福岡県直方市で利用できるエコキュートの補助金は?補助金制度の仕組みやポイントを解説
2023年6月13日
福岡県直方市は補助金制度が活発な地域です。条件を満たしていれば、エコキュートの工事費を補助してもらえる可能性はあります。
ただし、福岡県直方市の補助金制度には注意すべきポイントがあるので、利用する前に知っておくと良いでしょう。
そこで今回は、福岡県直方市で利用できるエコキュートの補助金制度を解説します。ぜひ最後までご覧ください。
福岡県直方市とは?
直方市(のおがたし)は福岡県の北部に位置する都市です。2023年4月時点での人口は55,477人で、北九州市と隣接しているため北九州都市圏に属しています。
かつては炭鉱の町として栄えており、市内には炭鉱労働者の生活や歴史を学ぶことができる直方炭鉱記念館があります。閉山後は北九州市に隣接していることもあり、市内には住宅団地や工業団地が造成され発展していきました。
また、豊かな自然に恵まれていることから、市内にはサイクリングロードやオートキャンプ場など、アウトドアを楽しみたい方におすすめのスポットがあります。
エコキュートとは?
エコキュートとは、空気の熱を利用してお湯を沸かす給湯器です。エアコンにも使用されているヒートポンプ技術を用いており、空気を圧縮して生み出した熱を利用してお湯を沸かし、貯湯タンクユニットにて貯めておき必要に応じて給湯します。
貯湯式給湯器のため、非常時にはお湯を生活用水として利用できます。また、ほかの給湯器に比べてお湯を沸かすためのランニングコストが抑えられていることも大きなメリットです。
エコキュート | 電気温水器 | 石油給湯機 | ガス給湯器 | |
---|---|---|---|---|
北海道電力エリア | 約32,400円 | 約108,000円 | 約81,600円 | 約109,200円 |
東北電力エリア | 約21,600円 | 約80,400円 | 約73,200円 | 約104,400円 |
北陸電力エリア | 約20,400円 | 約82,800円 | 約72,000円 | 約118,800円 |
東京電力エナジーパートナーエリア | 約24,000円 | 約102,000円 | 約67,200円 | 約78,000円 |
中部電力エリア | 約24,000円 | 約99,600円 | 約68,400円 | 約87,600円 |
関西電力エリア | 約20,400円 | 約86,400円 | 約64,800円 | 約81,600円 |
中国電力エリア | 約22,800円 | 約91,200円 | 約68,400円 | 約112,800円 |
四国電力エリア | 約26,400円 | 約126,000円 | 約67,200円 | 約99,600円 |
九州電力エリア | 約18,000円 | 約78,000円 | 約66,000円 | 約108,000円 |
沖縄電力エリア | 約10,800円 | 不明 | 約56,400円 | 約54,000円 |
実際のランニングコストはエコキュートの性能や家族の人数、お湯の使い方によって異なりますが、九州電力エリアでガス給湯器からエコキュートに交換すると、年間90,000円の節約が可能です。
エコキュートは定期的にメンテナンスや点検を行っていれば、10年以上使用できる可能性がある給湯器です。つまり、ガス給湯器からエコキュートに交換すると、900,000円以上の節約効果を期待できます。
ただし、エコキュートはメーカーや機種によって異なりますが、工事費込みの本体価格が40万円~70万円程度するため、購入する際には補助金制度を利用したほうが良いです。
福岡県直方市で利用できるエコキュートの補助金
福岡県直方市で利用できるエコキュートに関する補助金制度は、「令和5年度住宅リフォーム補助金」です。
2022年(令和4年)にも実施され、申請受付件数120件に対して、交付申請額は10,772,000円となっており、1件当たり約90,000円の実績がある補助金制度になります。
2023年(令和5年)の住宅リフォーム補助金の概要は以下の通りです。
概要 | |
---|---|
補助の対象者 | 補助の対象者下記の要件をすべて満たす人 ・市内に住民基本台帳登録されていること ・住宅の所有者であって、かつ、当該住宅に現に居住していること ・市税等を滞納してないこと(世帯員全員) ・過去にこの補助金の交付を受けたことがないこと ・暴力団員でないこと(世帯員全員) |
