給湯器が壊れたらお風呂はどうすれば良いの?修理や買い替えが行われるまでの対処方法を解説
2023年3月13日
お風呂を沸かそうとしてお湯が出ない、あるいはお湯にならない場合は給湯器が壊れている可能性はあります。基本的に、給湯器が壊れたら修理や買い替えを検討してみましょう。
ただし、タイミングや状況によってはすぐに修理や買い替えができず、お風呂に入れない時期があるかもしれません。
そこで今回は、給湯器が壊れてしまい、修理や買い替えが行われるまでの対処方法を解説します。給湯器が本当に壊れているのか、確認すべきポイントも紹介しますので、参考にしてください。
給湯器が壊れたら修理か買い替えを検討する
給湯器が壊れたら修理か買い替えが必要になるので、給湯器の施工業者や販売業者に相談してみましょう。
施工業者や販売業者によっては当日中の修理や買い替えができる場合があります。
給湯器の種類や故障の内容によりますが、ガス給湯器の修理は20,000円前後、エコキュートの修理なら10,000円~150,000円程度で修理可能です。
買い替えの場合は、ガス給湯器なら100,000円~200,000円程度、エコキュートなら400,000円~700,000円程度が相場になります。
一般的に給湯器の寿命は10年~15年程度と言われており、メーカー保証も最長で10年が多いです。また、販売してから10年以上経過していると、メーカーが給湯器のパーツの生産や保管を止めてしまうことがあるので、修理できない可能性が増えます。
そのため、ガス給湯器やエコキュートが購入してから10年以内に故障したら修理、10年以上経過していたら買い替えがおすすめです。
本当に給湯器は壊れている?
お湯が出ないからと言って、本当に給湯器が壊れているとは限りません。修理や買い替えを依頼する前に、給湯器が壊れているかどうか次の方法で確認してみましょう。
- 蛇口から水が出るか確認する
- ガスコンロが使用できるか確認する
- 給湯器のスイッチが入っている確認する
- 給湯温度が下がっていないか確認する
- エラーコードが表示されていないか確認する
- 水漏れが起きていないか確認する
上記の確認すべきポイントを、順番に解説します。
蛇口から水が出るか確認する
まずは、台所や脱衣所などの蛇口を捻って、水が出るかどうかを確認してみましょう。水が出ない場合は断水が起きている可能性があるので、近隣の情報をチェックしてみます。
ガスコンロが使用できるか確認する
ガス給湯器を使用している場合は、ガスコンロが使用できるか確認してみましょう。ガスコンロが使用できないなら、ガスの元栓が閉まっている、あるいはガス漏れが起きている可能性が高いです。
ガスメーターを確認し、場合によっては取扱説明書に従って対処をする必要があります。
給湯器のスイッチが入っている確認する
漏電やブレーカーが落ちるなどの理由によって、給湯器のスイッチがオフになっている可能性があります。
室内にあるリモコンのスイッチを確認し、オフになっているならオンにします。リモコンに問題がないようでしたら、給湯機本体を確認し、漏電遮断器が「切」に入っていないか、確認してみましょう。
給湯温度が下がっていないか確認する
お湯が出ない場合は水道管や給湯器にトラブルが起きている可能性はありますが、お湯にならない場合は給湯器の設定温度が低くなっている可能性があります。
お湯側の蛇口を開いて水が出る時は、給湯器の設定温度を確認すると良いです。
エラーコードが表示されていないか確認する
給湯器でトラブルが起きている場合、リモコンにエラーコードが表示されます。
エラーコードとは、アルファベットと数字で構成されたコードで、給湯器で起きているトラブルや故障の内容を示しています。取扱説明書にエラーコードが記載されているので、内容を確認し、必要な対処を取ると、修理や買い替えを行わずに済む場合があります。
ただし、エラーコードはメーカーによって内容が異なるので、対処する際はメーカーの公式サイトか、給湯器の説明書を参考にしましょう。
水漏れが起きていないか確認する
給湯器の配管が故障していると水漏れが発生し、お湯が出なくなるトラブルが発生します。給湯器の周りの地面が濡れていないか確認してみましょう。
なお、水漏れが発生しているなら、本格的な修理や買い替えが必要になります。給湯器の電源を切り、業者に相談すると良いです。
給湯器が直るまでの対処方法
基本的に、給湯器が故障したら修理か買い替えを依頼します。しかし、タイミングや状況によってはすぐに修理できない、買い替えることができないケースはあります。
給湯器が壊れてしまい、お風呂に入れない時は次の対処方法を試してみましょう。
- 銭湯やスポーツクラブなどを利用する
- ドライシャンプーや身体拭きシートを活用する
- アウトドア用のシャワーを活用する
上記の対処方法を順番に解説します。
銭湯やスポーツクラブなどを利用する
自宅のお風呂が長期的に利用できない場合は、次のような施設や店舗を利用してみましょう。
- 銭湯
- スポーツクラブ
- 市民プール
- ホテル
- ネットカフェ
- サウナなど
