エコキュートの配管トラブルを防ぐ!冬の凍結対策とボロボロの直し方
2026年4月23日

エコキュートの配管トラブルを防ぐには、外にあるパイプを寒さや日差しから守るのが一番の対策と言えます。
むき出しのままにしておくと、冬の寒い朝に凍ってお湯が出なくなったり、カバーが破れて水漏れが起きたりするからです。
たとえば、気温が0度を下回る日には水が氷に変わって詰まるトラブルが起きます。また、太陽の光を浴び続けると、数年でパイプの周りのテープが崩れてしまいます。
突然の故障や高い修理代で後悔しないために、自分でできる凍結を防ぐコツやテープの直し方を知って、機械を長持ちさせましょう。ここからは、具体的な対策と修理の手順を順番に解説していきます。
エコキュートの配管とは?外にあるパイプの役割
エコキュートの配管とは、機械と家の中をつないで、水やお湯を運ぶ「血管」のような役割を持っています。
毎日使うお湯は、外にある大きなタンクからこのパイプを通って運ばれてくるからです。
配管の素材には、昔ながらの金属製や、最近よく使われる樹脂製(プラスチックのような素材)などがあります。それぞれのパイプには違う役割があるため、表でわかりやすく整理しました。
| パイプの種類 | 運んでいるもの | どんな働きをしているか |
|---|---|---|
| 給水の配管 | 冷たい水 | 水道からタンクへ新しい水を入れる |
| 給湯の配管 | 温かいお湯 | タンクで作ったお湯を家の中へ届ける |
| お風呂の配管 | お風呂のお湯 | 浴槽と機械の間をぐるぐる回して温度を保つ |
しかし、これらのパイプは家の外に置かれているため、外の空気や雨ざらしの影響を受けやすいという弱点を持っています。
夏は強い日差し、冬は冷たい風にさらされます。そのため、パイプの周りには暖かさを保つための専用のテープがぐるぐると巻かれています。
このテープやカバーの働きを知っておくことが、機械を長持ちさせる第一歩と言えます。
冬の朝にお湯が出ない!配管が凍結したときの直し方
冬の寒い朝にお湯が出ないときは、外にある配管の中で水が氷に変わって詰まっている状態と考えられます。
夜の間に気温が0度を下回ると、むき出しになっているパイプの中の水が凍りついてしまうからです。
このようなトラブルが起きたときは、慌てて間違った直し方をするとパイプが割れてしまう危険があります。正しい氷の溶かし方を2つのステップで解説します。
自然に氷が溶けるのを待つのが一番安全
凍ってしまったとき、一番安全でおすすめなのは「お昼前まで自然に氷が溶けるのを待つ」という方法です。
太陽が昇って気温が上がれば、パイプの中の氷も少しずつ溶けて水に戻るからです。配管の素材は急激な温度の変化に弱いため、時間をかけてゆっくり溶かすのが一番機械に優しい対処法と言えます。
無理に氷を溶かそうとすると、機械に負担がかかって故障の原因になります。
待つ間は、お家の中のリモコンの電源を切り、お湯の蛇口を少しだけ開けた状態にして気長に待つのがコツです。朝の9時から10時くらいになれば自然と水が流れるようになるケースが多いです。
時間が経って蛇口から水が出るようになったら、リモコンの電源を入れてお湯を沸かし直しましょう。
急いでお湯を出したいときのぬるま湯の掛け方
どうしてもすぐにお湯を使いたい場合は、凍っているパイプに「ぬるま湯」をゆっくり掛けて溶かす方法を試してみましょう。
ただし、絶対に熱いお湯(熱湯)を掛けてはいけません。
冷え切ったパイプに急に熱いものを掛けると、温度の差に耐えきれず、パリンと割れてしまうからです。
安全な手順は以下の通りです。
- 凍結しているパイプにタオルを巻く
- 10度から20度くらいの人肌ほどの「ぬるま湯」を用意する
- タオルの上からやかんやジョウロでゆっくりとお湯を掛ける
お湯の温度は、お風呂の残り湯くらいがちょうど良い目安になります。
氷が溶けてお湯が出るようになったら、パイプの周りについた水分を乾いた布でしっかり拭き取ります。
濡れたままにしておくと、その水分が冷たい風にさらされて、また新しい氷の塊に変わってしまう原因になります。拭き取りの作業まで忘れずに行ってください。
凍結を防ぐには?寒い季節が来る前の配管の守り方
凍結を防ぐには、本格的な寒さが来る前に対策をしておくのが一番確実な方法と言えます。
一度凍ってしまうと、氷が溶けるまで不便な思いをするからです。
「明日の朝は冷え込みます」と天気予報で聞いた夜に、すぐ試せる予防策を2つ紹介します。
お風呂の水を残してポンプを動かす
お風呂に入った後、湯船の水を捨てずにそのまま残しておくのが、最も手軽な凍結対策です。
エコキュートには、お風呂の水をパイプの中で回して凍らないようにする機能がついているからです。水が動いていると氷になりにくいという、川の水が凍らないのと同じ自然のルールを利用しています。
湯船の中にある丸い金具よりも、10センチくらい上まで水を残した状態にしておきます。
夜の間に気温が下がると、機械が自動でポンプを動かして水を回し始めてくれます。寒い日の夜は必ずお湯を抜かずに残しておきましょう。
また、この機能を使うときは、浴槽の中にあるフィルター(網目の部品)に髪の毛などのゴミが詰まっていないか確認しておくと、機械に負担をかけずにスムーズに水が回ります。
蛇口から少しだけ水を出しっぱなしにする
もうひとつの方法は、家の中の蛇口から水を少しだけ出しっぱなしにしておくやり方です。
パイプの中の水を常に動かしておけば、マイナスの気温になっても凍りにくくなるからです。
お湯を出すほうの蛇口をひねり、1分間に紙コップ1杯分くらいの水が細く流れ続けるように調節します。お湯のスイッチは切った状態で、水だけを出しておきます。
朝になって気温が上がったら、蛇口をきっちり閉めて水を止めます。
少し水道代はかかりますが、一晩出しっぱなしにしても数十円程度で収まります。数万円の修理代を払うよりは安く済むため、とくに冷え込む夜にはおすすめの対策と言えます。
外の配管カバーがボロボロに!そのままにしておくとどうなる?