補助対象となる改修工事 | 下記の要件をすべて満たす改修工事 ・個人住宅のリフォーム工事であること(店舗併用住宅は住居部分のみ対象) ・市内の施工業者が請負う工事で、工事費が10万円以上であること(消費税および地方消費税を除く) ・2024年3月29日までに竣工し完了届が提出できる工事であること ・市が実施する他の住宅補助制度および国費による住宅補助制度を受けていない工事であること |
補助金額 | 対象工事費の10% (上限額は100,000円) |
申請受付期間 | 2023年4月1日~ 予算上限に達した時点 |
令和5年度住宅リフォーム補助金は福岡県直方市に住んでいる方で、過去に同市で行われた住宅リフォーム補助金の交付を受けていない場合、市内の施工業者が請け負う100,000円以上の工事費に対して、工事費の10%を補助する制度です。
令和5年度住宅リフォーム補助金の内容を順番に解説します。
福岡県直方市の令和5年度住宅リフォーム補助金の対象者
令和5年度住宅リフォーム補助金の対象なる人は、下記の要件をすべて満たしていることが条件です。
- 市内に住民基本台帳登録されていること
- 住宅の所有者であって、かつ、当該住宅に現に居住していること
- 市税等を滞納してないこと(世帯員全員)
- 過去にこの補助金の交付を受けたことがないこと
- 暴力団員でないこと(世帯員全員)
条件のなかで注意すべきなのが、「過去にこの補助金の交付を受けたことがないこと」の部分です。福岡県直方市は過去にも住宅リフォーム補助金を行っており、交付を受けた方は本年度の補助金を利用できません。
2024年(令和6年)に同じ補助金を行うかは不明ですが、同様の条件が課される可能性はあるので、本補助金制度を利用する際は複数のリフォームを同時に行うと良いです。
福岡県直方市の令和5年度住宅リフォーム補助金の対象工事
補助金の対象工事となる条件は以下の通りです。
- 個人住宅のリフォーム工事であること(店舗併用住宅は住居部分のみ対象)
- 市内の施工業者が請負う工事で、工事費が10万円以上であること(消費税および地方消費税を除く)
- 2024年3月29日までに竣工し完了届が提出できる工事であること
- 市が実施する他の住宅補助制度および国費による住宅補助制度を受けていない工事であること
上記の条件を満たしている次のような工事で補助金が貰えます。
- 給湯器の設置
- バリアフリー工事
- 省エネ工事
- 耐震工事など
エコキュートの購入は給湯器の設置に含まれます。なお、対象となるリフォーム工事は全部で22種類あり、複数のリフォーム工事を同時に行っても申請できるので、まとめて申請したほうが良いです。ただし、対象外となるリフォーム工事もあるので確認しましょう。
福岡県直方市の令和5年度住宅リフォーム補助金の補助金額
令和5年度住宅リフォーム補助金の補助金額は工事費の10%で、上限額は100,000円です。つまり、工事費が合計1,000,000円なら補助金を満額受け取れる可能性があります。
なお、福岡県直方市の令和5年度住宅リフォーム補助金は工事費を対象にした補助金制度です。エコキュートを購入した場合、補助金の対象になるのは工事費のみで、本体費用は含まれません。
エコキュートの工事費用は施工業者や住宅の状況によって異なりますが、基本工事だけなら100,000円前後です。
追加工事を含めれば、100,000円を超える可能性はありますが、エコキュートだけでは「100,000円以上の工事費」という条件を満たせない場合があるので注意しましょう。
福岡県直方市の令和5年度住宅リフォーム補助金の申請受付期間
令和5年度住宅リフォーム補助金は2023年4月1日より受け付けを開始していますが、申請受付期限は明記されていません。ただし、次の条件が設定されています。
- 予算枠に達した時点で受け付けを終了する
- 2024年3月29日までに竣工し完了届が提出できる工事
本補助金制度の予算枠は10,200,000円です。2023年5月1日時点で申請受付件数は21件、交付申請額は1,945,000円、補助金残額は8,255,000円となっています。現在のペースで考えると年内までには予算枠を使いきる可能性は十分考えられます。
また、2024年3月29日までに竣工し完了届が提出できる工事という条件もあるので、利用したい方は早めに行動しましょう。
福岡県直方市の令和5年度住宅リフォーム補助金の注意点
令和5年度住宅リフォーム補助金で注意すべきポイントは以下の通りです。
- 着工している工事や完了している工事は補助金の対象にならない
- 同じリフォーム工事で国費による住宅補助制度との併用ができない
令和5年度住宅リフォーム補助金の申請から交付までの流れは以下の通りです。
- 1. 交付申請を行う
- 2. 申請内容の審査
- 3. 市が交付決定通知を発送
- 4. 決定通知を交付後に工事を着工