上記の施設や店舗では広々としたお風呂やシャワーなどが利用可能です。施設や店舗によって特徴や料金などは異なるので、修理や買い替えまでに必要な期間に応じて自分に合ったサービスを選ぶと良いです。
ドライシャンプーや身体拭きシートを活用する
お風呂が短期的に利用できない、あるいは自宅で済ませたい場合は、ドライシャンプーや身体拭きシート、蒸しタオルなどを活用してみましょう。
ドライシャンプーとは吹きかけたり、塗ったりして頭皮のべたつきやニオイを抑えるシャンプーです。洗い流しが不要なので、お湯が使えない震災時にも役立ちます。
頭皮や髪のケアはドライシャンプーを使い、身体はアルコールが含まれている身体拭きシートや、電子レンジで温めた蒸しタオルなどで拭けば、ある程度は清潔な状態になります。
ただし、上記の方法は短期間の場合に有効で、修理や買い替えが行われるまでの期間が長引くようでしたら、風呂やシャワーがある施設や店舗の利用も検討してみましょう。
アウトドア用のシャワーを活用する
キャンプや川遊びなどで使用するポータブルシャワーを利用する方法もあります。例えば、湯沸かし器や電気ポットでお湯を用意すれば、給湯器が壊れても自宅で温かいシャワーが利用可能です。
アウトドア用のシャワーはバッテリータイプなら5,000円程度で、バッテリーが不要なタイプなら2,000円程度で購入可能なので、気になる方はチェックしてみましょう。
買い替えるならガス給湯器とエコキュートのどちらが良い?
給湯器が修理できず買い替える場合は、エコキュートがおすすめです。
エコキュートとは、電気と空気の熱を利用してお湯を沸かす給湯器です。エアコンでも使用されているヒートポンプユニットが空気を圧縮し、発生した高温の熱でお湯を沸かします。
ヒートポンプユニットが沸かしたお湯は貯湯タンクユニットにて貯められ、必要に応じて各所に給湯します。
ガス給湯器と違って、貯めておいたお湯を必要に応じて給湯する貯湯式給湯器のため、お湯を使いすぎると湯切れのリスクがあります。また、お湯を貯める時に減圧するので、機種によってはガス給湯器に比べて水圧が弱いといったデメリットもあります。
しかし、エコキュートはデメリットを大きく上回るメリットがあります。
エコキュートは空気の熱を利用してお湯を沸かすため、ほかの給湯器に比べてお湯を沸かすためのランニングコストが抑えられています。
次の表は、同じ湯量を沸かすために必要な年間ランニングコストをまとめたものです。
エコキュート | 電気温水器 | 石油給湯機 | ガス給湯器 | |
---|---|---|---|---|
北海道電力エリア | 約32,400円 | 約108,000円 | 約81,600円 | 約109,200円 |
東北電力エリア | 約21,600円 | 約80,400円 | 約73,200円 | 約104,400円 |
北陸電力エリア | 約20,400円 | 約82,800円 | 約72,000円 | 約118,800円 |
東京電力エナジーパートナーエリア | 約24,000円 | 約102,000円 | 約67,200円 | 約78,000円 |
中部電力エリア | 約24,000円 | 約99,600円 | 約68,400円 | 約87,600円 |
関西電力エリア | 約20,400円 | 約86,400円 | 約64,800円 | 約81,600円 |
中国電力エリア | 約22,800円 | 約91,200円 | 約68,400円 | 約112,800円 |
四国電力エリア | 約26,400円 | 約126,000円 | 約67,200円 | 約99,600円 |
九州電力エリア | 約18,000円 | 約78,000円 | 約66,000円 | 約108,000円 |
沖縄電力エリア | 約10,800円 | 不明 | 約56,400円 | 約54,000円 |
実際のランニングコストはエコキュートの性能や家族の人数、ライフスタイルによって異なりますが、表にあるようにエコキュートの年間ランニングコストは安いです。
例えば、中部電力エリアでガス給湯器からエコキュートに買い替えた場合、年間約63,600円の節約ができます。
ガス給湯器の相場は100,000円~200,000円程度、エコキュートは400,000円~700,000円程度です。仮に、ガス給湯器からエコキュートに買い替えても、エコキュートを10年前後使用していれば、初期費用の差額を回収して光熱費の節約もできます。
以上の理由により、給湯器が故障して買い替えるなら、ガス給湯器よりもエコキュートのほうがおすすめです。
まとめ
以上が、給湯器が壊れてしまい、修理や買い替えが行われるまでの対処方法の解説になります。お風呂が長期的に利用できない場合は銭湯やスポーツクラブなどの施設を、短期的に利用できない場合はドライシャンプーや蒸しタオルなどを活用しましょう。
給湯器を買い替える場合は、年間ランニングコストを考えるとガス給湯器よりもエコキュートのほうが良いです。ガス給湯器と違い、貯湯式給湯器のため使い方や注意点は異なりますが、コストパフォーマンスに優れています。
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