エコキュートの配管のカバーが破れているのを見つけたら、放置せずにすぐ直すのが正解です。
カバーが破れたまま放置すると、パイプが傷んで水漏れや故障に直結するからです。
また、カバーの中にあるスポンジ状の保温材がむき出しになると、虫やネズミが入り込んで住みかにしてしまうケースもあります。
見栄えが悪いだけでなく、機械の寿命を縮めたり予期せぬトラブルを引き起こしたりするため、早めのお手入れが必要です。
紫外線や雨風でパイプが傷んで水漏れする
カバーがなくなったパイプは、太陽の光や雨風のダメージを直接受けてしまいます。
配管は太陽の光に当たり続けると硬くなってひび割れてしまうからです。
ひび割れたすき間からお湯が吹き出すと、直すために数万円の修理代がかかるケースもあります。テープがボロボロの状態は危険なサインだと覚えておいてください。
自分で保温テープを巻いて直す方法
テープが少し破れている程度なら、ホームセンターで材料を買ってきて、自分で直すのが安上がりな方法です。
専用の「保温テープ」は水道用品コーナーで数百円で売られており、素人でも簡単に巻き直せるからです。作業をするときは、必ず晴れていてパイプがしっかり乾いている日を選んでください。
- 古いテープで剥がれかけている部分をハサミで切り取る
- 配管の汚れや水分を雑巾でしっかり拭き取る
- 新しいテープを、下から上に向かって半分ずつ重なるように巻いていく
- 最後にビニールテープで端をきっちり止める
ここで絶対に間違えてはいけないポイントは「下から上へ」巻くことです。
上から下へ巻いてしまうと、重なったすき間から雨水が入り込んでしまいます。
水漏れを発見したときの応急処置と修理を頼む目安
自分で直せない水漏れを見つけたら、すぐに応急処置をしてからプロに修理を頼むのが一番安全と言えます。
そのままにしておくと、水道代が無駄にかかり続けたり、機械が完全に壊れたりするからです。
被害を広げないために、まずは水を止める作業から始めましょう。
まずはエコキュートの止水栓を閉める
水が吹き出しているのを見つけたら、真っ先にエコキュートの「止水栓」をきっちり閉めてください。
機械の中に新しい水が入るのを止めれば、それ以上水が漏れるのを防げるからです。また、水と一緒にエコキュートの漏電ブレーカー(電源)も切っておくと、濡れた配線がショートするのを防げてさらに安全です。
止水栓は、機械の脚の近くにある水道の蛇口のような取っ手のことです。時計回りに回らなくなるまでしっかり閉めます。
もし見つからない場合や回らないときは、無理をせずに家全体の水道の元栓を一時的に閉めて、急いで業者に連絡しましょう。
業者に修理を頼んだときにかかるお金の目安
業者に修理を頼むと、直す場所によって1万円から5万円ほどの費用がかかるのが一般的です。
パイプをどれくらい交換するかで金額が変わるからです。目安となる金額を表にまとめました。
| 修理する内容 | 費用の目安 | どんな作業をするか |
|---|---|---|
| ちょっとした部品の交換 | 1万円から2万円 | 短いパイプを替える |
| 凍結で割れたパイプの交換 | 2万円から3万円 | 割れた部分を切り取って新しいパイプをつなぐ |
| 長い配管の全体的な交換 | 3万円から5万円以上 | 古くなったパイプを根元から引き直す |
いきなり修理を始めるのではなく、見積もりを出してもらい納得してから工事をお願いするようにしてください。
買い替えのときはどうする?古い配管はそのまま使えるのか
エコキュートを買い替えるとき、古い配管をそのまま使えるかどうかは、使っていた年数と汚れのひどさによります。
見た目はきれいでも、パイプの内側に黒い汚れや皮脂がこびりついている場合があるからです。
10年以上同じエコキュートを使い続けていたなら、配管も同じように10年分の汚れが蓄積しています。そのまま新しい機械につなぐと、初日からお風呂に黒いゴミが浮いてくる原因になります。入浴剤をよく使っていたご家庭は、とくに汚れがたまりやすい傾向にあります。
業者に相談をするときは、配管の中の洗浄工事か、パイプそのものを新品にする交換も一緒に頼むのがおすすめです。
配管の中は見えないため油断しがちですが、毎日清潔で気持ちいいお風呂に入るための欠かせない出費と言えます。
まとめ:エコキュートの配管を寒さや日差しから守って長持ちさせよう
エコキュートの配管トラブルを防ぐには、外にあるパイプを寒さや日差しからしっかり守るのが一番確実な方法です。
冬場はお風呂の水を残して凍結を防ぎ、外のテープが破れていたら早めに巻き直すなど、日々のちょっとした対策が機械の寿命を延ばします。もし水漏れなどのトラブルが起きたら、慌てず止水栓を閉めてから業者を呼ぶのが確実な手順です。
高い修理代を払って後悔しないために、まずは天気の良い日に外へ出て、パイプのカバーが剥がれていないか目で見てチェックするところから始めてみましょう。


