- 5. 工事完了届を提出して補助金を請求する
- 6. 補助金が施工業者に交付される
本補助金制度は交付決定通知後に工事を着工する必要があります。着工後、あるいは完了後のリフォーム工事では対象とはなりません。補助金制度を利用したい方は、施工業者と相談してから契約を結びましょう。
また、同じリフォーム工事での国費による住宅補助制度との併用ができません。
補助金制度は福岡県直方市のような地方自治体が交付する場合もあれば、国が国費から交付する場合もあります。基本的に、国費から交付する補助金制度と、地方自治体の補助金制度は併用可能です。
しかし、福岡県直方市の令和5年度住宅リフォーム補助金では、補助対象の条件に「国費による住宅補助制度を受けていない工事である」とあります。そのため、同じリフォーム工事で、後述する補助金制度との併用はできない可能性が高いです。
福岡県直方市で利用できるほかのエコキュートの補助金
エコキュートは省エネ性能の高い給湯器なので、福岡県直方市以外に国からも次のような補助金が交付されています。
- 給湯省エネ事業
- こどもエコすまい支援事業
どちらも条件を満たしていれば補助金を受け取ることができます。それぞれ、順番に解説します。
給湯省エネ事業
給湯省エネ事業とは、経済産業省が行っている補助金制度です。次の表は、本補助金制度の概要をまとめたものです。
概要 | |
---|---|
交付申請期間 | 2023年3月31日~2023年12月31日 (※予算上限に達した時点で終了予定) |
補助対象 | 省エネ性能の高い給湯器の購入とリース |
補助額 | エコキュート:50,000円 ハイブリッド給湯器:50,000円 エネファーム:150,000円 |
本補助金制度で認められている省エネ性能の高いエコキュートを導入した場合、1台につき50,000円の補助金が交付されます。
設置台数の上限は戸建住宅の場合は2台、共同住宅は1台までです。そのため、二世帯住宅でエコキュートを2台設置した場合は、合計100,000円の補助金を受け取ることができます。
こどもエコすまい支援事業
こどもエコすまい支援事業は国土交通省が行っている補助金制度です。若者夫婦世帯と子育て世帯が省エネ性能の高い住宅を購入した場合に1,000,000円、すべての世帯がリフォーム工事を行う場合に50,000円~300000円の補助金が受け取れます。
エコキュートの購入は対象であるリフォーム工事の「エコ住宅設備の設置」に該当しており、1戸につき27,000円の補助金が給付されます。なお、福岡県直方市の令和5年度住宅リフォーム補助金と同様に、複数のリフォーム工事をまとめて申請可能です。
福岡県直方市で利用する補助金はどれが良い?
福岡県直方市でエコキュートを購入する場合、利用できる補助金制度は以下の通りです。
- 令和5年度住宅リフォーム補助金
- 給湯省エネ事業
- こどもエコすまい支援事業
上記の補助金制度は同じリフォーム工事での併用ができません。そのため、エコキュートだけを購入する場合は給湯省エネ事業がおすすめです。
3つの補助金制度の、エコキュートの購入に対する補助金額は以下の通りになります。
- 給湯省エネ事業…1台あたり50,000円
- 令和5年度住宅リフォーム補助金…工事費の10%なので、10,000円程度
- こどもエコすまい支援事業…1戸あたり27,000円
エコキュートの購入だけで交付される補助金は給湯省エネ事業のほうが高いです。3つの補助金制度は、同じリフォーム工事での併用ができないので、エコキュートだけを購入したい方は給湯省エネ事業を活用しましょう。
一方で、令和5年度住宅リフォーム補助金とこどもエコすまい支援事業は対象の異なるリフォーム工事での申請が可能です。
補助金額の上限はこどもエコすまい支援事業のほうが高いので、こどもエコすまい支援事業での申請を優先しつつ、カバーできなかった範囲のリフォーム工事を令和5年度住宅リフォーム補助金で申請するといった方法を検討してみましょう。
まとめ
以上が、福岡県直方市で利用できるエコキュートの補助金制度の解説です。福岡県直方市の令和5年度住宅リフォーム補助金はエコキュートを含めたリフォーム工事での工事費を10%補助します。
工事費のみなので、エコキュートだけを購入したい方は給湯省エネ事業の活用がおすすめです。また、複数のリフォーム工事を行いたい方は、こどもエコすまい支援事業と令和5年度住宅リフォーム補助金を比較してみましょう。
「エコパパのお店」は業界に精通した商品知識な豊富なプロが対応しています。地域密着を掲げており、これまでに多くの実績と信頼を積み上げているので、福岡県直方市に住んでいてエコキュートを購入したい方は、ぜひご相談ください。