エコキュートの水漏れは止水栓を閉めて防ぐ!場所と閉め方・修理の頼み方
2026年10月28日

エコキュート(電気でお湯を沸かす給湯器)から水漏れが起きた場合、真っ先に止水栓を閉めて水の流れを止めてください。なぜなら、栓を閉めずに放置すると、数時間で家の周りが水浸しになるだけでなく、翌月の水道代が数万円単位で跳ね上がる危険があるからです。
たとえば、配管のつなぎ目が外れて水が激しく噴き出している場合、家の中の水道メーターは猛スピードで回り続けます。すぐに水を止めないと、使っていない水道の料金まで自分が払うはめになります。
まずは外にあるタンクの足元を開けて止水栓を閉め、それから落ち着いて修理の業者を呼びましょう。
エコキュートから水漏れが起きたら最初に止水栓を閉める
エコキュートの周辺で水漏れを見つけたら、何よりも先に止水栓を閉じてください。水道の管からタンクへ向かう水の流れを直接断ち切ることで、漏れ続ける水を物理的に止められます。
機械の電源を切ったり、家の中のリモコンを操作したりするよりも早く、栓を回す行動が求められます。しかし、漏電を防ぐスイッチを切ったとしても、水道の圧力で水は外へ押し出され続けるからです。
放置すると水道代の跳ね上がりや家の水浸しにつながる
水漏れを数時間放置しただけでも、被害は予想以上に広がります。
家の中の水道を一切使っていなくても、外にある水道メーターは回り続けます。発見が遅れて一晩流れ続けた場合、翌月の水道代が通常の月より3万円から5万円ほど高くなる家庭が大半です。住んでいる地域によっては、機械の故障による水漏れであっても水道料金の減額を受けられません。
さらに、タンクの周りの土やコンクリートが水浸しになり、家の基礎部分に水が流れ込む危険も生じます。地面が緩んで重さ500キロを超えるタンクが傾く事故につながるため、水漏れを見つけたらすぐに弁を閉じてください。
止水栓が置かれている場所とカバーの外し方
止水栓は、家の外にあるお湯をためる大きなタンクの足元に配置されています。水道の管がタンクの底につながる部分に取り付けられているからです。
お湯の熱を作る室外機(ヒートポンプ)の方にはありません。必ず、背の高い巨大なタンクの根元を探してください。
外にあるタンクの足元を隠すカバーの中に隠れている
多くの場合、タンクの足元には見栄えを良くするためのカバーがついています。この足元のカバーを外さないと、中にある栓に触れません。
カバーの正面に立ち、下の方をのぞき込んでみてください。足のすねの高さあたりに、水道の管が何本も並んでいる空間があります。その中で「給水専用」と書かれたシールの近くにあるのが止水栓です。青い保温の材がかかっている場合や、丸いハンドルがついている場合など、見た目はいくつかの種類に分かれます。
ネジを回す道具がいるカバーと手で外せるものの違い
カバーを外す方法は、機械を作ったメーカーや設置した時期によって以下の2パターンに分かれます。
- 手で回せるプラスチックのつまみで止まっているタイプ
- プラスドライバーを使わないと外せない金属ネジのタイプ
一つ目のタイプなら、道具を使わずにそのまま左へ回して手前に引けば外せます。二つ目のタイプは、必ずドライバーが必要です。水が噴き出している状況で慌ててカバーを力任せに引っ張ると、プラスチックの部品が割れて元に戻せなくなります。
ネジの形を落ち着いて確認し、必要なら家の中からドライバーを持ってきてください。外したネジは土や泥の中に落とすと見つからなくなるため、必ずポケットに入れるか安全な場所に置いて保管します。
漏れを防ぐための正しい栓の閉め方
カバーを開けて栓を見つけたら、時計の針が進むのと同じ向き(右回り)に回します。これ以上回らないという位置まで締め切ることで、機械に向かう水は完全に止まります。
中途半端な位置で止めず、水の音が完全に消えるのを確認してください。
時計の針と同じ向きに回らなくなるまで確実に回す
つまみの形にはいくつか種類がありますが、閉める向きはすべて共通です。
- 蛇口と同じような丸いハンドルの形
- 水平に動かす細長いレバーの形
- マイナスドライバーを差し込んで回す溝の形
右に回していくと、水が流れるシューという音が徐々に小さくなります。音が完全に消えるまでしっかりと回しきってください。途中で止めてしまうと、水圧に負けて隙間から水が漏れ続けてしまいます。
回した後は、濡れたタオルで周囲の管を拭き、本当に水滴が落ちてこないかを数分間観察します。もし、家の外にあるメーターの箱を開けてみて、中にある銀色の部品(パイロット)がピタッと止まっていれば、水漏れは完全に防げています。
サビで固くて回らない時に無理な力を入れない理由
もしつまみがサビていて素手で回らない場合でも、ペンチや工具を使って無理に回そうとしないでください。
長く外に置かれた機械の配管は、サビついたり樹脂が硬くなったりして脆くなっています。力任せに回すと、栓の根元から管が折れて水が吹き出し、大惨事になります。
管が折れれば、家全体の水を止める元栓を閉めるしかなくなります。トイレも台所も一切使えない状態に陥るため、素手で回らない時はそのまま手を触れず、すぐに水道の業者を呼ぶ判断に切り替えてください。
水を止めたあとに確認すべき漏れている箇所
水を止めて被害の拡大を防いだ後は、機械のどこから水が漏れていたのか場所を特定してください。修理の窓口へ電話をかける際、漏れている場所を正確に伝えると作業員が交換用の部品をあらかじめ準備できるため、家に来たその日のうちに直る確率が高まります。
エコキュートで水漏れが起きやすい場所は、大きく分けて以下の3か所です。
- 外のタンクと水道の管をつなぐ足元の部分
- お湯を作る室外機(ヒートポンプ)の周辺
