量販店でもエコキュートの購入はできますが、おすすめしたいのが地域密着型の専門店です。おすすめする3つの理由について解説します。
専門知識が豊富なスタッフが対応してくれる
エコキュート専門店には豊富な専門知識を持ったスタッフがいるため、顧客の要望に合わせた商品を紹介してもらえます。家電量販店にも詳しいスタッフはいますが、幅広い商品を扱っている関係上、エコキュートだけに特化して詳しいスタッフを探すのは難しいかもしれません。
一方、専門店であれば専門知識を有しているスタッフが一般的ですので、詳しく説明してもらえます。
メーカー正規品を格安で販売している
メーカー正規品を幅広く取り扱い、しかも格安で販売しているのも専門店ならではのメリットです。エコキュート専門店のエコパパのお店では、三菱・ダイキン・日立・パナソニック・東芝・コロナといった全主要メーカーの正規品を格安で販売しています。
専門店の多くがメーカーと直接取引しているため、通常の販売価格よりも安く消費者に提供できます。エコパパのお店では、通常の77〜78%引きの商品を扱っており、お得にエコキュートを導入する事が可能です。
メンテナンスも任せられる
専門店は多数のエコキュートを設置してきた経験があります。そのため、アフターフォローも充実しています。いざというときに頼りになるのが専門店のメリットだといえます。
まとめ:補助金を利用したエコキュート設置ならエコパパのお店にお任せ!
今回はクール・ネット東京が扱うエコキュートの補助金について解説しました。2023年は国の給湯省エネ事業をはじめとし、エコキュート導入に関する補助金が多数設けられています。導入しようと考えている人にとって大きなチャンスです。
しかし、せっかく設置しても故障やトラブルに見舞われてはストレスがたまってしまいます。そうならないためには、エコキュートを熟知している専門店に工事を依頼する事をおすすめします。
エコパパのお店は、20,000件以上の施工実績がありお求めやすい価格でエコキュートを販売しています。経験豊富なエコキュート専門店であるエコパパのお店に是非お問い合わせ下さい。