- お湯をためる巨大なタンクの本体そのもの
一番多いのは、タンクと水道の管をつなぐ足元からの水漏れです。管をつなぎ合わせるためのゴムの部品が、時間の経過とともに硬くなってヒビが入り、そこから水が吹き出します。この場合は管を新しくするだけで済むため、比較的安いお金で直せます。
お湯を作る室外機の周りが濡れている場合は、水漏れではなく正常な動きの可能性があります。空気の熱を集める時に発生する結露の水が、機械の底から外へ流れ出る仕組みになっているからです。ただし、機械の中から勢いよく水が吹き出している場合は明らかな故障です。
もっとも厄介なのは、お湯をためるタンクそのものから水が染み出しているケースです。内部の金属がサビて穴が空いたり、冬の寒さで凍結して割れたりした時に起こります。
水が漏れている場所を見つけたら、スマートフォンで写真を数枚撮っておくのがもっとも賢いやり方です。電話で状況を説明する時だけでなく、業者が家に来た時に「さっきまではここから水が噴き出していた」と見せる確実な証拠になります。全体が写る写真と、漏れている部分を拡大した写真の2種類を残しておきましょう。
業者へ連絡する前に作られた年を調べて保証を確かめる
修理の窓口へ電話をかける前に、必ず機械の作られた年と保証の期間を確かめてください。無料の範囲内で直せるか自分でお金を払うかの分かれ道になるだけでなく、そもそも部品があって直せるかどうかの基準になるからです。
作られた年は、外にあるタンクの正面や側面に貼ってある銀色のシールに書かれています。今の年から引き算をして、使い始めて何年経っているか計算します。
買ったばかりで使い始めてから2年から3年しか経っていないなら、メーカーの無料の保証で直せます。一般的なエコキュートは、本体が1年から2年、熱をつくる室外機が3年、お湯をためるタンクの内部が5年の保証をつけています。この期間の中であれば、部品の代金も出張のお金もかかりません。
また、家を建てた時に有料で期間を延ばす保証に入っているケースもあります。ハウスメーカーから渡された分厚い書類の束の中に、8年や10年の保証書が紛れていないか探してみてください。保証書があるなら、そこに書かれている電話番号にかけるだけでお金をかけずに直せます。
使い始めてから10年以上経っている場合は、メーカーに直すための部品の在庫がない確率が高くなります。
家電を作る会社は、製品を作るのが終わってから部品を保管しておく義務を10年と定めています。したがって、11年目以降はメーカーに電話をしても「古い部品がないため直せない」と断られる事態がよく起きます。
もし10年以上使った機械から水が漏れているなら、数万円かけて管を直しても、半年後に別の部品が壊れる危険があります。この場合は直すことにお金を使わず、新しい機械への入れ替えを検討する方が最終的に出ていくお金を減らせます。
水道業者ではなくメーカーの修理の窓口へ直接電話する理由
水漏れを直す依頼は、街の水道業者ではなく、エコキュートを作ったメーカーの窓口へ直接電話をかけてください。街の水道屋さんは配管のプロですが、機械の内部の仕組みを触る資格や専用の部品を持っていません。
たとえば、タンク側のつなぎ目が割れている場合、メーカーが作っている専用の部品を取り寄せる必要があります。水道業者を呼んで出張のお金だけ取られ、結局「メーカーを呼んでください」とたらい回しにされるケースが後を絶ちません。
漏れている場所によって、正解となる連絡先は以下の表のように変わります。
| 漏れている場所 | 呼ぶべき業者 | 理由 |
|---|---|---|
| タンクの本体や室外機 | メーカーの修理窓口 | 機械の内部構造に関する専門知識がいるため |
| タンクの足元の配管 | メーカーまたは設置業者 | 機械とつながる専用の部品が必要なため |
| 家から離れた地面 | 指定の水道業者 | 水道管そのもののトラブルであるため |
家から遠く離れた地面から水が湧き出しているなら、水道業者の出番です。しかし、エコキュートの本体や足元から漏れているなら、最初からパナソニックや三菱など、本体のシールに書かれているメーカーのフリーダイヤルにかけるのがもっとも確実で早いです。
電話をかける際は、手元に保証書か銀色のシールの写真を準備します。品番と作られた年を最初に伝えることで、メーカー側も部品の在庫があるかをすぐに調べられます。
休日の夜などでメーカーの窓口が閉まっている場合でも、焦ってインターネットで見つけた深夜営業の業者を呼ぶのは避けてください。高額なお金を請求されるトラブルに巻き込まれる危険があるため、止水栓を閉めて水を止めた状態のまま、翌朝のメーカーの営業時間を待つのが安全です。
まとめ:エコキュートの水漏れは止水栓を閉めてからメーカーへ修理を頼む
エコキュートの周りで水漏れが起きたら、まずは外にあるタンクの足元を開け、止水栓を右に回して水を止めてください。そして、被害の拡大を防いでから、落ち着いて修理の手配に移ります。
作られた年を確かめ、10年未満ならメーカーの窓口へ電話をして直してもらいますが、10年以上経っている機械なら本体ごとの入れ替えを検討してください。古い機械は、一つの水漏れを直してもまた別の場所から水が漏れる確率が高いからです。修理に数万円を払い続けるより、最新の機械に入れ替える決断が求められます。
街の水道業者を呼ぶと、専用の部品がないためメーカーへたらい回しにされ、無駄な出張のお金がかかる失敗がよく起きます。必ず、機械を作ったメーカーのお客様センターへ直接電話をかけてください。
毎月の水道代や電気代を無駄にしないためにも、水漏れを発見したらすぐに外へ出て栓を回す行動をとりましょう。


































